『#やむやま 』のこと書こうとしたら半生を振り返ってた話
「日替わりゲストで出ませんか?」
ソラリネ。プロデューサーのゆかりちゃんに、そう声をかけてもらったのが確か今年の2月のおわりごろ。「出ませ」あたりで食い気味に返事をした記憶がある。
私のイメージの中の「日替わりゲスト」って、すっごいベテランさんだったり、上手な人だったりめっちゃ人気ある人だったり、つまりは話題性があってお客さんたくさん呼べる人。私、どれも持ってないけど、そんなん関係ないんだって。とにかくゆかりちゃんが一緒にやりたい人、信頼してる人に出てほしい、だからあゆさんにも出てほしい、んだそうだ。断る理由なんて1ミリもない。その日から、なんかもうずっとポワポワしてる。
ゆかりちゃんとは5年前、『見果てぬ夢』という作品で共演して出会った。
『見果てぬ夢』に出たのは、さらにその2年前に出た『ラフカット』がきっかけだった。
『ラフカット』に出たのは、ある後輩からオーディション受けることを(冗談半分で)提案してもらったからだった。
その後輩と出会ったのは、さらに10年以上前、大学の演劇サークルでだった。
私の人生ってほんととっちらかってて、ずっと好きで続けてることとか、達成したくてがんばってることとか、何もなくて、ホントもうなんていうか、ブツ切れ。一貫性がない。芝居もやったりやらなかったり。音楽をやってみたり唐突に放り投げたり。浅く、短く、飽きる。
だけど今回こういう形でゲストに呼んでもらって、そのきっかけをひとつひとつ辿ってみると、細〜くだけど続いてるものは確かにあったんだなあとあらためて気づかされる。自分自身が今ここにいることに、どれだけ多くの人とのご縁があったのか。
『止むに止まれず!』というお話、すごく好きなセリフがあってね、初めて読んだとき、私のこれまでの半生を見透かされてて、ビシっと諌められてるような気がして、すごく動揺した。
それと同時に、こういう生き方をしてしまう人が他にもたくさんいるんだなあとわかって、安心したりもした。安心してどうすんだ。しょうがないなあ私はもう。
今回はオリジナルの脚本に脚色が入って、セリフもいろいろ変わったりしてるんだけど、私をぶっ刺したこのセリフは変わってなかった。ああ、ここはやっぱり芯なんだな、って、ここでも安心した。
そして信頼した。
ソラリネ。の、
2019年の『止むに止まれず!』を。
でもって、私が演じる役。
正直、手に負えない。私のぺらぺらの半生では太刀打ちできない。さあどうしてくれよう。大きな愛が必要だ。もらってばかりで返しそびれていた40年分の愛を、今さらかき集めてもがいている。無様な私を観に来てほしい。
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ソラリネ。『止むに止まれず!』
6/5(水)〜10(月) @上野ストアハウス
さとう出演回
6/9(日)13:00【鈴】/ 18:30【空】
公演詳細
http://sorarine.com/25_yamuni/index.html
さとう専用ご予約ページ
http://ticket.corich.jp/apply/99530/tbk/
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