Hanaito喫茶 夜の珈琲 #28
こんばんは。
あの雨が続いた日々はどこへ!?と驚いてしまうくらい、今週は急に気候が夏になりましたね。みなさん置いてけぼりになってませんか?私は必死に食らいつこうとしています(笑)
蝉の声や入道雲を追うことで必死に頭の中を夏モードに変えてみています。夏の終わりに悲しまないように、惜しくならないように、たくさんたくさん夏を味わおうと思います。
夏はアップテンポでスピード感のある曲も多いですが、儚く切ないラブソングもたくさんあります。
今夜は 奥華子 さんの『花火』を聞きながら、切なくなってみませんか?
奥華子さんは千葉出身のシンガーソングライターです。細田守監督のアニメ映画「時をかける少女」の主題歌になった『ガーネット』が有名ですね。他にも『楔』なども人気の曲です。
赤いメガネがトレードマークですが、実は伊達メガネなんだそうです。とってもかわいらしいし、印象的です。壊れると同じ型のメガネをオーダーするほど大事だそうで、「幸運のメガネ」とおっしゃっていたこともあるそうです。
歌は、心の内にある切なくて寂しくて儚いような部分に寄り添ってくれているようです。10代後半によく聞きました。悲しい10代だったのかというとそうではなく、朝に「よーし今日もがんばるぞー」と通学路を歩いてるときにも聞いていました。いろんな人がいますね!(笑)
この曲『花火』を聞いていると、あるはずのない青春の恋愛の記憶が蘇るようです。真夜中に家を抜け出して星を探したり、浴衣で待ち合わせしたり………。そんなロマンチックなことしたことないはずなのに、まるで自分の記憶かのように思い起こされます。
この曲に登場する「僕」と「君」はおそらく離れ離れになってしまったようですね。関係が離れてしまったのか、物理的距離が離れてしまったのか、はっきりとはわかりませんが、声も手も届かないところに行ってしまったようです。風も通り過ぎるし、気持ちも溢れて落ちそうになってしまうし、自分には何もないような、どこまでも寂しい気持ちみたいです。それほど「君」のことが好きだったし、「君」のことでいっぱいだったんですね。
そんな思い出ありますか!?!?!?
私は…!ない!!!!!
のに、共感してしまう不思議!奥華子の魅力ですね…!
歌は自分の経験や感情、記憶を呼び起こしてくれますが、同時に、経験していないことやあるはずのない記憶も経験させてくれます。おもしろくないですか?
さまざまな景色や感情を教えてくれる素晴らしいものですね。
今夜は「時をかける少女」の細田守監督の別作品、「サマーウォーズ」が金曜ロードショーで放送されるようです。大好きな映画なのでこれから見ます!細田守監督のアニメは空の色がとてもきれいで好きなのです。新しい映画も楽しみです!
それでは、おやすみなさい。