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ピンクモスクでの出会い

クアラルンプール空港到着後、ラウンジで休憩してから向かった先はプトラジャヤにあるPutra Mosque/Masjid Putra、通称ピンクモスク。

クアラルンプール空港からKLIAに乗り、Putrajaya&Cyberjaya駅へ。
切符といかチケットは券売機か窓口で購入可。この時は現金で購入したかったが券売機はカードのみだったので窓口で購入。2人で18.8リンギット。

市内のほうが両替レートがよいので、まずは空港で2000円のみ両替。
空港はレートが2.79だったので、55.8リンギット。
この交通費を引くと残高は37.0リンギット。

プラットフォームBと案内され、改札入るとプラットフォームBに電車が到着したため行先も確認せずに乗車したら、クアラルンプール空港のターミナル1から終点の2に行ってしまった。タイムロス、、、

ターミナル2でプトラジャヤ方面の電車を待ち乗車。

外の景色

無事プトラジャヤ駅に到着。

事前に調べていた通りバスターミナルへ向かってみる。
バスターミナルに着くとピンクモスク行きのバスの案内があるとのことだが見当たらない!!
バスターミナルを間違えたかと思い道を戻り、バスターミナルらしきところに行ってみるもバスターミナルではなさそう。

観光客がほかに見当たらない。。。

いるのは、無人の窓口の隣のコンビニを工事しているおっちゃんたちだけである。

その中の一人のおっちゃんが我々に気づき近寄ってきた。

ピンクモスクに行きたいと話すと、Grabはあるか?と。
今はバスで行きたかったのでその旨を伝えると、バスはここには来ないとのこと。
バスで行きたいなら奥のMRTバスでしか行けないといわれた。

とりあえず向かってみた。

プトラジャヤ駅

~プチ情報~
事前調査だと、KLIAの改札を出て右に行くとバスターミナルがありそこからピンクモスクに行けるとのことだったが、2023年6月時点ではそのターミナルは使えなかった。
このMRTのバスターミナルはKLIAの改札を出て左に行くと登場する。MRTは電車もバスもあるみたい。
マレーシア語のみの看板を見てみると、最近工事?されたのか交通整備?されたのかご案内の看板があった。もしかしたらこれに書いてあったのかも。

話を戻す。
バスターミナルにつき、駅職員と思われるおっちゃんにピンクモスクに行きたいというと51番(たしか)のバスで行けるが、そこから10分くらい歩くといわれた。歩くのは旅の醍醐味なので問題なし。なのでバスで行こうとするも、「キャッシュレスだ」と言われた。Suicaのようなカードが必要だといわれ、電車の駅の改札に行けばよいと言われバスターミナルからまた駅へ戻る。MRTの電車の改札らしきところに到着し、券売機で買おうとするもチャージ専用みたいな感じで購入できず。窓口に行き、バスに乗りたいのでカードが欲しいと伝えると、1枚20リンギットと言われる。2人なので2枚欲しいと伝え40リンギット請求されたが、キャッシュオンリーと言われた。現金を両替してこなかったので、二人分は買えなかった。。。

前の旅行記事でも話したが私は旅にWi-Fiをもっていかないし、SIMも買わない。

ここで足止めを食らったが、何としてでもピンクモスクに行きたい。

選択肢としてはタクシーかGrab。
タクシーの場合、いくら請求されるかわからないため持ち金が少ない中乗るのはちょっとリスキー。
そうなるとGrab一択になる。ただ、私は電波がないのでGrabを呼べない。

ここである閃きが!
そういえばKLIAはWi-Fiがあったはずと!!

KLIAの改札に戻る。するとfreeWi-Fiが飛んできた!!
しかも電波良好である!!

急いでGrabを開き、検索。
前回のベトナム旅の時にGrabをインストール・登録していたが結局前回の旅行では使わなかったので今回が初めての利用になる。ただ使い方は念には念をと調べていた。
駅からピンクモスクへは8リンギットで行けそう!!
私はこの駅を離れると電波がなくなるので、変な請求をされないためにもカード決済をしたかったが、なぜかカード決済にエラーが出た。
怖かったが現金払いを選択した。
ドライバーも駅にたくさん待機しているようですぐピックアップが来るとのこと、Wi-Fiが弱くなるが改札階を離れGrabタクシーを探す。
すぐにマッチしたナンバーの車が到着、無事乗車!!

