「あなたの其の瞳が頷く瞬間に初めて生命の音を聴くのです」
こんばんは。
前回の初投稿記事にたくさんの♡やフォロー頂き、ありがとうございます。
唐突ですが(今回の本筋の前置き欲しいので)云わせて下さい。(笑)
8月が誕生月のひとやたら多くないですか。
まるで8月お誕生日の方をDISってるみたいに聞こえてますかね、すみません。
そんなつもりは毛頭無いんです。
8月お誕生日の方、おめでとうございます。
え?自分の周りに多いからそう感じるだけですかね。気のせいですか。
そういえば(しっかり前置きしておいてナニを云ふ)
先日、
精神やカルチャー、あらゆる面で
私に多大なる影響を与えてくれた
生涯ではじめての恋人(現在では元恋人)の誕生日だったんですよ。
本筋からズレてズレた先でもマジメに語らないとダメ…?って感じになるので
敢えて触れずにというか、最早歯ァ磨く程度同等に思ってるので適度に流しときますが
自分は所謂世間様の区分でいうLGBTQのひとです。
自分でもフツーでナチュラル過ぎるので区別の用語として使う程度です。
ブランドやステータス、所謂特別枠作りたがるひとも見てきたしこれからも見てくと思います。別に否定はしません。が、
もっと特別感とか価値とか見出せて磨いて掲げて差し出して交換できるものって他にもきっとたくさんあるよと。
ソレは持った侭でも構わない。けどソレ“だけ“じゃないよねって思います。
あくまで自分って人間の一部にLGBTQがあるなあぐらいで大半を占めてる気はしません。
それはセクシャリティとか関係無しにそうですよね。
仕事したり学校でいろいろ勉強したりさ、性的嗜好とか恋愛対象とかいちいちそればっか考えて生きてらんないです。総ては繋がって居るけど。
ズレにズレる前に本筋に戻しますね。
彼女とは高校で出会いました。
同じ美術部に入って存在を知った。
自分は幼少期に、妹をお腹に宿した母の姿を
クレヨン?で描いて児童画コンクール(保険会社?の主催?後援?)で
最優秀賞をとってから
“楽しくてやってみたこと“で
(受賞したことの嬉しさや凄さより)
更に、家族が褒めてくれるのが嬉しくて
絵を描くことが好きになった。と、思う。
中学も美術の授業は好きだったし
勉強しなきゃいけないのに自室で(トーンとか一切知らず使えず)漫画を描いて居た。
特に小中学校は田舎で
(今となっては地域独特のお祭りや習わし、あの景色、あの経験は出来てよかったと思っているけれど)
当時はいじめやくだらないこともたくさんあってそんな“狭さ“から早く抜けたかった。
本当は高校から美術を学べる憧れの学校があって、そこがよかったけれど
自分の時代の高校受験時は圏外枠(パーセント枠)というものがあって
極僅かの、よっぽど成績優秀者(田舎だし中学も少人数だったけど学校イチ、もしくはそれ以上の成績)でないと受験さえも出来なかった。
頭は決して悪い方では無かったが
例えば自分の方が学校イチの子より画力があっても無理なんだ。
数字で優って居なければならない。
言ってしまえば学校イチの子と志望校が全く別の高校で、かぶって居なくても
学校の所在地が圏外にある場合、成績が優先され権限はその子にしか無いということ。
もう一度言うが“受験さえ“の段階。
合格・不合格の手前の話。
惨めに醜くも長ったらしく負け犬の遠吠えばりに論じてしまいすみません。
圏外枠という存在は本当に憎き制度だった。
当時の自分は、もう会いたくないひとから物理的に距離をおけば
とりあえず“飛び出せる“気がして居た。
今思えば、発生源にネガティヴの分量や熱量がありすぎたのもきっと良くなかったのだと思う。何にせよ結果オーライが人生だとは思いますが。
フラストレーションはきっともっと前から存在はして居ただろう。
ただその頃から如実に現れ意識し始めたと思う。
こういうのがセンシティヴで思春期なのかなあ。
枠が自分の受験後すぐに緩和?排除され
2つ下の弟と7つ下の妹はどちらも
自分の志望校だった高校(美術専攻以外の学科)を受験し合格。入学した。
自分は弟や妹に対して悔しさや敵対心は全く無かったし、
寧ろ今もこれからも誇りだが
母は、自分の望みを叶えられなかったことに申し訳なさを感じていることがわかっていた。
高校受験だけでは無く他にも自分だけ何故かタイミングが合わない事柄が多かった。
ただそれは、あの震災や現在のコロナ禍で悔しい想いをしたひとがたくさん居ると思うと
自分の分は大したことでは無い。
少し逸れましたが、戻ります。
彼女はとんでもなく絵が上手い子で、当時の私は衝撃を受けた。
口数少ないおとなしそうな彼女が
小さい手で、独特な握り方で持ったペンを走らせ、描き、つくっていく姿を
飽きずにずっと観て居た。
どうして見本も無いのに植物や人体をすらすら描けるのか?
