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🎬「マイ・ブロークン・マリコ」:日常はとまらない
「こうやって、日常に戻ってくんだ。私以外の誰にとっても、あんたが死んだことなんて、関係ないわけで。」(シィちゃん)
普通に生きてると、結構な頻度で悲しみにぶち当たる時がある。
この映画は、急なダチの死に直面した主人公シィちゃんの話だけど、死まではいかなくても人との別れだったり、もっと細かいけど自分にとっては大きな絶望を感じる時がある。
でもそういう時に必ず思うのは、日常って止まらないんだなということ。
社会人になってすぐの5月、ダチョウ倶楽部の上島竜兵のニュースがあった。
めちゃくちゃファンだったわけではないけど、毎日の仕事にまだ慣れてなくて毎晩明日が来るのが嫌だとベッドで泣いていた私にとって、なぜかすごく心に重くくるニュースだった。私はそれを、会社のトイレで目にした。
ああ、、、と思った。たくさんの悲しむ芸能人の声も目にした。
だけど、日常はとまらなかった。トイレから戻っても普通にみんな仕事をしてたし、次の日もその次の日も普通に日常はきた。
世の中って多分全部そう。何が起きても日常ってとまらない。なにかがあっても、なにもなかったみたいに、日常に戻ってく。
そんなことを思わされた作品でした。
あとエンドロールの「生きのばし」がよかった。