夢がないわけじゃなかったんだ!

「大きくなったら何になりたい?」
きっと誰もが一度は聞かれたことのある質問。

私も実際に保育園の卒園式で書かされていた。(写真参照)

「まだきまってない」
これが私の答えだった。

たぶんここで「けーきやさん」とか「おはなやさん」って書いてた子たちって
◯◯ちゃんすごいね、素敵な夢だね〜
って言ってもらえてたんだと思う。

じゃあなぜ私は答えられなかったのか。
その理由は、
私がたまたま周りの子と比べて将来を考える力がなかったとか
私がもしかしたらませててお花屋さんはダサすぎでしょ
とか思ってたからではなく

ただ【職業】を知らなかったから。

もっと言うなら、
たぶんこの頃からこんなこと興味あるなとか
こんな人になりたいなって思っていたかもしれないけど
それを実現できる職業を知らなかったから。

でも将来の夢がしっかりある子が良しとされ、それがない子はだめみたいな風潮があると思う。

で、私は思った。
この「大きくなったら何になりたい?」
という質問がそもそも良くないのでは、と。

加えて私が22年間「私には夢がない」と後ろめたく思ってきたのも、この質問のせいなのではないかと。

今後、今はまだ存在しない職業がどんどん増えていくって言われているのに
なりたい職業を聞くことほど無駄なことはないと思う。

しかも、
男の子のほとんどはサッカー選手か野球選手
女の子はケーキ屋さんかお花屋さん
と答えると分かっている質問をあえてすることが尚更こう思わせる。


本来この質問は、
「大きくなったらどうなっていたい?」とか
「どんな人になりたい?」
みたいなニュアンスであるべきだと思う。

そうすれば、
「優しい人」
「お金持ち」
みたいに答えられる。

そしてそれを考え続けていれば、そのなりたい姿を実現できる場所を探し続ければいいことになる。

習い事選びでも、進学先選びでも、部活選びでも。

私はこれまで「将来の夢」や「やりたいこと」を聞かれたとき
常に【職業】で答えなければいけないという幼少期からの固定観念のせいで
22歳になった今でも、「やりたいこと(なりたい職業)」がないことに悩んでいた。

でも、本当は自分のなりたい姿だってあるし
この人みたいな生き方をしたいって思う人だっていた。

しかもその実現は職業や職種ではなくて、所属するコミュニティや環境に依存することもこれまでの経験で知っている。

夢がなかったんじゃなくて、
ただ夢を実現するための職業を答えられなかっただけ。

「就活」を意識し始めた時から、やりたいことないパニックみたいに陥りがちだけど
なりたい姿を実現できそうな場所探しだと思えばできそうじゃない?

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