
木工作家「福田亨」
オススメのアーティストを紹介する「芸術手帖」マガジン。
第20弾は福田 亨さん。
立体木象嵌(もくぞうがん)作家。「立体木象嵌」とは、木象嵌の技術を立体的な作品に応用した福田さん独自の手法。木材のみを使い、蝶などの繊細な虫を制作・表現している。木象嵌は、種々の天然木材を用いて絵画や図柄を表現する木画技術のこと。
木象嵌という伝統工芸技法を用いた彫刻作品を作っています。
— 福田 亨 Toru Fukuda (@TF_crafts) April 3, 2018
着色は一切せずに、天然木の色や木目で表現します。
蝶をメインに、生き物の生態を切り取ります。
#4月なのでフォロワーさんに自己紹介しようぜ#立体木象嵌 pic.twitter.com/r4XrzxFGBa
とてつもなく繊細な作品、その儚さと美しさに魅了される。
#木彫り #彫刻 #木彫 pic.twitter.com/FiJLWwgiIQ
— 福田 亨 Toru Fukuda (@TF_crafts) May 21, 2020
ちなみに、世間一般的な木象嵌はこちら。
以下の手順で行うらしい。
1. 模様を木で象(かたど)る。
2. 地となる部分に模様と同じ凹みを彫り込む。
3. 彫り込んだ凹みに、別の木を嵌(は)め合わせ平らにならす。
すると、異なる木の色や木目で模様が生まれる。
4. 1~3を繰り返し、複雑な絵を作り上げていく。
通常は平面で行う装飾技法だが、立体的な物に行う事で、着彩をしないで色味を再現した作品を作る事ができる。それこそが福田さん独自の「立体木象嵌」である。
アカボシゴマダラ完成!
— 福田 亨 Toru Fukuda (@TF_crafts) January 10, 2020
木象嵌 (別の木を嵌め込むことで模様を作る技法) を応用した立体彫刻作品です。着色はしていません。
【素材】
木 (黒柿、冬青、神代楡、サティーネ、黄楊、桑)
モチーフは奄美大島の固有亜種。#立体木象嵌 #木象嵌 #木彫 #彫刻 pic.twitter.com/0rl8s0T057
「秋色」
— 福田 亨 Toru Fukuda (@TF_crafts) April 27, 2020
指物の飾り棚と、秋の情景を合わせた作品。
白樺の枝に止まったアキアカネ。
翅には市松模様に組み上げた寄木を用いて、煌めきを表現しています。 pic.twitter.com/2HoL7wgtNz
普段、自然から離れた生活をしている方は、自然の中に一歩入ると「非日常」を感じると思います。当たり前に暮らしている多種多様な動植物の当たり前の姿を作る事で、自然を感じてもらいたいと思っています。なので生きているその姿やその場面を大切に制作にあたっています。
引用<https://intojapanwaraku.com/craft/19575/>
過去にはnextクリエイターズにも出演されていたようだ。
「自然の魅力を通して活動することで村に貢献したい」
クリエイター活動を通じて地方創生を図ったり、自然の中で生きる生き物たちの感動を、私たちに伝えてくれている。