福井・越前百万石に行く旅〜②-2永平寺・恐竜博物館・丸岡城〜
●2024年5月の福井旅↓↓
福井の旅2日目、一乗谷が楽しくてほとんどの時間をそこで過ごしてしまいました
…で、その結果大幅に時間がおしてしまい、そのほかのところをあまり回れず…反省
せっかくなのでと、駆け足ですが永平寺町~勝山、丸岡城などによってきました。旅の思い出としてまとめておきます
今度はじっくり見たいなあ
永平寺
一乗谷朝倉遺跡から国道364号線を通って車で約30分
永平寺にやってきました
一乗谷から割と近いんですね。ダイレクトバスなど公共交通機関の路線もあるようです
永平寺は道元によって13世紀に開かれた曹洞宗の大本山
今も修行の場として七堂伽藍が備えられ、たくさんの僧侶が修行にいそしんでいます
NHKのスペシャル番組でも見たけど…雪のしんしんと降る中門前に入門希望してくるお坊さんたち寒そうだったな…
もちろん観光地としても充実しており、門前町にはたくさんのお店があります
ご当地グルメのお蕎麦屋さんが多いですが、胡麻豆腐も美味しそう…
精進料理もいいですね…どれも美味しそうで悩みます
俗世の身は迷いが多すぎるな
また門前町や参道に、開祖である道元の歌碑がいくつかありました
なるほど。坐禅の心得をよんだものでしょうか?
これもふくめて永平寺には「傘松道詠」から選出した9つの歌碑があるそうです
また今度来た時は他の歌碑も見てみたいな
観光サイトやパンフレットでもよく見る唐門
永平寺というとこの唐門のイメージが一番に浮かびますね
こちらは皇室からの使者を迎えるときか、永平寺の住持の赴任の時しか開かれない特別な門だそう
なので、一般人はこれ以上はいれません。間近で門のつくりなどみれないのはちょっと残念ですが、仕方ない
ここから苔むした長い階段を見るもの、また風情があってよい感じです
通常の観覧ルートは、通用門からスタート、左側通行で廊下や建物から勝手に外に出たり敷地内に出たりはできません
通用門→吉祥閣→傘松閣→僧堂→承陽門→承陽殿→法堂→仏殿→庫院→浴室→山門→東司→聖宝閣
…この順だったかな?
すべての建物が廊下や渡り廊下でつながっています。雪の多い地域なので外に出ず移動ができるのはありがたいですね
まず傘松閣の2階に向かいます
天井絵が見事です!
1930年建築当時のもので、230枚もの動植物の絵がはめ込まれています
この傘松閣はお客様を迎える場所として、1階は参拝される方の研修室や宿泊のための部屋があり、2階はこの153畳の大広間となっています
今の建物は1993年に再建されたそうで、比較的新しいんですね
また、この天井絵の中で縁起の良い5つの動物を見つけると願いが叶うと言われています
どんな動物かというと…
白い夫婦鯉(家庭円満・夫婦の絆)
青唐獅子(魔除け)
白唐獅子(魔除け)
葡萄にリス(子孫繁栄)
黒い鯉(出世・金運上昇・商売繁盛)
なるほどね~
…どこだ…?
困ったことに、どれも見事な絵で1枚1枚見るのが楽しくて…探しきれない
このエリアは芍薬や百合、蓮が見えるな~夏の花のエリアなのかな?
いろいろ考えながら見ていくのも面白いです
ちなみに出口に絵の場所の説明書きがありますので、どうしても探し出せなくとも答え合わせはできるようです
そのあとは七堂伽藍を見て回ります
山の傾斜に建てられているので、登ったり降りたり…傾斜がすごいです
建物が全て屋根付きの廊下で繋がっていると、冬も外に出す移動はできそうですが…上り下りと寒さが厳しそうです
途中修行中のお坊さんにも出会うので、お邪魔にならないよう回っていきます
七堂伽藍は修行に欠かせない7つの建物で、仏様が座禅を組んで座っている姿の体の部分に例えられるそうです
法堂:頭
仏殿:心臓
山門:印を結んだ手
僧堂・大庫院:肩
浴室・東司:両ひざ
一番高い場所にある建物が法堂
ここで毎朝のおつとめや法要が行われるそうです
すごく広いな
また仏殿には、本尊の釈迦牟尼仏が祀られています
大庫院では、日々の食事が作られているところで、いわゆる台所のような場所です
触ると料理の腕前が上がるといわれる大すりこぎ棒
でっかいな
もともとは建物を建てるときに使った道具なんですね
へえ~だからこんな大きさなのか
NHKのドキュメンタリーの最初にも出ていた山門
修行僧は、入門するときと修行が完了したときの一生に2回しか通らない門だそう
七堂伽藍の中で一番古く、京都の清水寺と同じように釘を1本も使っていない建物
2階には500羅漢を治めた広間があり、江戸時代には巡礼者もここに入ることができたようです
その巡礼者の「無事旅が完了した」という内容の落書きもあるそう
いやお寺の山門に落書きしたらあかんやろ
宝物殿である 瑠璃聖宝閣には国宝『普勧坐禅儀』をはじめ貴重な文化財や展示されています
最後にこちらを回って観覧ルートは終了です
このほか、座禅体験や写経体験、1泊2日の参籠体験など、体験修行もできるようです
お土産には、定番のぱりぱりした触感の寒天大根もいいですが…
今回北陸新幹線延線を記念してリニューアルされた新商品「すりこぎようかん」
お団子カラーでかわいいな
福井県立恐竜博物館
永平寺からこの時間で行けるかな~と悩みましたが…せっかくなので行ってみよう!とこちらにも行ってみました
福井県立恐竜博物館!
