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夏の花

Sunny Girl 1st Full Album 
優しさに似たこの街から
M.4 夏の花

また夏が来る前に

”プールを気持ちよさそうに泳ぐ蝉
グラウンドに響く掛け声
頬を伝って流れてゆく汗
誰も居なくなったあの日の教室

帰り際あいつとすれ違う
「暑いのによく頑張るね笑」 って小馬鹿にしてたっけ
でも、それはキラキラしてるあいつが羨ましかっただけ
そんな単純なことに気付けたのは今更で、

今でもあの夏を思い出す
聞き間違いなら良かったのに
あやふやなままにしないで、
なんて言えないけれど
言える強さなんて持ってないけれど
君のいちばんじゃなくなってもいいから、
まだ、君と居たい

僕たちの上で音もなく 短夜を照らす
花火が落ちて  慣れない風に撫でられて

一方向な2文字の想いは伝えられなくて
あの日の口約束も 叶わないまま消えてゆくんだね
君の姿、形、君と見た景色はとても華やかで
「あの角度」は目に染み付いてるよ
そんなことを思い出してまた
花火の煙が目に染みるふりをした

僕はもうカメラロールに残る君しか見れないみたいだ”


~余談~

夏の見所は、終わりだと思う。
春の桜のように、
「それ」をもっと直接的に伝えてくれるのは
花じゃなくて花火なんだと。
散ってゆく喪失感に夏を感じる。

花火の色の中でいちばん難しいとされているのが
青色の花火。
花火師にとって長年の命題と言われるほど。
綺麗な青い花火はまだ一度も成功していないみたい。
いつか見てみたいと思う。青いままで溶ける花の火。

選ぶ言葉ひとつひとつに意味があるはずで、
たとえ一生理解できなくても
噛み砕いて、飲み込んで
受け止めて、吐き出して
意味の無いことをずっとしようと思える。
花の日の煙って歌詞は花火の煙かな、とか
これからもそういうことを考える時間で満たされたい。


95秒に詰め込んだ夏の
あの日の思い出 あの火の想い出

 青い花火には「希望」という意味があるみたい。
いつか、あの日の口約束が叶うように
「夏が溶けても君は溶けないでね、」
夏が過ぎ去っても君は居なくならないでね。

夏の花、僕の解釈、これで終わり。

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