POET | ARTIST
1月23日に音源彼の遺作となる音源が公開され、3週間が経とうとしています。
わたしは未だにリード曲のMVを見たのみで、全曲は聞けていません。
melonで公開されている歌詞を数曲訳しただけです。
いなくなって、「お疲れさま、よくやった」と伝えるより、生み出した作品を見て、聞いて、感動して「お疲れさま、よくやった」と伝えたい。
そして、今まで、とてもつらかったのに、よく頑張った、とても素敵だったと褒めてあげたい。
だけど、歌詞を見るとやはりと言うべきか、つらくなるような歌詞が連なり、苦しい歌詞に向き合うわたしもつらい。
ジョンヒョンをかばってあげたい気持ちと、守れなかった悔しさと。
歌詞の内容によっては、「消えたい、忘れてほしい」と彼のつらさがダイレクトに表現されていて、生きて活動をしていたら、もしかしたらあまり気には止めなかったのかもしれないけれど…
こんな結果になってしまって、わたしたちは何なのか?何だったのだろう?と、
孤独やつらさを芸術に昇華する、強く優しい【キムジョンヒョン】が好きだったのではないか?とも思えてしまいます。
彼は逃げた。
孤独やつらさを芸術に昇華したのではなく、汚物のように排泄して、わたしたちのもとを去っただけなのではないか。
生きていたら、いくらでも抱きしめて、
お疲れさま、よくやった、ゆっくり休んでと、彼が欲するだけ、言ってあげられた。
彼が安心するまで、してあげられた。
わたしたちひとりひとりには、そんな力も物理的距離はなくても、心は支えてあげられた…
とことん付き合ったのではないか。
信じてもらえなかっただけなのではないか。
わたしは今、苛立ちを抑えられない自分と向き合っています。
それは彼の決断を止められなかったものとは確実に違う種類のもの。
わたしたちは何を見せられているのだろう。
彼が選んだ道によって、彼が渾身の想いで生み出した作品は別の意味を添えられてしまった。
ただの愚痴でしかない。
作品と呼べるのか。
僕はつらくて弱い人間だ。
僕は可哀想な人間だ。
それを書き連ねて、わたしたちのせいにして。
わたしたちを無視して。
そんなにわたしたちが君を傷つけたのか。
そんなにわたしたちが無神経だったのか。
本当にそれだけだったのか。
ああ、そうですね。
全部わたしたちが悪いんですね。
そう言って欲しいのか。
今週の土曜日、2月17日。
京セラドームでSHINeeのドームツアーが始まります。
わたしも初日のみ参戦予定です。
残された4人のことを想うとまた違うつらさもこみ上げ、
またわたしたちもどのように受け止め、応援していくのか、試されるものだと思います。
彼を失った悲しみと、少しの怒りはあるけれど。
4人の帰ってくる場所はあるとわたしたちが示すことが、ジョンヒョンに示せなかった、伝わらなかったことを少しでも伝えていくことになるはずと思います。