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クイーンカップ予想(全頭診断)

 3回目の投稿となります、「」です。
重賞予想のブログとしては、今回が初になります。
今回は2/25(土)に行われる、クイーンカップ (東京芝1600m)に関する情報をお伝えしようと思います!





【このレースの傾向】


 出走馬の解説の前に、簡単なレースの傾向にも触れておきます。
 
 ①比較的波乱は少ない
 ②極端な脚質は割引(特に追い込み馬)
 ③スピード≦持続力
 ④マイルでの好走歴
 ⑤勝ち馬のほとんどが前走着順が1着

 クイーンカップは紛れが比較的少ないレースで、上位人気から順当に成績が良くなっているようです。極端な脚質は割引で、特に後方からスピード勝負を追い込み勢は評価を落とした方がいいかもしれません。というのも、レース当日は東京開催の3週目で、まだ馬場がそれほど荒れていない時期です。先週や先々週のような極端な内前有利とまでは行かないので、内枠の馬あるいは先行馬は即買い!とはなりませんが、ある程度の位置を取れる馬を軸にするのがいいと思われます。
 また、当然ではありますが、マイルでの好走歴がある馬は素直に評価するといいでしょう。まだ経験も浅く完成していない3歳の牝馬ですから、マイル経験のない馬に対応力を求めるのはなかなか難しいです。即消しというレベルではありませんが、軸馬にするのは個人的には推奨できません。

これらの傾向を念頭に置いた上で、次は出走馬の評価に入りたいと思います。



【出走馬の全頭評価】


①ヴィヴァラリス

前走 新馬戦
 新馬戦は人気薄ながら、1200mの短距離戦を中団後方から差して1着でした。前の馬が残る中でしたが、上がり2位の脚を使ってしっかりと伸びていました。ただ馬体重が400kgとかなり小柄な馬なので、馬格という観点で見ればもう少し成長がほしいなという印象です。
 新馬戦の勝ちは鮮やかですが、いきなり400mの距離延長で結果を出すのは難しいです。馬格的にも完成にはもう少し時間がかかりそうです。

②スライビングロード

前走 未勝利戦
 スタートで出遅れてしまいましたが、中団でレースをすることができました。直線では内に切り込んで差し切るという好騎乗もあり、2馬身突き放して勝つことができました。

2走前 新馬戦
 
中団後方から外を通って脚を伸ばし、一度先頭に立つもかわされての2着。敗れはしたものの、タフな馬場への適性と末脚は評価できるものでした。

前走は強かったですが、距離延長に加えてメンバーレベルが一気に上がる中で好走できるとは考えにくいです。距離的にも1400mの方がベストかなという印象で、ここでは買いにくいです。

③ミラーダカリエンテ

前走 フェアリーS
 これまでの逃げを打つ展開から一変、差し競馬を選択しました。これは、今後へのきっかけをつくるための陣営の意図ある選択だったようです。そんな中で16人気を8着は、勝ち馬との着差が大きくあまり高い評価はつけられないものの、まずまずの結果と言えるのではないでしょうか。

2走前 赤松賞
 逃げてレースをつくるも、直線で徐々に失速し掲示板確保がやっとという状態でした。結果的に展開が向かなかったとはいえ、勝ち馬と0.7秒差は少し物足りません。

今回は逃げるのかどうかはわかりませんが、能力的には微妙で、展開の恩恵があってようやく好走という位置だと思います。

④ショウナンザナドゥ

前走 阪神JF
 ミドルペースを折り合いながら3番手の位置で先行。直線では馬場の真ん中から脚を伸ばしましたが、ペースが流れた影響で比較的差し有利の展開になりアタマ差の4着でした。

2走前 アルテミスS  
 外枠からちょうど中団の位置で折り合いを欠くことなく先行。結果的に掲示板に入ったのはこの馬を除いて1〜4番という内前有利の中、外枠から唯一好走した点は高評価に値するでしょう。

