早く星空になりたい
推し。それはアイドルだったり俳優、歌手、芸人、アニメの登場人物、表舞台に立つ方々だけじゃなく学校の先輩や恋人など身近な存在だったり、はたまたペットだったり。
近年頻繁に聞くようになった名称。
世の中の大半のひとが持つ、心の拠り所のような存在。
私にとって、“推し”とは。
あるアイドルが好きだ。幸せになるため日々を充実させるため、ファンとして支えたいから、そんなポジティブな感情で応援している。一見は。
けど不意に違う世界線に生きていることを実感すると、虚しさに襲われ落ち込む日がある。
熱愛とか結婚が嫌だ!!!とか。そういう訳ではない。
高校生の頃に当時応援してたアイドルがすっぱ抜かれスキャンダルが出たときは本気で落ち込んだし、頼む!結婚しないでくれ!と切に願っていた過去はある。
けど20代中盤になり、価値観は変わった。
芸能界という特殊な世界で多忙極める日々でも、帰るとご飯を作って待っていてくれていたり、誰にも話せないような鬱憤を吐き出せるような、心の拠り所になる大切なひとが、彼に居るなら。
もし居るなら、だけど。
それは凄く安心することだ。
大好きなひとだからこそ幸せでいてほしいし、寂しい思いをしてほしくないと思う。
こう考えられるようにもなったので私は少し大人になることができたのかもしれない。。
何があってもノーダメージですみたいなでかい顔して書いたけど、流行りの匂わせとか彼女からのファンに対するマウントとか、、
それらをくらったら一気に冷めるしきっと驚くほど攻撃的になってしまうと思う。なので結論、熱愛は相手による。
出来れば隠して通してくれ…!(傲慢)
ここはもっと大人にならないといけない部分かも。
ていうか人の干渉と心配ばかりで自分はどうなんですか?
同じくらい自分の心配をしたらどう?(私へ)
私は気を抜くと人でも物でも行動でもすぐ依存してしまうので、生きにくさは常に感じる。
もっぱら、最近の対象はアイドル。
所詮アイドル、されどアイドル。
自らの幸せや夢、大事な人生の選択すらも委ねてしまう自分が居る。
「私はこの人の為に生きている!めちゃくちゃ好き!!!」とどれだけオーバーヒートしたって、当事者にとっては多くのファンの中の1人でしかない。
自分ではどんなに特別な「好き」と思い込んでも、彼にとっては全て同じ「好き」として受け取るしさほど違いも無いだろう。
星空に無限に散らばる星のように。全ての光を認識できないように。全ての思いを受け取るのは難しい。
当たり前すぎること、考えると虚しくなる。
好きという気持ちが強いほど、同じ威力で反射して返ってくる。大ダメージだ。
星空なんて美しいものに例えてしまったけど、私はまだ星空にはなれない。
アイドルとファン。それ以上でもそれ以下でもなし。その与えられた範囲にちゃんと収まっていれば、平穏に生きられる。筈。
新曲出た嬉しいーーー!!ライブ絶対当てるーー!!今日テレビ出るからそれまでに帰ろーーー!!!SNS更新されたーー!!今日もビジュ良すぎ湧くーーーーー!!!!!って感じで一般的な「オタク」をしていれば、心身ともに健康的に生きられると思うんだけど。どうして私は簡単なことができないんだろう。
昔は、拗らせれば拗らせただけいいと思ってた。
自担のことしか考えられないような、誰かに熱狂的になっている自分が好きだったのかもしれない。
けど今は心穏やかに応援したい。なので自分の中でしっかりと線引きのようなものをする日がある。
“私は人間としてのあなたのことを幸せにできないし、あなたも人間としての私を幸せにはできない。”
ファンとして幾らでも貴方に声援を送ることはできる。アイドルとして与えてくれた愛で幸せになることもできる。
けど、私には一生知る権利すらも無い貴方の裏側を幸せにすることは出来ないし、それはきっと私の役割では無い。
落ち込む夜は必ずこれを日記に書く。文字にして可視化している内に境界線が明確になり、少し息がしやすくなる。のめりこみそうになったら、きちんと言い聞かせるのだ。
そんな夜は多い。きっとこれからも。
自分の幸せは自分で手に入れる。
早く綺麗な星空になりたい。
読んでいただき、ありがとうございます。
暑い日が続きますので、お体に気をつけてお過ごしください。☺︎