日本に帰って、何が一番恋しくなるんだろう。
COVIDー19の拡大を受けて、全JICA隊員へ帰国指示が出ました。
同期の中でいろんな噂を聞き、帰国するわけないだろうという気持ちと一旦日本でリセットしたいという気持ちで全然落ちつかなかったこの数日間。
あれよあれよとタイ、バンコクでも100人規模の集団感染が連日の報道を賑わす。治療薬やワクチンもない新型ウイルスに、世界は怯え、感染者数や死者数の増減に一喜一憂し、エビデンスのない情報に惑わされ、移動や表現の自由を奪われた。
SF映画のシナリオかのようだけれど、これは本当で、眼前の事実。
ここまで下書きに書いておいて、慌ただしい一時帰国、自宅待機を経て、もう2ヶ月が経とうとしてます。(だいぶ、時間が飛んでしまった…)
わたしは、タイの何が恋しい?
思い浮かぶのは、やっぱり人だ。
「5月にはまた戻ってくるから!大丈夫だから!絶対また会おうね」と言ってお別れしてきた同僚たち。娘のように心配してくれたタイのパパ兼上司のOさん。いつも行くセブンのおばちゃん。絶品麺屋台のおばちゃん、おじちゃん。いつもわかりやすくタイ語を教えてくれたとびきり優しい大家さん。「もしあなたが戻って来れなかったら、日本まで私がいくわよ!案内よろしくね」と優しくおっしゃってくれた陶芸作家のご夫婦。最高級織物を使って日本の着物を再構築しようと一緒に計画してた織物工房の経営者さん。ほかにもたっくさんのお世話になった方々。
はぁ、会いたいな。話したい。
「失ってみてはじめて、その大事さに気づく」という言葉は使い古されてきたけれども、本当ですね。
この状況の一早い収束を願うばかりであります。
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