Nepalエベレスト街道を歩く きっかけ〜富士山
※Nepalに出発する前のお話です。
退屈に感じられる方は先にKatmandu、Namche以降の記事を読むことをおすすめします…!
クライミング仲間を通じて1年半前に出会った同郷のMonicaに誘われて、Nepalへ行くことになった。
きっかけは本当に偶然。横パンでのボルダリング中に、Monicaと彼女の知り合いとの会話を聞いていたところ、
Monicaが今度予定しているらしいNepal -エベレスト街道での山行の話になった。
世界一の山エベレスト(8848m)を眺めながら、Three Pass(RENJO LA・CHO LA・KONGMA LA)という3つの峠を越えるルートをトレックする予定だという。
世の中にエベレスト街道やスリーパスというものがあることすら初めて知った私。
すごいなぁと隣で話を聞いていたところ「女子2人で行く予定やけど一緒行く?」と声をかけてもらった。
私の登山歴は1年にも満たず、日帰りの低山(丹沢・大山いつもありがとう)ばかり。大きなザックを背負って、数週間も歩き続けることができるのか不安に思ったけれど、行ってみたい気持ちの方が優った。1人でNepalに行くことはこの先の人生の中で絶対ないだろうな、と思ったし。
「できるか分からんけど一緒行ってみたい」と伝えると、Monicaからは「とりあえず行くんやったらその前に富士山だけは登っちょって」とさらりと告げられた。
職場との休み調整もあったのでギリギリまで行けるかはわからない状態が続いた。ひとまず、富士山だけは登っておこうと決めて8月末に登りに行った。
富士山(須走ルート)の感想…良くも悪くも一生に一回だなと思った。
満点の星空とご来光は本当に素晴らしかった。それと頂上に着いた時の感動。同行した友人とは、「一緒に頑張ってくれてありがとう」と涙目で抱き合った。
でももう登らないかもなと思ったのは、変わり映えしない景色と、地道に永遠に続く砂の登り坂、観光客のマナーの悪さに心が擦り減ってしまったから。
私にとって富士山は眺めるくらいが心地よい山なのかもしれない。通勤中の電車から垣間見る富士山はいつ見ても美しいし、どっしりと構えて私を見守ってくれている。
Nepalと関係があるのかは全くわからないけれど、富士山後からNepalトレックに向かうまでの1ヶ月ちょっと間に、外岩リードと外岩ボルダーとに初挑戦した。クライマーとしては少しだけバージョンアップしたような気がする。とにかく今年は「人生初」や「いちばん(日本一の山を登る、世界一山を見る)」が本当に多い年だった。
(「いちばん」という言葉は、人を競わせたり、窮屈にする言葉な気がしてあまり好きじゃないけれど…それでもそんな年だった。)
そして10月。女子3人でNepal - Himalaya trekに向かう。
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