ただ、レース後のコメントで「体は増えていたのですが、プラス2kgまでに減ってしまいました。」という発言が出ていたため、輸送が苦手の可能性があります。

3、4走前の新馬戦と未勝利戦では、いずれも1分33秒台かつ上がり最速を記録しており、能力があるのは間違いないと言えるでしょう。

このメンバーでも能力は上位ですが、展開と当日の馬体重には注意しておきたいです。

⑤ロートホルン

前走 未勝利戦 
 出遅れたが、二の脚を使って先頭からのレースを進めました。直線でも垂れることなく好タイムを記録かつ後続を6馬身突き放しての勝利と評価はできます。ただ、展開が向いたこととメンバーレベルが低かったことを考えれば過大評価は禁物です。

2走前 新馬戦 
 五分にスタートを出た後は中団で脚を溜めましたが、伸びずに6着でした。ただ、札幌の小回りコースが合っていなかったのが敗因として挙げられており、ある程度は見直し可能です。

前走の勝ち方やタイムからある程度人気することが予想されますが、展開利とメンバーレベルが低い中でのもの、とも考えられるため馬券購入者にとっては怖い馬です。個人的には軸にはしません😇

⑥マピュース

前走 赤松賞
 このレースでもスローペースで流れに乗りにくい展開にはなりました。しかしアルテミスSとは違い、ある程度ポジションを取ることができ、スムーズな加速で勝ち切ることができました。劇的ではないものの、少しずつ改善が見られている点は評価できます。

2走前 アルテミスS
 
スタート後は流れに乗れず、馬群を見る形でレースを進めました。直線で差し脚を伸ばそうとするも、前が止まらず7着に終わりました。しかし、坂付近で進路が少し狭くなったことで加速しきれなかったことを考えるとある程度見直せる内容です。加えて馬体重を16kg増やしており、仕上がり面に疑問がありました。加えて極端な前有利と展開が向かなかったことを考えれば、ほぼ度外視可能でしょう。

3走前 新馬戦
 スタートでは出遅れてしまい、後方からの競馬になりました。さらには前が止まらない展開という苦しい競馬でしたが、見事な末脚を見せて1着になりました。タイムはパッとしないですが、着差以上に評価できる内容だと思います。

アルテミスSの内容がある程度見直し可能で、前走同様に好位から競馬をすることができれば好走もあり得ます。

⑦エンブロイダリー

前走 2歳以上1勝クラス 
 
スタート直後はやや後ろになりましたが、中団で先行しました。4コーナーから徐々にポジションを上げ、外から上がり最速を記録&2着に1馬身以上差をつける圧勝と評価できる要素はかなりありました。

しかし、レース後にC.ルメール騎手から「1400mがベスト」とコメントが出ており、ここがベスト舞台ではないという可能性は頭に入れておきたいです。

2走前 サフラン賞
 
スタートがやや悪く直線を向いた時点では最後方の位置という苦しい展開。それでも急坂を使って上がり最速を記録しています。前有利の展開で結果的に5着には敗れているものの、勝ち馬とは0.1秒しか差がなく同レースの中では強い競馬ができていたと言えます。

3走前 2歳未勝利戦 
 
新潟の開幕週というのもありましたが、レコードタイムを記録しての勝利でした。逃げて自分のペースをつくり、ノーステッキで2着に7馬身差かつ上がりタイムも2位に0.7秒差つける文句のつけようがない内容でした。

4走前 新馬戦 
 
ここでは上手くスタートを決めており、終始中団の内目につけて直線まで運べていました。しかし直線で進路取りに時間がかかり、勝ち馬より追い出しが遅くなってしまったことで前を捉えきることができませんでした。それでも0.1秒差の2着&上がり最速を記録と、及第点以上の結果にまとめている点は評価できるでしょう。

距離延長は若干のマイナスで、スタートが上手な方ではないのが不安材料ですが、過去4戦全てで上がり最速をマークしている末脚は大きな魅力です。急坂を使っての加速ができるのは大きく、能力はメンバー最上位と印候補と言ってもいいと思います。

