面影という字を辞書で引いたぞ
とある文章内に設置された「面影」という文字を見て、ふと疑問に思いすぐさま検索。そこに映し出された言葉の意味と、とある文章を何度も見比べ、見比べ、見比べてもぜんぜん脳が理解を許してくれない。
まるで怪文書を読んでいるようで少し恐ろしさも感じてしまう。
わたしが「ソレ」を思い浮かべた時によみがえるのは
色鮮やかにキラキラとしていて、ポッケに入れて大事に持ち帰りたくなるようなまるで宝物のようなとっておきの姿だった。
だがその「面影」を残していると提言されているもののビジュアルをまじまじと見たがそこにキラキラとした装飾もなければカラフルな彩りもない、シンプルに真っ白を貫いた姿である。
なんともいえない喪失感とともにやってくるのは「ソレ」を目に前にした時の幼い頃の自分の記憶。それほどまでに「ソレ」は私たちの記憶の中の奥底にある宝箱の中で大事に大事に「特別」の場所を守り続けていてくれていた。
もう、あの頃のようなときめきは味わえないのだろうか?…いや、そんなはずはない。きっとこんな気持ちで途方に暮れてしまっている同志はこの世にたくさん存在するはず。
じゃあ、わたしのやるべきことはなんだ?今すぐ声を上げることじゃないのか?
そう思い立った瞬間、右手にペンをとりピンクの紙に想いのたけを書き記した。「届け、届け、届け、」ただその未来だけを想像し純粋な気持ちを言葉に乗せて。
最後の一文字を書き終えた瞬間に自分の気持ちとここまで真正面でぶつかったのはいつぶりだろう、と少し気恥ずかしくなった。
「失ってからじゃ遅いんだよ」
…そんなことはない、気づいた瞬間に「どう行動に落とし込むかが大事」なんだということをこの手で証明してみせる。そう決意し、席を後にした。ピンクの紙を持つ手が緊張なのか武者震いなのか少しだけ、揺れた。
「ありがとうございます。」とその紙を受け取る笑顔の店員さんに「お願いします。」と念を送らせていただいた。
びっくりドンキーのデザートメニューにはメリーゴーランドが必要不可欠だ。その面影を残しているとされている「牧場(まきば)のミニソフト」には白玉がひとつ入っているだけ。
ポッキーは?クッキーは?アラザンは?3色の謎ソースは?わたしもパニックになって状況を理解するのに時間がかかったよ。
でも大丈夫、アンケートに「メリーゴーランド復活希望」を書いておいたから。きっとびくドンさんはすぐにその声をくみ取って改善をしてくれるはず。誰だって失敗はある、だから私たちは誰かを責めるのではなく暖かく迎える準備を粛々と整えておこう。
待っててな、きっとすぐ届くはずだから。またみんなで、ハンバーグ食べた後にダラダラしゃべりながらメリーゴーランド追加注文しような。
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