本当に親切な国はどっち?
Dobar dan!!(クロアチア語でこんにちは)
クロアチアのザグレブ大学に留学中のcoryです。こっちに来てからそろそろ1か月が経とうとしていますが、いまだに毎日発見の連続。刺激的な日々を送っています。そこで、「これ、自分の中だけでとどめてないでみんなに発信したほうが良くない?!」って急に思い立ち、今日からノート始めることにしました。
今回は、クロアチア人のお年寄りへの対応に感動した話。
私が住むクロアチアの首都、ザグレブの主な公共交通機関はトラム、と呼ばれる路面電車です。私も毎日このトラムに乗って大学に通っています。
クロアチアに来てまだ間もない頃、一人でトラムに乗って移動していました。車内は満員ではなかったものの席は埋まっていました。ある駅に着いてドアが開くと、おばあちゃんが一人乗ってきました。するとそれを見た瞬間、席に座っていた若者が待ってましたと言わんばかりのスピードでそのおばあちゃんに席を譲りました。
わ、この若者やるな、と内心思いました。この時はこの人いいひとなんだなーくらいにしか思っていませんでした。
しかし、毎日トラムに乗っていて気づきました。クロアチアではこの席の譲り方が当たり前だったのです。若者はみんな席を譲るために座っているのかと思うくらいのスピードでお年寄りになんのためらいもなく席を譲ります。
混雑しているトラムにお年寄りが乗ってきたら、周りの人が席に座っている若者の肩をたたき、「この人に席を譲りなさい。」という光景に遭遇したこともあります。
誰もがお年寄りを思いやる、とっても素敵な国民性です。
一方、日本ではどうでしょうか。あまり目立ちたくないという国民性からか、席を譲る光景はそう頻繁に見ない気がします。見た目で譲るか譲らないかの判断が難しいこと、そもそも乗客が多すぎること、高齢者が多く譲り始めたらキリがない、など環境の違いはあるものの、少なくとも目の前に譲るべき人がいるのに見て見ぬふりをする日本人を何人も見てきた私にとっては衝撃的でした。
「親切な国」といわれる日本に、本当にそうだろうかと疑問を抱いてしまいます。