⑧ティラトーレ

前走 クロッカスS
 ロスなく立ち回り、ほぼ完璧と言っていい競馬でした。結果は、開幕週の内前有利とあって前を走っていたクラスペディアを差し入れずの2着と惜敗。ただ勝ち馬のクラスペディアは、未勝利ながら重賞2着&朝日杯FSでも6着と力を見せていた馬だったので、評価を落とす負けではなかったと思います。

2走前 フェアリーS
 
スタートを決め、先行集団の前目のポジションからレースを進めました。想定よりもペースが流れ、前の馬には苦しい展開となりました。それでも直線では、エリカエクスプレスにこそ突き放されたものの、後続の馬にかわされずに2着に好走しており着順着差以上に評価できます。

3走前 ひいらぎ賞
 
Mペースを先行して4着。内容自体はパッとしないが、この馬は終始外を回されながら競馬をしていたため、多少の見直しはできます。失速してかわされても簡単には離されない勝負根性は大きな強みと言えるでしょう。

4走前 新馬戦
 
内から先行して最後の直線でスターエンブレムと追い比べ。接戦かと思われましたが、急坂を越えたあたりでさらに加速。結果的に3馬身突き放して勝利と評価できる内容でした。

間隔が詰まっての出走でどこまでパフォーマンス出せるかは疑問ですが、粘り強く脚を使うことができ、状態が悪くなさそうならば好走に期待ができます。

⑨レイユール

前走 フェアリーS
 スタートは出たものの、道中で折り合いを欠いてしまいました。タフな馬場と合わさって、スタミナの消耗が激しく末脚を発揮することなく9着に敗れてしまいました。見直せる内容ではありますが、その分重賞で勝つにはいくつも条件をクリアしないといけないと考えられます。

2走前 赤松賞
 
上手くスタートを切ることができず、ポジションを取ることはできなかった。最後方から上がり最速の脚を使うも、届かず2着だった。スタートや位置取りに課題があり、これらを解消すれば重賞でも期待できるでしょう。

 東京への舞台替わりはプラスですが、まだまだ課題の残る馬で、完成するのはまだ先という印象です。

⑩ロンドボス

前走 赤松賞

五分のスタートの後、出していって2番手から先行しました。道中掛かる場面も見られ、折り合いには課題が残っています。直線ではマピュースレイユールにキレ負けした印象で、着差を考えても折り合えば勝てたということは考えにくいです🤔

2走前 新馬戦

スタート後の出足が悪く、馬群に取り付くのに時間がかかる苦しい展開になりました。道中じわじわと上げながら、馬群の1番後ろで直線を迎えました。それでも、抜け出しを図る前の馬を、大外からゴール前で差し切って勝利を挙げています。負けてもおかしくないレース運びの中で勝てたことは評価できるが、それが重賞で通じるとはあまり考えない方がいいと思います。

東京マイルを2戦使ったことで、徐々に適応していますが、能力的に抜けている印象はないです。ここは展開が向かない限り、好走は難しいと考えます。


⑪マディソンガール

前走 新馬戦
 スタートを五分に出て2、3番手から先行策。直線では鋭く反応し上がり最速を記録しての1着と強い内容でした。2着のショウヘイは次の未勝利戦で圧勝し、きさらぎ賞でも4着とまずまず力を見せていることを考えれば、ある程度は評価できます。

ただ直線で少しよれており、レース中も精神的に幼い面も見せていたことを考慮すれば、競走馬としての完成はもう少し先という印象です。

1戦1勝馬なので仕方ないですが、ハイペースと馬群に包まれた経験はこれまでありません。東京マイルでは前走より忙しくなり、追走に苦戦をする可能性は十分考えられます。個人的には距離延長の方がよかったようにも思えます。

リバティアイランドの半妹という良血馬と前走の強い内容から、能力だけで押し切るという可能性は否定しません。しかしながら、マイルへの対応(主に追走力)や精神面など見た目以上にクリアしないといけない項目が多い馬だと感じています。

