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アートを巡る一人旅 in 倉敷

去年、増田ミリさんの「美しいものを見に行くツアーひとり参加」という本を読みました。「美しいものを見に行く」って旅のコンセプトが素敵で、私もこんな旅をしてみたいと憧れてました。

一人旅をすると決めた時に、この「美しいものを見に行く旅」を思い出し…同時に倉敷が浮かんできました。

そうだ、倉敷に行ってみよう。ゆっくり美術館を観てまわるのが良いな。岡山に行くなら香川もいけるんじゃない?そしたらずっと行きたかった豊島美術館にも行ける!

見たい景色をこの目で見にいく。
自然とアートに触れて感性を磨く。


今回の一人旅のテーマはこんな感じで決まりました🍁

夜行バス

旅の0日目。仕事から帰宅して急いでパッキング。今回沢山歩くことを想定してリュックに、そして荷物は最小限になるよう頑張った!

お気に入りのムーミンとともに

行きは博多駅から夜行バスで倉敷駅へ。夜行バスに乗るのは大学生以来で不安だったけど、予想以上に快適で過ごしやすかった!でも案の定寝れず…3時くらいまではポッドキャストを聴きながらウトウト。眠ったような、眠れなかったような。

1日目:倉敷

6時前に倉敷的に到着。朝はだいぶ冷える。
まだどこも空いてないじゃん…(当たり前)

なんとか時間を潰して朝イチのスタバに駆け込みました。ホットのカモミールティーが冷え切った染み渡った…。

モーニングで旅のスタート

スタバで元気をチャージした後は、朝ごはんを食べに行こう!ということで、商店街を抜けて倉敷美観地区の方へ歩いて向かいます。

Cafe gewa

お目当てのカフェはなんと臨時休業。初っ端からガーンとなりましたが、すぐ近くにパン屋さんを発見。しかも隣のカフェでイートインできるということでパンとコーヒーで無事にモーニング。

カフェ ナチュール

美観地区を歩いて回る

その後は街を散策。先に阿智神社の方を周り、参拝をしていざ美観地区へ。

わあ……!
足を踏み入れた瞬間、美しい街並みにうっとりしました。

まるで映画の世界に入ったような、すごく絵になる!色々なお店が連なっていて、歩いているだけで面白い〜!ワクワクでした。

大原美術館へ

美観地区の中心に向かうとこの景色が目の前に飛び込んできました。

今橋

感動!!!
the倉敷という景色ですね。「本当にここに来たんだ…!」という感慨深さがありました。

そしてすぐ目の前には大原美術館。

蔦の絡まりも美しい

大原美術館は日本で初めての施設の西洋美術館。倉敷の実業家・大原孫三郎によって創立されました。神殿のような本館に圧巻、荘厳な雰囲気が素敵です。

絵画をゆっくりと鑑賞できました。

モネ『睡蓮』『積みわら』
マティス『マティス嬢の肖像』
ピカソ『鳥籠』
エルグレゴ『受胎告知』

名画と言われる作品が沢山あってすごい。
中でも一番圧巻だったのが、フレデリックの『万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん』という作品。二階展示室の扉の上一面に飾られています。
全体的にすごくボリューミーで見応えがありました。

美術館のすぐ隣にはカフェ「エル・グレコ」

語らい座 大原本邸

美術館の後はすぐ近くの大原本邸へ。
大原家が江戸時代の終わりから暮らした邸宅で、国指定重要文化財となっています。

入るとすぐに言葉のアートに圧倒されます。

『ふりそそぐ言葉』
『つみあがる必然』

そのまま進んで一番奥の和室へ。ここが本当に素敵な空間でした。

平日だったのもあり、この景色をしばらく独り占めしていました。

調和の取れた庭園に光が差し込んで美しかった。こんな部屋でじっくりと内省したいなあ…

静謐で心落ち着く空間でした。注文すればここでお茶とお菓子をいただくこともできます。

ランチ:そば処 田

ランチはお蕎麦に。
甘くて旨味のあるつけ汁と、つるりとしたそばが合う!とても美味しかったです。蕎麦湯もとろりとして美味しくて、あっという間に完食しました。

鴨そば


良い感じの東屋

素敵な日本庭園と家屋を見渡せる東屋を発見。急ぐ予定もないので、ここに座って30分ほどぼーっと過ごしていました。この自由さが一人旅の良いところですよね。庭の緑と川のせせらぎの音を聴きながらただ時間を味わいました。

ひたすら散歩

美観地区に戻って再び散策。

倉敷はどこを切り取っても美しい。
伝統的な街並みと佇まい。
水の音、風で揺れる柳、青空に映える山々。

落ち着くし、心地よさがある。
ここに来れて幸せだなあ…としみじみ感じました。

歩き疲れた頃にお茶をいただく。

夕方に差し掛かり、少しづつ西日が差し始めた風景。どことなく切なさがあって良いですね。

最後にアイビースクエアを回って、ビールとおつまみを購入。
ホテルのチェックインまでの微妙に余った時間を、きび団子を食べながら川を眺めて過ごしました。

今までの私だったら「まだ時間があるから、行けるところ回らなきゃ!」と予定を詰めてたと思います。この旅では空白の時間を味わえるようになりました。成長…

夕方の景色も風情

倉敷川の周りでは色々な人がベンチに座って思い思いに過ごしていて。こういう解放感あるところで、人がただぼーっとしているって良いなあと感じました。

ホテル:グラン・ココエ 倉敷

今回のお宿は「ホテルグラン・ココエ」に。

きれいでミニマル、快適なホテルでした。駅チカ&美観地区から徒歩10分ほどの好立地、お値段もリーズナブルなのが嬉しい!

チェックインして荷物を置いたら夜ごはんへ!

夜も綺麗

夜ごはん:ぶっかけふるいち

ここ良いな〜!と思っていた小豆島ラーメン、18時頃にはすでに完売…!美味しそうだったので残念。商店街をぶらぶら歩いた結果、うどんにしました。一人旅なので晩御飯はお金をかけず手軽に済ませます。

お腹ぺこぺこで天丼をつけた

サクッと食べた後はホテルに戻ってお風呂へ。旅先では沢山歩くので大浴場があるのが本当に嬉しい〜!シャワーヘッドがリファだったのが地味にびっくりしました。

アイスのサービス🍨

お風呂を終えて部屋での晩酌タイム!
この時間が旅の至福です♡

岡山のビール独歩。すごく美味しかった!ホワイトエールなのでまろやかで爽やかな軽口。贅沢にもシャインマスカット(岡山に来たので)と頂きました。

今日一日観光してみて、倉敷は引き算の美だなあと感じました。
静謐な佇まい。過剰なものや派手なものは無くて、すっきりと余白がある。それに街と自然が調和していて空が広く開放感がある。アートとモノづくり(民藝)が融合しているのも面白い。

本当に素敵な街でした。1日目からすごく充実!

2日目はこちら↓

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Iris
誰かの生活に一筋の光を加えるような文章を目指しています。いただいたチップは創作活動に使わせていただきます📖🕊️