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僕の心があったこと 忘れてください

心がバラバラだ。繊細だから長い時間をかけて大切に扱っていたものを、高いところから落とされて粉々になって、拾い集めようとしても集まらなくて、あれどこまで飛んでいったんだろうって、粉々になったそれをただ呆然と眺めている。綺麗だったなって。

自分の心をどうやって保っていたっけ、わからないや。心の破片を拾い集める元気も今はない。それでも時は進んでいて心だけが追いつかなくて。

心が追いついていないのに判断ばかり求められる。この状態で正しいものを選べるとは思えないのに。

気を取り直して心を拾い集めても、その器が壊れているからいくら拾っても落ちていく。手にとっても、これだという感覚がわからない。満たされたようでなにも満たされていない。

どんどん目線が下がって自分の足元しか見えない。他にどんなに道があって無数に照らされていたとしても顔を上げられなければ気が付けないし、その一歩さえ今は歩けない。

夜は消えたいと唱えれば眠れるようになった。前向きな言葉よりよっぽど今の気持ちに寄り添ってくれて落ち着く。夢の中だけは現実から少し遠くなる気がするから目を覚ましたくない。




壊れた心をどうやって直そうか

もう直らないかもな

直らなくてもいいかもな



少し前まではそうだった。前に戻るだけだ。心に蓋して心を無くして過ごすなんて日常だったからまた出来る。いつまで続くかわからないこの不安も一緒。


他にやることがたくさんあるのにスクロールしてしまうタイムライン、綺麗な夕焼け、思い出のおすそ分け、救われる言葉を見つけたとき、好きな曲を共有すること、私に宛てて送ってくれたリプライ、全部好きで私の一部だった。


心が弱いから全然自分を大切にできないやごめんね。お守りの言葉が増えたからきっと大丈夫と言いながら泣いている。また居場所に戻れる日まで。



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