⑫コートアリシアン

前走 阪神JF 
 
スタートが悪く最後方からの競馬を選択。序盤は流れたペースに追走できず、馬群から少し離れた位置に。直線では内から上がり2位の脚を使うも届かずの6着でした。鞍上からも「集中力が足りない」とのコメントが出ており、3走使った段階では精神面が良化しているとは考えにくいです。

2走前 新潟2歳S 
 スタートで出遅れ、二の足を使って馬群に取りつく形になりました。遅れながらも位置を取れたのは、ペースがスローだったからだと推測する。道中でもやや折り合いを欠く面も見られました。それでも直線では最後にかわされたものの一度先頭立ち、上がりタイムも最速を記録しています。多少掛かっても末脚を使えるという点は素直に評価できます。

3走前 新馬戦 
 
ここでも大きく出遅れていました。しかしここでも中団まで位置を戻せており、道中の掛かり具合も2走前よりはマシだったように思えます。直線では加速ラップを刻み続け、後続を5馬身突き放しての勝利とかなり強い勝ち方でした。

 過去3走ですべて出遅れ&掛かる場面ありと、スタート精神面に課題が残っています。それでも好走、悪くても最低限見せ場を作れている能力の高さは大きな魅力ですが、課題が解消されていなければ本命視はしづらいかなという印象です。

⑬エストゥペンダ

前走 フェアリーS
 スタートを五分に出た後は位置を下げて後方からの競馬を選択しました。直線では大きく外を回し、上がり最速の脚を使って3着に入りました。ペースが流れた分多少恩恵はあったと思いますが、それでもタフな馬場を走れる持久力は評価に値するでしょう。

2走前 未勝利戦 
 スタートを上手く出て先行しました。直線では持続力のある末脚を使って、2着に0.3秒差つけて勝利しました。前述のフェアリーSやこのレースのようにタフな馬場の方が好走する印象で、高速馬場のスピード勝負なら評価は若干落とすべきかなと思います。

3走前 未勝利戦 
 内から上手く脚を溜めて直線に入りましたが、進路取りに若干時間がかかってしまい、前を捉えきれずの3着に終わりました。このレースからもエンジンのかかりが遅く、持久力戦に強い印象を受けます。

4走前 新馬戦
 スタートで若干出負けをして差しの競馬を選択。直線では後方から馬群の中を通ってジリジリ上がるも4着。同じような位置から競馬をした今回出走のエンブロイダリーには0.7秒離されており、やはりキレ勝負では分が悪いように見えます。

タフな馬場なら間違いなく本命候補ですが、個人的には良馬場でスピード勝負になりそうなら軸馬としては非推奨です。最大相手までの評価です。ハマれば強いというタイプなので、点数を絞りたい方に関しては、思い切って消すというのも1つの選択肢だと思います。

⑭ギフテッド

前走 ジュニアS
 スタート後は出していかず、馬群の最後方から競馬を進めました。直線では外を回して上がり3位の脚を使いましたが、伸び切らずの8着に終わりました。特に大きな不利があったわけではないので、少し物足りない内容です。

2走前 新馬戦
 新馬戦では2、3番手で先行していました。直線では好位から押し切って勝利していますが、タイムは優秀とは言えません。メンバーレベルも低かったこともあり、あまり評価はできません。

 前走の内容から、重賞で勝つには追走力が足りないかなと感じています。キレ勝負では分が悪いので、大外枠から多少無理をしてでもある程度前のポジションにつける必要があります。


【最後に】

以上で全頭評価を終えたいと思います!
最終的な評価(本命馬など)は、馬体重公開後にお知らせします。買い目は決めていませんが、今のところワイドにしようかな〜と思っています🤔


ここまで読んでいただきありがとうございました!
レース直前にはなりましたが、参考にしていただけたらと思います。

皆様の馬券がどうか当たりますように。




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