はじめて聴くあなたに。「My Hair is Bad」の名曲5選
こんにちは。rrr(アール)です。
普段、音楽はApple Musicに月額課金をして聞いているのですが、サブスクが当たり前になってきた最近でもまだまだサブスク解禁をしていないアーティストはたくさんいます。
では、あなたの好きなアーティストがサブスク解禁してなかったら…?
わたしなら大体は諦めて、たまにYouTubeで聴く程度にしてしまうのですが、ついに先日、課金をしてしまいました。。(=購入)
そのアーティストが、My Hair is Badなのです。
今回は課金するほど大好きな、マイヘアの曲を紹介します。
「My Hair is Bad」って?
My Hair is Bad(マイヘアーイズバッド)はここ2~3年、邦ロック界隈でメキメキと頭角を現しつつあるロックバンドです。
ボーカル&ギターの椎木知仁(しいきともみ)が紡ぐ、なんとも繊細な歌詞が10~20代にぶっ刺さりまくりで、何とも言えない世界観を作っています。
彼が唄い上げる歌詞の内容がリアルすぎるのが特徴で、
その内容は
・セフレと迎える朝の切ない気持ち
・別れた恋人の今に思いを馳せるときの心苦しさ
といった、本当に恋愛に溺れてきた人じゃないと書けないようなことばかり。
彼はこの二十数年の間にどんな恋愛をしてきたんだ?と思わずにはいられません。
(↑こんな意味深なことばっかり彼はツイートしてる)
まさに、泣く子も黙る、新潟が生んだメンヘラ系ロックバンド。
平成の間に青春を過ごした人たちにとって、RADWIMPSがそうであったように、令和の時代は彼らが恋愛系ソングの神様となりそうです。
My Hair is Badの絶対聞いてほしい名曲たち
そんな令和の神様、マイヘアの絶対聞くべき名曲たちをまとめました。
とりあえずこの5曲だけは聴いて。おねがい。
1.「真赤」
マイヘアの代名詞とも言える、一曲。
ちょっと邦ロックかじっているひとであれば、タイトルくらいは聴いたことあるのでは?というレベル。
邦ロック好きが周りにいたら、尋ねてみてください。
ブラジャーのホックを外す時だけ
心の中までわかった気がした
歌いだしのここに痺れます。一言目から切ない。
わたしのマイヘアの入口となったこの曲ですが、学生時代に付き合ってた下北系古着男子がはじめてのカラオケで一曲目に選んだんですよね。
当時、マイヘアの曲なんて知らなかった私にはそれはそれは衝撃的な歌詞でした(笑)
振り向いて欲しくて なぜか甘えてしまう
格好つかないよなって笑ってた
合鍵を返して 首輪を外して
ちゃんと言おうって決めてた
主人公は女の子に「あなた、犬みたいでいい」と言われ、犬で居続けていたものの、途中で首輪を外そうと決意。(=犬は卒業したい)
君に言おうって思ってた 夏の匂いがした
赤い首輪はついたまま
それでも結局、首輪はついたままで終わってしまうという曲。
犬から卒業できなかったんですね。
好きな子の都合のいい奴でいるのはもう辞めたいのに、強い決意もむなしく、結局は都合のいい奴で居続けてしまう。
いつだって恋愛は惚れた方が弱いのです。
2.「化粧」
主人公と主人公が想いを寄せる人、そしてその人がまた想いを寄せる人、という3人を歌った一曲。
口紅で書いた 赤い糸じゃ あなたのこと 縛れなくて
あの子のこと まだ好きだって分かっているから
ほら 早く愛してあげなよ
こんな胸が痛くなるフレーズを生み出せるのは日本で椎木しかいないよ。
好きな人の好きな人は自分ではないことは知っていて、その子の元へ行きなよと言ってしまう切なさ。
飲めないお酒を飲んだのも 疲れていないフリしたのも
一秒でも 隣にいたいだけだったの
わかりみが深すぎる。
好きな人のために、一緒にいたいから、がんばっちゃう健気な自分。
今ならまだ やめられると 思うときには もう遅くて
抱き締められたら 嘘でも暖かかったよ
今までありがとね
強がって、離れてから気づくんですよね。
本当はもう離れられない位に心が奪われてしまっているのに、強がるしかなくて、後悔しかないんです。
あの時、ああすればよかったなとか、ああやって言えば繋ぎとめられたかなとかね。
大切な人には素直でいましょう。
3.「恋人ができたんだ」
別れた恋人の今を想う一曲。
恋人ができたんだ 本気で好きだと思う子なんだ
君の調子はどう? 君の調子はどうだい?
