スマホを失くして手元に戻った話 in Australia
今週末はパリに行く予定で頭の中で色々めぐっている
大都会に行けるの嬉しい
天気どうだろう、期待はしてないけどオランダよりはマシであってほしい(切実)
治安は相変わらずなのかな
治安といえば、そういえば今までヨーロッパでは一度もスリに遭ったことはないな
とか。
それでふと思い出した。
物を盗られたことはなくても過去に島のど真ん中でiPhoneをなくして、奇跡的に取り戻せたことを…!
それがちょうど去年の今頃
当時ワーホリでシドニーに住んでいて
バケーションを取ってQLD3都市を旅した。念願のグレートバリアリーフ
シドニーからまずproserpine まで飛んで
Aerie beach —> Townsville —> Cairns と陸路で北上して帰る というプラン
元々タウンズビルには行く予定はなかったけど
一気に移動するもの疲れるなと思って中継地として泊まることにした。
それが9日間の旅のハイライトになるとは全く予想せず…
タウンズビルはケアンズから南方面4-5時間くらいに位置している。
小さい街で正直特にすることはない。
ちょっと離れたところにサンクチュアリーがあるらしく、
泊まったホステルで同じ部屋だった女の子2人がそこでボランティアをしていて
彼女たちの話を聞いてその存在を初めて知ったくらい。
じゃあなんでわざわざそんな街に寄ったか?
1. 単に地図上でその前後で行く2都市のちょうど中間くらいに位置してちょうど良さそうだったから
2. 日帰りできるmagnetic islandで野生のコアラが見れる(チャンスがある)から…!
これは行ってみるしかないと即決
シドニーで出会った友達が帰国前にQLDの沿岸を旅した話を思い出して
聞いてみたら色々おすすめしてくれた。
朝のフェリーで島に向かい、真っ先にハイキングトレイルの入り口までバスで向かう、予定が逆ルートのバスに乗ってしまいだいぶ遠回りに。笑
しばらく歩いていると…
このまま抱えて連れて帰りたいくらい可愛かった。
適当に進める限り歩き続けてから折り返して戻る道中、今度は親子のコアラに遭遇した。
ただこの親子を近くで見るにはちょっと小高くて急な丘に登らないといけなかった。それでも木の高い位置にいたが。
じーっと眺め癒され写真を撮ってハイキングコースの入り口まで戻った…
あれ、スマホがない!?
バッグの底まで探しても見つからない
それで思い出した。
コアラを見たあとあの急な丘を降りる時、バッグが逆さになって半分くらい滑り落ちた。その時に多分スマホが地面まで落ちたのではないか。
どのくらいの距離があったか覚えていなかったけど
とにかく急いで元来た道を歩いた。
望遠カメラを持っていたカップルがその場所にまだいてくれたおかげで
すぐ場所を特定できたのはよかったものの、私の古いiPhoneは落ちてない。
ダメもとでそのカップルに聞いてみると
さっき女の子が取って行った、5分くらい前だったかな とのこと。
え、逆に拾ってくれない方がよかったのに(失礼)
もう少し早く気づいていれば
なんならちゃんとバッグを閉めていれば…
もう焦りが止まらない。
そこから道行く人に聞いて回るのはさすがにきついなと思い、
一旦冷静になってまた入り口まで戻って
どうしようか考えながら元々行こうとしていたビーチまで歩いた。
シュノーケルにも良い島と聞いていたがあいにくコンディションは悪く、
ひとまず寝転んだり朝からの空腹を満たして休憩。
ビーチからバス停までまた歩き、バスを待っていた時に1人観光客ではなさそうなおじさんを発見。島のレンジャーらしくひとまず助けを求めた。
iPhoneの特徴やいつ頃失くしたかなど伝えられることは全部伝えて
あとはフェリーターミナルのスタッフにリポートしておくとのこと。
ターミナルまで戻ってチケットカウンターのお姉さんに聞き始めたら
もしかしてiPhone? 特に届いてないわ、と早速希望を失う返答だったけどすでに話は伝わっていたようでよかった。
もちろんそこでは諦めず、今度はFind my iPhone が役立たないかと思い、iPhoneを持っているオージーっぽい女の子に助けを求めてみる。
結局ログインだの2段階認証だのうまくいかず振り出しに戻った。
このあたりから時系列があやふやだが、もう少し希望をもって1本フェリーを見送り、次の便が来るまでに良いニュースがなかったらもうタウンズビルまで戻ろうと決めた。
戻りのチケットもスマホケースにいれていて手元になかったが、メールアドレスから購入履歴を見てもらえないか交渉して再発行してもらえた。前日にオンラインで買っていたことが幸いした。
残念ながら次のフェリーが来ても落とし物の情報はなく、途方に暮れながらフェリーに乗りこんだ。
ホステルまで戻ったときにレセプションが何時まで空いているか聞いた。タウンズビルの宿泊先を島で伝えてあって、ここでもわずかな希望を捨てないでいたからだ。今思うとすごい根性というかもはや執念。笑
そしたらスタッフが何て言ったか!
Are you Haruka by chance? Someone found your phone!
?!?!?!?!?!🤯
経緯はよく分からなかったが、持ち主がホステルに電話してきたらしく、電話番号を控えていてくれたのでとりあえずその人に電話してみる。
残念ながら彼女は島に泊まるからタウンズビルでは会えない
でも私は翌日朝8:00のバスでケアンズに向かう
試すなら翌朝の早朝のフェリーで誰かに渡してもらってタウンズビル側で受け取るか?フェリーターミナルにも電話してみてたが既に営業時間外。
その頃時刻は夕方5:30すぎ
スタッフが今から行けば6:00発のフェリーに間に合うよ!と
さてここで決断力が試される。ターミナル行きのバスがすぐ来ればいいけど… 明日の朝の方がリスクあるし、まだ旅の中盤。スマホがないとチケットなりツアーなり不都合しかない。
もう1回持ち主の女の子に電話して、これから6時発のフェリーで島まで行くからどうかターミナルまで来てもらえないか、と懇願。
そして私たちは島で待ち合わせすることになった。
ダッシュでターミナル行きのバスに乗り込んでまた往復のチケットを買い、再び波に揺られながら島へ。フェリーから降り立つと彼女は待っていてくれた。そして無事にスマホが手元に戻って来た。
1日でいろんな人に助けてもらったのは初めてかもしれない。運とかタイミングとはこういうことなのか。
相手が誰であれ、できるだけ自分も人に親切にしようと心に刻んだ旅だった。