G.Auric 木管三重奏ほか
6人組シリーズ。
オーリックさん、ローマの休日のひとらしくめっちゃ優雅な午前中をコーヒー屋さんで迎えました。(更新日の前日の話)
あんまりよくしらない人だし、授業でもさらっとだったので、こんなときはグローブオンラインに頼ります。
ジョルジュ・オーリック(Auric Georges) 1899-1983
幼少期からドビュッシー、ラヴェル、ストラヴィンスキィに親しむ。サティ好きで、サティについての論文書いたり仲良し。パリ音楽院で6人組オネゲル、ミヨー、タイユフェールと出会う。
ダダイズムやシュルレアリズムに近しいアヴァンギャルド。
バレエ音楽経由して、映画音楽へ。晩年はパリオペラ座の音楽監督。
洒脱で気負いのない音楽が特徴。謎の多い人でまだ完全な作品表もない。
(以上、グローブオンライン(2021.2.16)より)
Apple musicで発見したものたち。シンプルに好き。
まあとにかく聴きやすい。
かといってモーツァルト的盛期ベートーヴェン的な明快さかというとそうでもなくて、女の子が好きそうな感じのころころ可愛くて綺麗な音を重ねて作られた、みたいな印象。
モチーフそもそもが綿菓子みたいなかんじで、そこにトッピングしていくみたいな可愛らしさがある。和声も取り立てて難しいとか、いわゆるシュルレアリズム的なややこしさはあまりなくて、むしろきっと分析しやすい。
ピアノ作品と木管三重奏は結構バッハ的な重なりが見えるけど、これはむしろドビュッシーの影響な気がする。(気がするだけ。)
逆にドビュッシーラヴェルストラヴィンスキィから始まった音楽なのに、非和声音は見当たらなさすぎる。民謡的な素材もあまり掴めない。全然ダダイズムの印象ないし、心地いい音楽っていう印象ですね。
エッフェル塔〜のときの、わかりやすい、ってイメージとほぼおんなじでした!(雑なまとめ記事みたいな終わり方をしてしまった。みなさんも聞いてみてくださいね!)
そして映画音楽。
すでにこの頃には映画のための音楽があったんだなあったいう。映画音楽って当初は映写機のガラガラの音を隠すためになんか音流しといて、から始まってる。
でももうこれは映画のために造られてるよなあって。
オーリックのわかりやすさと、映画って繋がってる気がする。
複雑なこととか分析してわかるすごさって映画にはいらなそうだし。むしろ、いい意味で雰囲気の音楽が求められるような。
映画の一般大衆向けな音楽はそうやって雰囲気でわかりやすいけど、ピアノソナタ等の音楽やる人向けな音楽にはもうすこし込み入ったこともしてて、使い分けてるのもさすがです。
でもたぶんその大衆向けの易しい感じが受けないんだろうなあ〜。オーリックってぜんぜんきかないもん。オープンな芸術音楽第一歩によさそうよね。