自分には新しい恋人ができて、けっこう真剣に付き合ってはいるものの、そういえばあの子はどうしてるかな?と。
関係ないはずなのに、元恋人の今って気になってしまうんですよね。
別れる と 離れる は似たようで違うみたいだ
僕らも二人と呼ばれていたね
出会ってしまった 通じ合ってしまった それは消せないけど
奪ってしまった 奪われていった 心を返してもう眠ろう
街ですれ違ったって 思い出したって 話しかけないでね
恋は薄まって でも愛はまだ残っているよ もう会えないよ
だって 恋人ができたんだ
付き合っていた当時のことを思い出しながらも、新しい恋人ができたから会えないよと一方的に伝えてくるのは自分勝手には見えるけど。
でも、「もう会えないよ」と一方的に伝えることで「会ってはいけない」というルールを自らに課したのかな?とも思うんですよね。
本当は元恋人がすごく気になってるけど、それは今の恋人にも失礼になってしまうから。
昔の恋人の思い出はふとした時に蘇りますよね。
楽しかった記憶ならなおのこと。
なかったことにしないで、ちゃんと思い出として残しておくのが元恋人にできる優しさなのかもしれません。
4.「いつか結婚しても」
大切な人への飾らない素直な気持ちを歌った曲。
大好きで大切で大事な君には
愛してるなんて言わないぜ
亭主関白かよ、とも受け取れる冒頭の歌詞ではありますが、このあと彼なりの素直な相手への気持ちが歌われます。
手紙は書かない 写真も撮らないし
贈り物なんてなんか恥ずかしくて
外で食べるのもいい でも家だともっといい
残り物だってもう恥ずかしくないしね
これからもよろしくね ずっと ずっと
俗にいうラブラブカップルがやっていることなんてしないけれど、特別なことなんてしない、「残り物だってもう恥ずかしくないしね」という素が見せられる関係であればいいんです。
個人的にはたまには高級レストランとか行きたいけど(笑)
でも、毎日がサプライズだらけで記念日も必ず背伸びのしまくった高級レストランに連れてくような恋人って、「サプライズする」ってことに満足しているような気がしてちょっと考えてしまうんですよね。
大したことなど起きたりしないけど
大したことなんていらないよ
大したことない日常を毎日笑顔で過ごせられたら、それで満足。
そして、それがいいと思ってくれる人と一生を添い遂げたいですね。
5.「運命」
恋人に別れを切り出されるときの曲。
きっと終わりだった ずっと分かっていた
もう何も言わなかった
ずっと怒鳴っていた きっと睨んでいた
でも君は泣かなかった
どうして終わりだけ分かってしまうんだよ
恋の始まりは分からないことが多いのに、不思議と「終わり」は分かってしまうんですよね。
ちょっとしたすれ違いとか、ふと合わないと気付いたときに終わりとか分かれが見えてきてしまうもの。
君に触れるだけで 胸が高鳴っていた
そんな二人は いつが最後だったろう?
今は触れるだけで 痛む程にひどく腫れていた
手と手が触れるだけでテンションが上がっていたころも確かにあったのに、今となっては心の痛みに変わってしまう。
たしかに好きで一緒にいた二人なのに、今では自分を苦しめる存在にすらなってしまうような。
別れってなんでこんなに苦しいんでしょうね。
最後の最後で本当はね 聞きたかったよ
ガラスの破片を拾いながら 床を拭く君の手に目を疑ってた
どうして指輪 外してなかったの?
別れの日に、たとえば自分がプレゼントした指輪をつけていたら。。
どうして?とは思わずにいられませんよね。
別れたら思い出の品なんて全部燃やしてやる!みたいな人も多い中、あげた指輪をしているのは、どこかで自分のことをまだ想っていてくれているのか、それとも物に罪はないというように、単純にファッションとして身に着けていただけなのか。
いくつもの「???」を抱えながら、人は別れを繰り返していくのです。
最後に
My Hair is Badの個人的名曲を5つご紹介しました。
どれも恋愛経験がある人なら刺さるのではないかなー?と思ったりしているのですが、どうなんでしょう。
マイヘアは学生リスナーが多いと言われていますが、むしろ深い経験を重ねてきたような社会人以上の方に聞いていただきたい曲ばかりです。
リアルな描写もきっと大人なら感情移入できるはず。
まだサブスク解禁はされていませんが、いろんな方にマイヘアの良さを知ってほしいので解禁に期待です!