【京都・高雄の秋】神護寺🍁西明寺🍁高山寺
先日今シーズンの紅葉を見れたので、取り急ぎまとめてみました。
今年は高野山の紅葉もかなり遅れ、猛暑のせいで例年とは違います。(数日前に貴船にも行きましたが、紅葉はまだでした。)
このところ京都市内には近寄らないようにしていたのですが、今年は東京で神護寺展を見た流れもあり、どうしても神護寺だけは行っておきたい!
空海さんが10年ほど住み、東寺に携わりながら高野山の構想を練った場所。
神護寺さんのインスタをチェックしてみると、紅葉が始まっている様子!
京都市内を走る大混雑バスに乗らなければいけないのですが、頑張って行ってきました。
◆行きのバス
バスでほぼ1時間近い道のり(なぜか運賃は一律230円)。
座れないと、ちょっときつそう。
まわり道でも、始発のJR京都駅から並んで乗ることにしました。
早起きして朝イチ参拝を目指していました・・が久しぶりのJR、早速乗り間違えてしまい、バスは予定よりも30分後に。(かなりの出遅れ!)
バス停前には人の列ができましたが、遅れたせいでかなり早めに並んだので、余裕で座ることができました。
途中主要駅に止まっていくので、平日でも超満員に。
高山寺がある栂ノ尾バス停まで乗る人が多いようでしたが、高雄で下車。
勝手に山奥のイメージでしたが、それほど山は登らず、仁和寺や住宅地からもすぐでした。
空海さんは東寺や朝廷まで、すぐ下ることができる場所に住んでいたのですね。
山のきれいな空気を深呼吸!
ここでは市内の人混みはなく、ゆっくり散策できました。
ここは貴船と同じように、ずっと川の流れが聞こえる場所でした。
◆神護寺
バスを降りてから神護寺までは、まず石段を下り、また登る。
足場の悪い石段なので、手すりを持ちながらの方も。
足の悪い方には、ちょっときついのかも。
一息つける場所に、お茶屋さんが数軒ありました。
唐からお宝を持ち帰った真言宗の空海さんに、天台宗の最澄さんが教えを乞うため、比叡山から訪れた場所でもあります。
二度の災害で焼失のあと復興されましたが、応仁の乱でまた焼失し、建物は昭和に再建されたもののようでした。
金堂の中には東京の神護寺展で見た、厳しいお顔の薬師如来、左右に日光菩薩・月光菩薩がいらっしゃいました。
東京ではさすがのスタイリッシュで見やすい展示で、ライトも美しく工夫されていました。
ここでは厨子の中に入っていることもあって、最初は同じ薬師如来さんと気づかず。
神護寺展では復元した巨大な曼荼羅や、たくさんのお宝を見せていただきましたが、山の上では展示場所や環境面で難しそう。
いつか関西での、神護寺展を期待しています!
もとは和気氏の私寺だったので、和気清麻呂の霊廟も。
和気公霊廟の後方の鐘楼は現在修復中のようで、幕がかかっていました。
出たところのお茶屋さんで、生湯葉そばを食べて休憩。
神護寺が目的でしたが、ほかのお寺も歩いてすぐのようなので、全部まわってみることにしました。
◆西明寺
川沿いを数分歩き、赤い橋を渡ると西明寺。
こちらの受付と落ち葉清掃は、アルバイトの高校生なのかな?
女子たちが笑顔で迎えてくれたのが、なんとも新鮮。良い子たちでした♡
事前情報なしで来ましたが、空海さんの一番弟子で甥の智泉さんが開いたお寺と知ってテンションが上がる!
空海さんと同じような霊力も持つともいわれた後継者でしたが、高野山開山のご苦労か若くして亡くなってしまい、空海さんが嘆き悲しんだ文章が残されています。(奈良・空海展前期で、書が展示されていました。)
高野山の壇上伽藍裏に、智泉さんのお墓があります。
(昨年高野山の紅葉記事で、お墓について記載 ↓)
こちらのお庭は予想以上でした。
穴場かも!
それほど人もいないので、縁側に座ってのんびり紅葉を眺めることができました。
今回、一番ゆっくりできた場所。
高野槙で樹齢700年もの木は、初めて見たかも?
お天気も良くて名残惜しかったのですが、次の高山寺へ。(もっといても良かったかな~?)
また案内表示に従って、数分歩きました。
◆高山寺
鳥獣戯画で有名な高山寺なのですが、西明寺がすばらしすぎたのか紅葉のフォトスポットは少なめ。
石水院は、高山寺を再建した明恵上人時代の唯一の遺構で国宝だそう。
ここだけ再度拝観料千円が必要なのですが、『国宝』の看板にひかれて中に入ってみました。
石水院は思ったより狭く、正直見れるものが少なすぎました。
部屋内では一同に(え、これだけ…?)と感じ、仕方がないので座ってしばらく座って庭園を見ておこう、という空気が漂っていました。(お天気が良い日だったので、それも良かったのですが…)
鳥獣戯画ファン以外は、残念ながら満足度は低いかも。(鳥獣戯画グッズは、いろいろ販売されていました。)
石水院に入らず、高山寺内の散策だけでも十分だったかも。
ひととおり歩いてみましたが、高台寺は跡地のような場所が広がり、かつては大きなお寺だったことが想像できました。
荒廃のあと再建されたようですが、応仁の乱による焼失もあったのか復元は難しい様子。
◆帰りのバス
帰りのバスのことも考えると、やはり手前の神護寺から奥へ歩くのが良さそう。
3つのお寺が近いので、神護寺と西明寺でゆっくり過ごしても、十分時間はありました。
京都市バスも1時間に1本走っていたようですが、今回とは少しルートが違うようです。
行き帰り乗ったのはJRバスで、帰りは外国人も増えて超満員に。(途中のバス停に並ぶ立命館大学の学生さんは、ほぼ乗れないのが気の毒でした。)
せっかくなのでこのあと、バス路線途中の仁和寺や龍安寺で降りて観光もできたのですが、私はだいぶ疲れたので帰途につきました。