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支払いのため古書店に行った。6週間くらい前のことになる。 この古書店はずいぶん古くて、創業は100年を超えているらしい。年に数回伺う機会があるけれど、店番は年配と壮年の男性のどちらかだ(たぶん親子だろう)。このときは年配氏がいた。 領収書を切ってもらうのを待つ間、手近にあった小さな本が目についた。図書館で見かけたことのあるそれは、文庫本よりも小さい長崎や九州各地の昔話集だった。ぱらぱらめくってみて、サイズの好ましさと中身への興味で、いくつもある中から4冊を選んで買い求