だけど今日はたのしい
Zepp DiverCity。6月5日(水)。
カネコアヤノ Livehouse Tour 2024に行ってきました。
午前中は働いて、午後休の予定。開演は19時。
それまで何をしようかな~と思いながらGoogleマップを眺めているお昼休憩。
という感じでZepp DiverCityが「台場」とかかっていることに気付いた。みんな知ってた!?
17時頃に東京テレポート駅に到着し、一通りダイバーシティーの中で迷子になって、グッズ売り場にたどり着く。
一回フードコートを突っ切らないといけないの、難易度高すぎる。
そこそこの列に並んでグッズをゲットする。
自分用にTシャツとぷにぷにねこ、友達にあげるプレゼントも購入した。
いそいそと着替えて、ぷにをバッグに付けて、お台場海浜公園へ。
ちなみに今日はひとり。
かなり愉快な単独行動女、海の風を浴びる。
西日が気持ち良い。痛々しいほどに陽を反射する波は、なんとなくピンク色に見えた。
整理番号順にぞろぞろと入り、サン生をゲットして、1階スタンディングの真ん中あたりに落ち着く。
ライブ中は全力で手をあげたいタイプなので、ビールをがぶ飲みして、空き缶はバッグに押し込む。
一曲目は「花ひらくまで」。
この日最初から最後まで私の心を微かに打っていたのが隣の青年。(ちゃんと顔を見ていないから歳は分からない。青年とか言って10個上だったらどうしよう。許して。)
一曲目から、踊りながら、時々ものすごく泣いているのだ。Tシャツの裾で顔を拭うくらい、かなり泣いている。分かる。その気持ち分かりすぎるよ青年。感情行方不明だよな。この青年が私の感情を増幅させてくれた。
二曲目、「車窓より」。
これ、この入りを聴いて「あ、これは今までとは違う。違いすぎる。違う次元だ。すごい世界に来てしまった。」と思った。今回の彼らはロックすぎている。グルーヴってこれじゃね?やはり今のカネコバンドは、ヒカリさんのドラムが中心にいて、渦を起こしていることを感じる。
配信告知のインタビューで、カネコが「バンドをいっぱいたのしくやってる」と言っていた意味を理解する。
三曲目、「ロマンス宣言」。
さっきの私の予感、大正解!!うわ~~Rrrrrロマンス!!テンションがかなりぶっ壊れている。この曲何回聞いてもコード進行が好き。
スタートダッシュが大成功すぎる。マリオカートだったらぶっちぎりの一位。
とにかくどの曲もアレンジがとてもとてもよかった。
特に「車窓より」「わかりやすい愛 丈夫なからだ」「りぼんのてほどき」。
生み出してきたものを、自分の人生と感情に合わせて変形させていけるって面白いことだね(小学生みたいな感想)。
そして「とがる」!
会場ごと濁流に呑み込まれてしまうような大渦。熱さ。
床がキネティックフロアだったら死ぬほど発電できただろうなと思うくらい、全員が跳びまくっている。
踊って跳びすぎて、隣の人の頭を肘で殴っちゃった。し、それがおもしろくて笑っちゃった。
ここ最近落ち込みぎみだった私の心に、どんどん水が注がれていく。
一生枯れないし、一生忘れないし、この瞬間が一生続いたらどんなに良いだろうと思った。終わらないでくれと心から祈った。
「たのしい」って声に出して言った。すべて放り出して、たのしかった。こんなにたのしくていいのか人生、こんな瞬間があるのか人生。
(思い出したらまた泣けてきた!)
終演後の場内放送がカネコのマネージャーさんだったんだけど…めちゃくちゃカネコに雰囲気が似ていた。(本人だった説もある。)かわいい。そして終了一発目BGMがビートルズなのは定番らしい。
私もライブやることがあったら、終わって最初のBGMは、B面の方のサージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドにしたい。(あっそ)
夢のような夜を終えて、「いつだって苦しい」人生に戻った。
星と星がぶつかったような、一時の激しい瞬き。昨日が同じ地続きの人生だったとは、どう頑張っても思えない。思えないというか、思いたくないくらい、宝物すぎる時間だった。
ライブ中に、「この幸せのためなら死んでもいい」と思ったけど、
終わった今、「またあれを味わうためなら今日からもどうにか生きよう」になった。
息苦しく、望みのない世界を。
あそこに救いがある!!