運転はとても荒く、地図を眺めるのに必死で外の景色どころではなかった。

暑い中、駅でさまよっていたので車の涼しさは心地よく、荒い運転のおかげであっという間にピンクモスクに到着した。

過剰請求されても仕方ないと思い、10リンギット用意。
お釣りは期待せず10リンギット渡して車を降りようとしたら、しっかり2リンギット返された!!
Wi-Fiなど電波環境のあるところでGrabを呼び値段が決定しているのなら到着後の電波の有無は関係がないということが分かった!!この先の旅でも役立ちそう!!!

Grabアプリから履歴が見れた

ピンクモスクに到着すると、おっちゃんが英語で話しかけてくれた。日本人?二人組?まずは上着を借りてね!って。
ここも事前調査通り。入って右側にローブレンタル場所がある。
スムーズにいくかと思いきや中国の観光ツアーと時間が重なってしまった。
ローブの貸し出し枚数が上限に達してしまったようでローブ待ちの列に並んだ。ここでも別のツアー団体に挟まれた。
ローブはサイズがいくつかあるようで、順番前後して渡されたり。
やっとローブを借りて中へ!!

日本語を話せるお兄さんが一人いた。
「どうぞ~」「帽子かぶってね~」と(笑)

天気が良くて最高!!外観とってもきれい!!

早速靴を脱いで中へ。

私は旅に慣れているので、こういうところで靴を脱いで置きっぱなしにすることに抵抗はないが、母が「こんなところに靴置きっぱなしじゃ盗まれそうで怖い~」と話していて、【あ、旅の初心者ってこういうことも心配なのか】って自分が忘れていた感覚を思い出した。とか思いつつも「こんなところで靴盗む人なんていないから!!盗まれたら裸足で帰ればいいよ!!」と言い返してしまった。(笑)反抗的な娘ですまんな(笑)

ステンドグラスがとても綺麗だった

中は扇風機が何台もあるがローブも来ている影響で灼熱地獄。
ローブを着る前にビオレの-30度汗拭きシートを使っておいてよかった。

暑すぎて脱水になりそうなので1リンギットで水を1本購入した。
(常温、というか沸騰レベルだけど1本約30円とは安すぎる)


ピンクモスクの見学も終わったので昼食へ!

事前調査によると近くにフードコートがあるようなのでそこへ向かうことに。

ローブを返却し、微々たるfreeWi-Fiでフードコートの場所を検索していると、ボランティアと名乗るおっちゃんに出会った。

彼の名前はAzumiさん。

名札まで見せてくれた。
挨拶などの簡単な日本語が話せた。
午前中だけここでボランティアをして、ボランティア仲間とそこらへんで安いサテーを食べて帰るんだ~と。

私はインドで優しいと思った人に騙された経験があるので警戒する。

彼「これからどこに行くの?」
私「近くのフードコートでランチしようと思ってるんだ」
彼「今から行くところはサテーが約3リンギットで食べれるよ、そこに行こうよ」
私(そんなに安いなんて好条件すぎる、だまされるのか?)「どこら辺にあるの?」
彼「車で2-3分だよ」
私「じゃあ歩いて行ってみるね!」
(Wi-Fiを捕まえて本当か調べてみようとする)

ちなみに母はハローくらいしか英語が話せないので一切介入してこない。というかできない。

彼「ここまで何で来たの?」
私「grabで来たからまたgrabかな(スマホでランチの場所を調べる)」
彼「見つかった?車乗せてくよ!」
私「(騙されまいと)いや歩くよ!(汗だく覚悟)」
彼「俺も今からそこにいくから乗ってきなよ!!これだったらfreeだよ!」
私(もしかして本当に優しいボランティアのおじちゃんなのか?)「ほんとにfreeでいいの?」
彼「そうだよ、だってついでだもん、暑いから乗ってきな!!」

というわけで、だまされたらそん時はそん時と思いおじいちゃんを信じてみることに。
そして母にこの全経緯を説明。(横にはいたけど理解はしてない)
「乗せてくれるの!!優しいじゃんこの人!!」と私より警戒心が強いはずなのに一切疑っていなかった。

そんでおっちゃんの車に乗せてもらうことに。
乗ろうとすると、まだ暑いからエアコン効くまでまって!と素敵なおもてなし。
車に乗車し、駅とは反対の方面へ進んだ。

道中におしゃれなビルがありプライムミニスターのオフィスだと紹介してくれた。調べてみるとPejabat Perdana Menteri Malaysiaというらしい。

