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昨年末の宮崎で強い風が吹く晴れの日に、青島神社を参詣した。風のせいで白波がたっていて、波も高く、青島につづく橋(弥生橋)を渡るとき友人は「モーセの十戒のようだ」といってはしゃいだ。 拝殿でお詣りをして、むかしはなかったという絵馬のアーケードをくぐり、国の天然記念物に指定されている熱帯植物群のなかを歩いた。ここに祀られているのは彦火火出見命・豊玉姫命・塩筒大神の三神、彦火火出見命は「海幸彦・山幸彦」の山幸彦、神武天皇の祖父である。また境内のいくつかある摂社のなかには弁財天
まいとし夏至が過ぎると、あたまの片隅に(もうじき夏越の大祓だな)という思いがわく。意識しているような、していないような、そんな感じですね。 ことしも何度か浮かんだけれど、神社には行かなかったです。そして、梅雨の蒸し暑さに脳みそも蒸されて、日々が過ぎていった。 * いくつか前の記事に載せたトリコロール・ブリッジの写真の日、周辺の神社を訪ねたら、境内にはまだ茅の輪が設置されたままだった。これは、くぐらねばなるまい。とおもって、Kさんといっしょに(おしつけて)茅の輪くぐ
五島列島の北端に近い小値賀島の属島に野崎島という島がある。ちょっと必要があって、その野崎島のことを調べたり書いたりしていたら、懐かしくなってきた。野崎島へはこれまでに3度訪ねたことがあって、いちばん最近なのが昨年2023年の4月である。このときは、宿泊を野崎島にしてなかなかエライめにあった。 野崎島は、実質的には無人島である。 野崎島に宿泊せず、本島の小値賀島に宿をとって野崎島に行くには、最低2泊しないといけない。小値賀・野崎間の船をチャーターできる金銭的余裕があるの
鹿児島の旅の2日目のことを、放ったらかしにしていた。 天孫降臨の地(のひとつ)と言われる高千穂峰のある霧島市には、行ったことがなかった。高千穂というとどうも宮崎ばかりをひいきにしてしまう。 それでも一度はやっぱり訪ねておきたいとおもって、2日目は霧島神宮に向かって車を走らせた。 霧島神宮の他に、霧島市内で訪ねたい場所があって、まずは参詣というので霧島神宮へ行った。ところがそのもう一か所というのが休みだというのがわかり、その後のスケジュールというのはなりゆきまかせに
私は神話に興味があるのだけれど、そのことについて。 ある人との会話から「どうして神話が好き(興味がある)なのか」ということが気になってきた。はて、私は神話のどういうところに惹かれているんだっけ。 いつものことながらコレというこたえもなく、だらだらと書いていくことになるとおもうのだけれど、よければお付き合いください。 国生みや天孫降臨の地として有名な宮崎に暮らしたのは20年ほど前になる。その頃はほとんどといっていいほど神話のことなど何も知らなかった。その時に出会った
ことし初詣に行った宗像大社はずっと行きたいとおもっていた場所だった。行こうとおもえばいつでも行ける距離だったのに、やっと行動にうつしたという感じだった。初詣というのはつまり賑わっているということだし、急に決まったため湍津姫神をお祀りする中津宮(大島)までは行けず、市杵島姫神をお祀りしている辺津宮にお詣りした。境内には第二宮(田心姫神)、第三宮(湍津姫神)があるためここでお詣りができる。 あまりゆっくりできなかったけれど、また別の機会に再訪と大島への訪問をしたいとおもいつ
神楽を観てみたいとずっとおもっていた。数年前に訪れた島根県は石見神楽が有名だし、好きな宮崎県では高千穂神楽、銀鏡神楽などどれもいいと聞く。五島神楽というのもあるしその時期に合わせて行ってみたい。とにかく神楽を体験してみたいとずっとおもっていた。 秋の宮崎旅、これは友人の仕切りで、我々は日程とメンバーくらいしか把握していなかった。適切な服装くらいは事前に訊いておいたけれど、あとは人任せ、その瞬間をたのしむつもりで参加した。 1、2泊目は日南で、手づくりご飯や懐石料理を
この旅でのひとりの時間の過ごし方として、住んでいた時には訪ねていない場所に行っておこうとおもった。住んでいたといっても1年ほどなので行ってない場所というのも多い。 宮崎神宮でご挨拶 宮崎神宮は平日の昼間ということもあってか、参拝者が少なかった。日が高い時間帯で暑かったけれど、それでも木陰も多くきもちがよかった。長崎より空気がさらっとしていた。 この日はこのあと待合せだったので、バスでまた駅前まで戻った。住んでいたときは車での移動ばかりだったから、バスも初めて乗った。
島根県に行ってみたいとずっと思っていた。興味を持ったのがいつだったか、もう思い出せない。 きっかけのひとつは、妹尾河童さんの本である。「河童の手の内幕の内」という文庫本の中に「河童の『旅』」といういくつかの旅の記録が収められていて、そのうちのひとつが「神話の舞台『ザ・山陰』」。この方は旅に出る準備として二万五千分の一の地図を広げて、ルーペで拡大したりしながら地形を確認しておくと(写真付きで)書いてある。 好きな本や映像を繰り返し読む(観る)持病があって、この本も例外