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そんなこんなでその後1年くらいは
「上司のために仕事をする」というので頑張れた
上司は会社の軸となる2分野に特化して武器となるような知識がつくよう育ててくれた
私は2年目にして「〇〇のことは私さんに聞け!」と社内で言われるまでになった
技術相談の電話担当だった人の知識量をその分野に限っては上回り怖くなくなった
泣き止めなくなったあの日から1年後くらいのある日、
私はまたしても会社に行くのが怖くなった
今回は特にこれといってトリガーがあったわけではなかった
ただ漠然と会社に行くのが苦痛になっていった
嬉しかった金曜日も嬉しくなくなった
むしろ木曜日がくると次の月曜日のことを考えてしんどくなった
休みの日はなにもやる気が起きず寝ていることが多くなった
床に寝転がって1時間くらい涙を流してる日もあった
ごはんもなにが食べたいのか分からなくなった
判断するのがものすごく億劫になるのと同時に
コミュニケーションも怖くなり
仕事に支障が出だした
頑張りたいのに頑張れなくなった
積極的に死にたくはないけど
死ぬことが怖くなくなった
横断歩道のぎりぎりで信号を待ってみたり
夜行バスに乗ってみたりして
なんかの拍子に事故に巻き込まれれば
会社に行かなくて済むと思うようになった
いわゆる希死念慮がつきまとうようになった
あ、もう限界かも と思ったある日のお昼休み
会社の屋上から泣きながらメンタル病院に電話した
「死にたいんです」
その次の次の日に予約がとれた
その2日間はメンタル病院のために生きた