フランスの選挙
大きな選挙や事件があった時、ニコ生でロイター通信の「現地の様子を生配信」という枠ができるのだがこれが私の大好物。
特に投票所配信はいろんな層の人たちがやってくるので現地の今が垣間見られて非常におもしろい。
今回はフランスの大統領選挙だった。
フランスの投票方法は日本と結構違う。
投票用紙は日本のように手書きではなく、
候補者の名前が書かれたカードを封筒へ入れて投票する。
まず投票所に入ると候補者の名前の書かれたカードと封筒を取る。
誰に投票したかわからないよう何枚か取り、投票ブースの中で封筒に入れ、残りはゴミ箱へ捨てるらしい。
投票用紙を入れた封筒を持って受付へ。
有権者カード(有権者登録をするともらえるそう)を渡す。
身分証明書と一緒に出してる人もいたけど何が違うんだろう?
受付が名簿をぺらぺらめくって名前を探す。
これが結構見つからなくて時間がかかる。
逆に投票者が指さして教えたり。
投票箱は透明。
投票すると有権者カードにスタンプを押してくれる。
ラジオ体操のカードみたいなカンジで励みになりそう。
投票が終わると名簿の自分の名前の欄にサインをする。
受付の人によってそれぞれの工夫が見られる。
このおじさんはサインする場所に穴が開いている枠を使っていた。
多分自作。
この日の気温は何度だったんだろう?
ダウンを着てる人が多かったので多分寒いと思うのだがたまに夏のような格好の人もいる。
マスク率は会場によって高かったり低かったり。
地域によって温度差があるということだろうか。
サングラスを頭に上げてる人は大体おしゃれ。
子供連れだと受付が優しい。
受付の人はラフな雰囲気で、投票者と雑談したり、みかんを取り出し剥いて食べだしたり笑
投票時間が終わって、机を動かしはじめたので撤収作業かと思ったらおもむろに投票箱を開けて投票用紙を机の上に。
なんと!投票所ごとにそのまま開票作業をやるんだ!
これは長丁場だ、みかんでも食べなきゃやってられない。
フランスの投票システムは日本とくらべて少しアナログな感はあるが、一方で合理的かもと感じる部分もある。
日本では自宅に投票券を送ってくるが、フランスは有権者カードさえ持っていれば住所不定でも投票ができる。
字が書けなくても投票ができるのは識字率の差もあるだろうけど、障がい者や老人にはやさしいかもしれない。
投票所でそのまま開票するというのは投票箱を移動する必要がないし、投票の時に見た顔が開票していると思うと信頼度が高まる気がする。
「イケメンがおる」とか「メガネの子かわいい」とかコメントしながらも
国によって違う文化を感じられる「現地の様子を生中継」なのであった。
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