その眼にいつも映して居るものは何なのか。
頭の中はどうなっていて
何を食べて何を観聴きしているのか。
要するに、
彼女の才能に魅せられてしまった。
それが男でも女でも有り得たことだが
彼女でないと有り得なかった。
彼女は別のクラスだったので、昼休みになると
彼女のクラスに行き、彼女がお弁当をひろげる机のすぐ横でしゃがんでまるで犬みたいに
食べてる姿を観察した。
箸の持ち方もペンと一緒だ。
全然美味しそうに食べないのに
彼女は、
「〇〇(母のこと呼び捨て)つくる弁当いっつも茶色いんだよね。でもそれがおいしいからいいんだけどさ。」と言って居た。
にこにこしてただ観てると
しょっぱめの卵焼きと唐揚げをたまにもらえた。
先にも述べたが"何を食べて"の“何“を共有できることが嬉しかった。
彼女という人間をつくって居る一部を体内に取り込める。
しかも彼女の遺伝子の先の母の手がつくるもの。
かなり偏食で細くて、化粧っ気は無く
歩き方は静かなんだけど少し男っぽい足取りで
いつも気怠げで、見た目は地味めな女の子だけど雰囲気が中性的だった。
不思議ちゃんというよりか飄々として居て
今まで出会ったことが無い人間だった。
彼女はCDプレイヤーだったかMDプレイヤーだったか忘れたけど
何を聴いてるのかも教えてくれた。
おとなしいから恥ずかしがるのかなと思ってたけど平気で人前で歌も口ずさんで居た。
何を読んでるのかも教えてもらった。
その内にある日
キスをしたら同じ呼吸ができる気がして
呼吸を分けて貰えたらって感覚で…
恋愛って感じじゃ無かった気がする。
小学校の時気になる男の先生が居たけれど
(ベランダで平気で煙草休憩をする眼鏡をかけた先生だった!)
かっこよくなりたいって憧れだったのかもしれないし
彼女にも憧れて居た。
あんまり考えずに「ちゅうしてみていいかな」って言った気がする。
彼女の呼吸と一緒になれたらその後みえる世界はちょっとちがうんじゃ無いかと
今では寝惚けた事云ってんなと思います。
LGBTQ要素のある店で現在働かせて頂いて居るのですが、
どうしても、多い質問・話題のひとつに
「はじめて女の子と付き合った時の話聞かせて下さい」
「女の子好きになって付き合ったきっかけってなんですか?」等があります。
自分で先に述べた様に一応は伝えるんだけど反応が今ひとつって感じで
なんか多分期待してたのとちがうんだろうな…ロマンの種類がきっとちがうのかな…
なんか困らせちゃうまったく参考にならないイレギュラーな答えしか持ち合わせていないなといつもふあふあするんです、うん。
それから彼女と付き合うことになったわけですが
高2か3の時に「私さ、30歳になったら死ぬから」って告げられ
純朴だった自分は焦って、怖くて。
だって好き合ってるし好き合っていきたいって自分は思ってたから
え?それって自分の一方通行な気もしてきて。
悲しくなったけど、それより
すぐにいってしまいそうな謎の力強さも感じて怖かったから
「私は、あなたの生きる理由にはなれない?」
と聞いた。
そうしたら「わからない」と言われてしまって
あまりにも正直なその、断言では無いのに断言した"わからない"に
ショックを受けたが
自分が中学で受けたいじめのおかげで
(おかげになったのかはわからない。)
死にたいひとに死なないでだけでは酷というか無責任だと感じた。感じられた。
感情は、ほんとうは、死なないでって泣きたいし怖いし形振り構わず縋り付きたい。
いじめを受けて居た時、両親には気付かれない様に隠して居た。恥だと思った。
他にも当時は家庭内で問題があったから面倒をかけたく無かった。
休みがちになって、気付かれた。けど、
