価値観は「どちらかと言えばこっちの方が好き」くらいがちょうど良い。
昔からずっと、「冷静な人」に憧れていた。
私が意識している「冷静」というのは「感情的にならないこと」だ。
ずっと「冷静」なのがカッコ良いと思っていて、「感情的になる」のは何だかカッコ悪いと思っていた。
そう思って過ごしていたからか「落ち着いてるよね」と言われることが結構あって、それは私にとって褒め言葉だった。
でも、もちろん、いつも冷静でいられるわけもなく、目の前の事実に動揺して、感情に左右されることもたくさんあるわけで。
そんな時は、あー・・・ダメだなぁ・・・と反省する日も多かった。
最近、子どもたちが喧嘩することが増えて、というか、ほぼ1日中喧嘩していて。
できるだけ見守ろうと思うんだけど、私もイライラしてしまって「なんでそんな些細なことで喧嘩するの!」と怒ってしまう日が増えた。
そんな毎日の中で、ふと・・・自分が「喧嘩は悪いこと」と決め付けていることに気付いた。
喧嘩は悪いことじゃない。
頭ではわかっていたはず。
なのに、私は喧嘩する子どもたちを毎日のように否定している。
確実に、私の価値観が悪さをしていた。
喧嘩は「感情的になること」とイコールだ。
私は、冷静が「善いこと」で、感情的になることを「悪いこと」と決め付けていたんだ。
価値観は「どちらかと言えばこっちの方が好き」くらいがちょうど良いのに、いつの間にか自分で善悪を判断していた。
こういうことって、日常に溢れていると思う。
自分で勝手に善悪を判断して、自分を、まわりを傷付ける。
この世の中には、絶対的な正義も、絶対的な悪もない。
人生は、わりと何でもアリだ。
もっと、楽に生きよう。