イッタラ展 フィンランドガラスのきらめきの感想
北欧、といえば。
「しあわせ」という言葉がイメージとして強く思い浮かんでくる。
それに加えて、広大な自然やマリメッコをはじめとする可愛らしいテキスタイルや食器たち。
私自身北欧の国やものに興味を持ち始めたのは、おそらくワークライフバランスを考えるようになってから。
それはさておき。
コロナ禍になり家で過ごす時間が増えたことで、コップや食器に興味を持つようになった。
その中でも、置くとテーブルの上に花が咲くようなぱあっと明るい色使いやきらきら光を反射する北欧のものに惹かれていった。
そんな北欧食器メーカーでも有名なイッタラの展示に、足を運んだ今回のお話。
私が住んでいる県ではその展示が回ってこないことを知り、高速バスに揺られて長崎まで。
ちょうど夏の真っ只中の時期で、朝の早い時間から眩しい光が燦燦と注いでおり、肌や目を通しても夏をしっかり感じさせられるそんな日であった。
開催されている美術館は海の近くにあった。
海が近いことだけでなく、大きなガラス窓でより開放感が際立つ美術館だと感じさせられた。
当たり前のことではあるが、美術館それぞれの佇まいや風景が地域によって異なるため、新しい美術館へ足を運ぶとそれらを含め毎回新鮮で心臓が高鳴る気分にさせられる。
個人的な話だが、美術館巡りを旅の中に組み込むのが最近のルーティーンとなっている。
さて、本題のイッタラ展。
まずはこのガラスの色使いに一瞬で目を奪われる。
デザインにはシンプルで使い勝手が良さそうなものが多く見られた反面、自然を模したものも多い印象を受けた。
特に木を利用して模様をガラスへ写す加工の過程など動画での紹介もあり、楽しくひとつひとつを眺めて回った。
イッタラは1881年に、フィンランドのイッタラ村で創業された会社らしく。
2024年の現代から振り返れば、143年もの歴史がある会社となる。
時を経て、そして国を越えて、今もなおたくさんの人に愛されているこの美しくも使いやすいガラスや器たち。
これだけ長く、多くの人から愛される理由はいったいなぜだろうか?
シンプルさや色使い、デザインなどの見た目の良さはもちろん。
そこに至るまでの、創業者やデザイナーをはじめとする人々の信念がきちんと正しく周囲の人に伝わったから、、、と個人的には思うところ。
革新を起こすことももちろん素晴らしいが、やはり継続するということはほんとうに難しいこと。
まさしく『継続は力なり』、なのだと。
いつか北欧の地に降り立つことをかなえるためにも。
私自身も継続(貯金)せねばと思えた今回の展示。
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