自分から言わない限りは両親は気付かないフリをして居た。
今も、いつだってそうだった。
欲しいものがあっても言えなくて
眠れない時も母の寝顔をただ見つめて
バレたくない、起こして面倒だと思われたくない、だからただ声を殺して泣くことしか出来なくて
他人(自分の周り)を自分仕様に変えてもらうのはおこがましい気がして。というのは
逃げなのはわかって居る。ただの言い訳だ。
自分が他人仕様になった方がきっと楽なやり方を先に憶えてしまったんだと思う。
どちらも、どんな人でも、状況や関係性に応じて持ち合わせて居るはずだが
順序や分量や挑戦して成功例・失敗例などは人それぞれだと思う。
対両親に限ったことでは無く、今の人間関係にも響いて居る。
経験はときに御守りで呪いだなと思う。
「じゃあ、あなたが生きる理由になれるようにそばに居る。」
そう云って、覚悟したつもりが
何故か自分の中の何かが死んでしまった気がした。
灰色がかったフィルターがふと出てくる様になった気がした。
笑えてただろうか。
笑ってて欲しいとか、笑顔が好きとか
言われるのしんどくて苦手なのになんで気にしたのかなあ。
今の自分。
これ以上書くと流石に長過ぎ…と思うので
今回はそろそろ終わりにするね。
彼女とは高校卒業後遠距離でお付き合いを続けたけど
距離の問題とお互いの状況やら何やらが変化し
“言葉“がきっかけで、自分のよくないところによくないときにインしちゃって
遠距離の侭お別れをした。なのでもう10年以上会って居ない。
ちなみに彼女は32歳になった今も元気そうだ。
30歳の誕生日に連絡するのは少し、怖かったけどね。
互いに、コロナが落ち着いたら会いたいねと言ってる。
ちなみに
>あなたに出会えたことを以前よりもっと感謝してる、ありがとう。
と祝生誕LINEで送ったら
>照れるけど嬉しい。ありがとう。元気かなって考えたり、夢に見たりする!
と来たので
>たまに登場させてくれてありがとう。(笑)
と送ったら
>たまに夢の中で悪役にしてごめんね。わざとじゃないので…
と来た。
1年毎の偶の連絡で
ヘンな発言をヘンな雰囲気(テンション?流れ?)でするひとだナ…と
気が抜けました。
どうか、元気でね。
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急に只寝息が欲しくなって
冷凍庫にキーを隠したのです
夢の隙に現を殺し
戦う不条理なレッグカフ
…今朝の二時
シヤーベッツのロゴが溶けている
黄色い車の名は「 」
明け立ての夜を強請る
品川埠頭に似合うのです
…今朝の五時
あたしが此のまヽ海に沈んでも
何一つ汚されることはありませぬ
其れすら知りながらあなたの相鎚だけ
望んでいるあたしは病気なのでしょう
甲州街道からの渋滞が激化して
日本の朝を見ました
覚醒を要する今日と云う
厳しい矛盾に惑うのです
…つい先も
どれ程若さの上に
丸で雲切れの笑顔を並べど変わりませぬ
孤独を知る毎に
あなたの相鎚だけ望んでいるあたしは
あたしは
あなたの其の瞳が頷く瞬間に初めて
生命の音を聴くのです
天鵞絨の海にも
仕方のないことしか無かったら
あたしはどう致しましょう
翻弄されているということは
状態として美しいでしょうか
いいえ
綺麗な花は枯れ
醜い過程が嘲笑うのです
…何時の日も
依存症/椎名林檎
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読んでくれてありがとう。
おやすみ。
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