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理由のない不調の記録

お盆休み。
実家に帰っている間に大学時代に使っていた原付バイクを手放した。

大学時代に何度も坂道を登ったり下ったりしたことを思い出したり、
亡くなった曽祖母が買ってくれたこと、
こんなに綺麗なのに乗る機会がなくなってしまったことを
悲しく思って割と泣いた。

それからは結構すぐ涙が出る日が続いた。

父と母は仲がいいのに、離婚するとか冗談言うので泣いた。

曽祖母との思い出が急に込み上げてきて泣いた。

年老いていく祖父母の姿を思い出して泣いた。

もう自分が30歳手前なのだから、親も同じだけ年をとっているのが当たり前なのに、時間の流れが早すぎると泣いた。


どうしてこんなにも悲しいのか、わからなかった。


夜になると理由もなく溢れる涙で、翌朝は目がパンパンに腫れた。3日ほどそういう日が続いた。

「おばあちゃんに会いに行ったら。」と言ってくれる彼にも

「時間が過ぎていくのが悲しい」と訳のわからない返事をしたり。


ある夜、習い事のピラティスに行った。行くまでの足取りはものすごく重くて、もうキャンセルしちゃおうかなと思っていたけれど、気分転換になればと思って向かった。


家を出た瞬間、ちょっと涼しいかもと思ったけれど、15分も歩いたらじんわり汗をかいた。


そこから50分間のレッスン。インストラクターの先生が、サポートしてくれながらにっこり笑いかけてくれた。ちょっと元気がでた。


私に足りなかったのってこれかも、と気づいた。すぐ泣いてばかりで、口角が下がりっぱなしだった。


そこからちょっとずつ体の調子が戻ってきた。


もうどうしようも何もしたくない、と思っても理由なく涙が溢れることはなかった。


お風呂に入らないと、と思ってるのにスプラトゥーンがやめられないことはあっても、涙は出なかった。


抜け出せてよかった。


でも。
原付を引き取ってもらって悲しいのも、祖父母の老いが悲しいのも事実。


今をもっと大事にしないといけないと気づいた数日間だった。


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