窮鼠はチーズの夢を見る
Amazonプライム会員の特権を利用して休日を過ごした。
パッと目に入ってきた、この映画。
知ってる情報は、タイトルと、それから俗に言うBL作品であるということ。
リンク先にある各業界からのコメントを見て欲しい。
言葉が高尚で、映画から感じたことを表現するのが上手くて少しだけ悔しくなる。
その中でも特に印象深かったもの↓↓↓
映画ジャーナリスト 宇野 維正 さんのコメントより
理性と本能。信頼と裏切り。
人間の美しさと醜さ。
『窮鼠はチーズの夢を見る』は、
恋愛映画が最高のサスペンス映画でもあることを思い出させてくれる。
対立し合うはずの言葉が共存している人間は、
なんて複雑な生き物なんだろうと思う。
この映画を一言でまとめると、
『既存の事実の全てを超越する愛』
そんな感じである。
(これだけはっきり断言した後に、そんな感じなんて曖昧な言葉を使ってしまう)
素直に、わたしもこんなにも人を愛してみたいと思ってしまった。
頭は理性を保とうと足掻いても、体は本能に従って動くのかもしれないし、
信頼と裏切りは常に隣り合わせだけれど、信頼が急に裏切りに転落することよりも、信頼の希薄化が裏切りに繋がることの方が多いのかもしれないし、
人間のリアルな醜さは時に人間の美しさに変貌するのかもしれない。
わたしはきっとリアルが好きなんだ、とつくづく思う。
自分を現実主義のつまらない人間だなあ、と思うこともたまにある。
女子中高生の中で話題になる恋愛映画にはあまり興味が無い。
ここで言う恋愛映画は、抽象的に言うと、キラキラしてるやつだ。
学生時代(中高)、友達と見に行った恋愛映画の9割は魅力が分からなかった。
隣で泣いてる友達を横目に私も恋愛映画で涙を流したいと意識的に泣いていた。
だからこんなにもリアルを描いた恋愛映画に出会ったのが初めてで、感無量です。
リアルを描いた作品で言うと、以前noteでも書いた『明け方の若者たち/カツセマサヒコ』が好きだ。
窮鼠と重なる部分がある。
そんなカツセマサヒコさんのコメントも窮鼠のHPに載っていたから、媒体は違えどこの二作品に対する自分の感性がなんとなく合致していたことを感じた。
それから、成田凌のあの演技には観る人を映画の世界に引き込むほどの魅力があった。
あまり俳優や男性アイドルに興味が無い私だが、成田凌はすごく好き。
無邪気な笑顔と大人の色気を兼ね備えてるよね。
セリフがない空白の時間を、表情で紡ぐ。
ほんとに凄いなあ。
まとまらない文章でしたが、この映画に対する感情を文字に起こすことが出来て良かった。
恥ずかしいから題名には書かなかったけど、
愛について考えさせられました。