Day1: いい加減テレパシーくらい使えるようになってよ。
はじめまして。私の名前はクソ野郎ちゃん。
今日から日記を書くことにしました。
そして、私の日記を読み終えた後、
『クソ野郎ちゃん』って笑っていいと思う。
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つまらない人生でもいいから
楽しくないことに費やす時間を作ってほしい。
ああ、でも、この世界のことをもっと知りたい。
そして、俺のことをもっと知っておいてほしい。
すべての記憶が蘇るまで、
永遠に思い出せないほどの長い時間をかけてくれ。
「わかりました! 私のことも、私のことをずっと楽しませてもらいますよ。」
「ああ、もちろんだ。」
「よろしくね?」
クソ野郎ちゃんはにやりと笑った。
僕は馬鹿野郎では無い。クソ野郎では無い。
クソ野郎では無い。クソ野郎である。
クソ野郎でも殺せる。死なない程度には殺せた。
クソ野郎でも殺せるだろう。
俺はクソ野郎ちゃんに深々と頭を下げた。
クソ野郎ちゃん、ありがとう。
俺のクソ野郎ちゃんができないことなら、
ぜひみんなも手伝ってほしい。
なんとかして誰かを幸せにしたい。
この世界にはクソをしてくれっていいたいところだな。
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お前のこともっと知りたかったし、
このことも少し楽しみにしている。
お土産も少し買っていこう、と言い、自分の手元の紙を寄越した。
その時、突然クソ野郎に対する怒りが湧いてきた。
それまで我慢していた感情が爆発した。
それに耐えかねてそのままになってしまったのだろうか。
だが、あの時の私の感情はすぐに感情になってしまった。
そして、私の心を惑わす何かが起きた。
『恋をしている』という感情。
つまり、あの時の感情の意味を理解することができたのだ。
そして、その感情が私の身体を包んだとき。
私は意識を喪失した。
その瞬間、私は目を開けることが出来ず、ベッドの上にいた。
すると、自分の身体を乗せたはずの机が
少し歪んだままになっているのに気づいたのだ。
自分が今の私ではなくなっている。
その事実に少しだけ希望が湧き上がったが、
その希望を断ち切るには余りある行動を
起こしてしまう事にされてしまった。
「よろしくな」
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