新幹線の延線で一番ニュースでも取り上げられていたスポットです
本来は博物館内全部見るのに2時間半〜3時間はかかるそう…ちょっと時間がなく急足で回ってきました
次はゆっくりみたいな…
こちらには、福井県で発見された5種類の恐竜と1種類の鳥類をはじめ、たくさんの古代の生き物の化石や鉱石などが展示されています
「恐竜の世界」「地球の科学」「生命の歴史」の3つのゾーンに分かれており、恐竜はもちろん、その時代の地球の岩石や鉱物、哺乳類や植物まで。古代の生き物の進化や地球の活動がわかる内容になっています
まず地下に降りると恐竜がたくさん!
この光景で圧倒されます
大きいなー!!!!!!
もうこの時点で楽しい。ちゃんと時間とって回りたかったな~!
福井駅前にある恐竜たちと同じ、動く恐竜たちがいました
このティラノサウルスが吠えるたび、「がおー!!」と対抗する幼稚園児ぐらいの男の子もおりました
恐竜と対決しとる…頑張っとるな…
中国四川省の共有たちのジオラマも
下から見るとにょーんと伸びた首がすごいです
尻尾が通路にはみ出るぐらい大きな恐竜
館内には本物の化石を使った全身骨格が展示されています
本当にこんなでっかい生き物がいたんだなあ
いやこりゃ全部じっくり見たら4時間はかかる
すごい資料の数だな
このほかにもグレートプレーンズ恐竜博物館から借用している貴重な化石・ブラキロフォサウルス・カナデンシスのミイラ化した化石が展示されています
骨だけでなく、皮膚や筋肉、ウロコなども残っているようで、当時の恐竜の姿がよりわかる資料だそう
2033年まで福岡県立恐竜博物館で展示されているとのことなので、アメリカに帰っちゃう前にまた来れるといいなあ
また今回はたまたま余裕があったので、当日行ってすぐ入館できましたが、基本は観覧券を日時指定の事前購入が原則とのこと
新幹線延線に伴って休日はとても混み合い予約でいっぱいの日もあるようです
もし大型連休などに行く場合には、ホームページで予約状況など確認してからの方がいいかもしれません
丸岡城
福井に戻る途中で、ちょっとだけでも寄れるかな?と思ったので、
こちらも思い切って行ってみました。丸岡城
北陸地方に残る、江戸時代以前に作られた唯一の現存天守で、国の重要文化財に指定されています
また、日本のさくら名所100選に選ばれた桜の名所で、城山公園内には4000本のソメイヨシノが植えられているそう
満開の花の中に建つお城も見たいなあ
あいにくの天気でしたが、ちょうどプロジェクションマッピング期間でした
天気の良い時には映えそうだなあ
福井城と同じ重ね捺し御城印スタンプラリーもあるようです
本多家のあとに丸岡藩に入った有馬家のゆかりの場所など、丸岡城周辺には興味深いところがたくさんあります
すでに16時すぎだったので、天守閣や周囲の施設は開いておらず
雨足も強まってきたので、取り急ぎお城の外観や周囲の様子をみてきました
日本一短い手紙で有名な鬼作左こと本田作左衛門重次のお城だったこともあり、「一筆啓上」の文字を町中でよく見かけました
本田作左衛門重次は、福井藩初代藩主となった結城秀康の養育係でもあった武将です
●結城秀康が築城した福井城など、福井市内の旅の様子はこちら↓↓
この手紙にちなんだ「日本一短い手紙 一筆啓上賞」
定期的にテーマに沿って募集しているようで、入賞作品が道々のライトに飾られていました
こちらの「日本一短い手紙の館」には、その歴代入賞作品が展示されているとのこと。見たかったな…
横にある昔ながらのポストから、ここで書いたお手紙も出せるようです
ちょうど5月の下旬にお祭りもあるようです
ポスターのメインにある山車、三井寺の弁慶の引きずり鐘がモチーフになっている山車のようですね
活気があって楽しそう。お祭りのときにもきてみたいものだなあ
お土産には、地元の酒造・久保田酒造の地酒が
「一筆啓上」や「鬼作左」など、結城秀康の爺(じい)が今も丸岡の地で有名なことがわかります
何百年たってもなんとも頼もしい爺ですね
竹田のあぶらあげもおいしそうですね
レストランは結構山のほうにあるみたいですが…
宮城の定義山で有名な油揚げより、小ぶりでコンパクトな正方形のあぶらあげ
おいしそうだな~
今回、ちょっとだけしか回れませんでしたが、今度来るときは恐竜博物館のほかにも、平泉寺や大野城にも行ってみたいです
丸岡城も今度は天守閣にのぼってみたいな