写真を撮ろうとしたらわざわざ近くまで寄ってくれ、写真が撮りやすいように車の窓を開けてくれた。
本当に優しいボランティアのおっちゃんかもしれないと私の警戒心が砕けていく。

おっちゃんがずっと言っていたSelera Laman Perdanaというランチ場所に到着。

私はマレーシアに来るのが2回目だが前回はサテーを食べれなかったので今回はサテーを一回は食べることを目標にしていた。

サテーを食べたいと伝えると、ここは一本チキンが1.1リンギットでビーフが1.3リンギットで安いのにおいしいんだ!とまた説明され、おっちゃんが代わりに注文してくれる。

屋台みたいなお店が何店かと、テーブルとイス、トイレ、水のない噴水がある広場だった。

席で待っていると屋台のお兄ちゃんができたよと声をかけてくれ支払いして料理を受け取る。

たったの3.6リンギット(100円ちょい)

このビーフサテーが激うまだった!!安いならもっと頼みたかったと思うほど!!!
ライス付ける?と聞かれたからつけてほしいと伝えたんだが、想像していたライスではなく、バナナの葉で包まれていたような冷たい硬めのお米でちょっと食べにくかった。

私は海外に行くと生野菜を警戒してしまう。(お腹を壊すといわれる水道水で洗っていると思われるため)
だが私より警戒心の強い母がむしゃむしゃ野菜を完食していた。

お腹を壊すなんで気持ちの問題、と切り替え私も野菜を食べた。

この左側のソースはピリ辛で、米を食べるために無理につけてたけど、やっぱり米がお口に合わず残してしまった。

母は残すのはおっちゃんにも、お店に皿を返却するときに店員のお兄ちゃんにも、見られるのが申し訳ないと頑張って完食していたが、結局皿はテーブルに置きっぱなしていいよ、という感じだった。(笑)

食事中はおっちゃんとおしゃべり。
引退前は歌手とかMCをして働いていたらしい。今は午前中はボランティアをして、午後とか夜にたまに歌ってるよ、と。

そしてクアラルンプールで観光すると伝えたら、バスツアーをごり押ししてきた。
私はせっかくおっちゃんがいい人だと信じ始めたのにまた勧誘みたいなのが始まるから不安になる。(笑)

このパンフレットの写真だけ取ってホテルに着いたら調べてみな!とのことだったのでだましてはないんだろうけど。

この広場にはなんとfreeWi-Fiがあった。
ここからの帰り道を調べてみる。
grabで8リンギットで駅まで行けそうなのでそれでいこうと決めたが、
おっちゃんが「駅まで送るよ!」と。

さすがにどっかに連れていかれてぼったくられたら怖いなと思っていたら、
「Grabでここから駅までいくら?8?10?俺が駅まで8リンギットで送ってあげるよ!!」と!!!
過剰請求でも過小請求でもなく、一般的な値段で交渉してくる感じが信頼度を増した。
さすがに悪者ではないと判断し、おっちゃんに8リンギットで駅まで送ってもらうことにした。

来るときには見る余裕のなかった場所

道中はクアラルンプールについて、プトラジャヤについて話してくれた。プラスで歌手だと名乗るおっちゃんのプトラジャヤオリジナルソングを聞いた。(チップのためか?と疑ってしまった)

そして楽しい会話も終わり、駅に到着した。
お礼を伝えるとおっちゃんも楽しかったとお礼を言ってくれた。

細かいお金がちょっとあったので8リンギットと言われたが、本当に親切にしてくれたことへの感謝と疑ってしまった懺悔として12リンギットお渡しした。
おっちゃんは多いよ!!とびっくりしていたが、母はおっちゃんがとても気に入った様子でそれくらいあげちゃいなよ!と言っているのでそのままお渡しした。

本当になにも騙されず、だまし取られず、ただただプトラジャヤのいいところを案内してくれ、クアラルンプールのことまで教えてくれ、快適な運転で連れて行ってくれて、本当に嘘のない丁寧なおもてなしだった。疑ってしまって申し訳なかった。

母に「(先日亡くなった私の本当の)おじいちゃんみたいな人だったね。運転上手だったし。おじいちゃんが見に来てくれたのかな」と言われ、本当に私のおじいちゃんが見守りにきてくれたのかもしれないと(そんなことはないのだが)思ってしまいなんだがウルっときた。

旅のスタートから素敵な出会いに感謝。

いい旅になりそうだと感じた。

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