見出し画像

捨てられないスノードーム

たとえば誰なら
頷いてくれるんだろう

2022年の、複雑に発展しすぎたSNSなら
わたしもだと
答え合わせに付き合ってくれる人がいるんだろうか
どんな自分を認めれば
どれだけ自分を愛せば

あの人を愛した日々に
若気の至りと微笑ましく思えるのだろう

気づいていて、
わたしだけがいつも主人を前にして子犬みたいに
しっぽを振って
愛想を振りまいて
陰った何かとともに鍵を開けて
綺麗な指先で色をいじるあのひとが

いつかわたしを撫でてくれるのを
待っていたみたいだ

垣間見せてくれる陰りを
救おうと癒そうと
その一点しか、見えなくなったわたしを
いま
スノードームの外側から見ている

重い厚いガラスの中で
揺れる白いスノーフレークを
まだ
ときどき
ふと思い出しては、手にとっては

心に入れ込んでしまう

あのひとを好きだったわたしを
まだ終わりにできない


ひろ

はじめまして、ひろです。 毎日ただ思うことを書いているだけの場所ですが覗いてくれてありがとうございます。明日もたくさん笑いましょうね。