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お気に入りの指輪にまつわるストーリー

こんにちは。
この1年間で三度目のインフルエンザに罹り、自宅療養中のぴぴです。インスタグラムやXを眺めるだけの時間に飽きたので、久しぶりに単なる日記ではない文章を書いてみようと思います。

突然ですが、あなたの好きなアクセサリーは何ですか?

私は、断然指輪が好きです。常に自分の目に入って気分が上がるからです。
ふとした瞬間に着けてきた指輪が目に入ると、その可愛さに心がときめき、「よーし、頑張るぞ」と思えるのです。

今日は、私のお気に入りの指輪と、それにまつわるストーリーをご紹介します。


ペアリングへの憧れ

大学生になった頃からでしょうか、ペアリングに憧れを持つようになりました。薬指に指輪をしている人がうらやましくて、自分も恋人ができたらペアリングを買いたいなと思っていました。

大学3回生の秋に彼氏ができてすぐ、私の誕生日がやってきました。
一緒に買い物に行くことになり、さすがに付き合って2ヶ月で指輪は重いか、ということで、「レモンツリーコフレ」というお店でネックレスを買ってもらいました。1万2000円ぐらいの、シルバーにプラチナコーティングがしてあるオープンハートのネックレスで、水色の小さなキュービックジルコニアがついていたと思います。

行ったのは三宮のお店ですが、ここと同じような店構えでした。懐かしいなー。
2019年に会社が破産したようです。

「初めて彼氏にアクセサリーを買ってもらったお店」という物語と、ディスプレイされている商品の可愛さでレモンツリーコフレが大好きになった私は、「いつかレモンツリーでペアリングを買う」という確固たる決意を持ち、リサーチを始めました。

あるとき勇気を出して「ペアリングがほしい」と伝えると、「えー、俺指輪はつけないと思うなー」とつれない返事。
それからも折にふれて直接的に伝えたり、間接的に匂わせたりしましたが、おそろいの指輪をつけることに関しては難色を示されていました。
今でも記憶に残っているのが、「ぴぴちゃんは結婚ごっこがしたいだけじゃないの?」という一言。

(この言葉は自分の中で結構呪いの言葉になっています。)

その言葉を投げかけられてからは、さすがに指輪の話は出さなく(出せなく)なっていましたが、彼氏の就職を機に神戸と東京の遠距離恋愛が始まり、転機(?)が訪れます。

久しぶりにデートをしていて通りがかったアクセサリーショップで、彼氏が「ここのお店いい!このお店の指輪ならつけてもいいなー」と言ったのです!

この好機を逃すまい、ということで、その日のうちに購入。二つ合わせて3万円ぐらいだったかな。ステンレスのリングだったと記憶しています。
(ちなみに、THE KISSはディズニーなど、キャラクターコラボもののアクセサリーが多いイメージ。)

かくして念願のペアリングを手に入れたわけですが、その1年半後には破局。指輪は処分しました。

ここから始まる私の指輪物語!
(ここまでは序章です)

指輪はお守り

自分で買った指輪。右からほぼ購入順。(プラチナとタンザナイトが逆)

失意のどん底にいた私に、ある日ふと、新しい指輪がほしい、という思いが沸き上がってきます。季節は秋、もうすぐ私の誕生日。
そうだ、自分で指輪を買おう。あの人には買ってもらえないぐらい高い指輪を買おう。

退勤後に三宮のデパートへ行き、ジュエリーショップをまわる日々が始まりました。百貨店に入っている国内ブランドはだいたいまわったと思います。

そして出会った運命の指輪。
ヴァンドーム青山 「スパークルフロウ」 ¥54,000‐

この指輪と出会ったとき、確か友人と一緒で、「似合うよー、買っちゃいなよー」と背中を押されたのも購入に至ったきっかけの一つ。
11月後半から、クリスマス・年末商戦の優待が始まるということで、その日には買わず、誕生日の前日に優待を使って購入しました。だから、実際は5万円以内で買ったんだと思います。それでも処分したペアリングの2倍以上!

K18の指輪は人生初だし、手元でキラキラと輝くダイヤモンドにうっとりして、本物のジュエリーを自分で買ったという満足感でいっぱいでした!

私にとってこの指輪は、失恋から立ち直る過程のお守りになってくれたものです。クヨクヨしそうになったときはこの指輪を眺めて、「私は自分で稼いだお金でこれを買えたんだから、頑張ろう」と、自分を励ましていました。

その頃の自分にとっては、自分で買った(それなりに高い)指輪=男性(恋人)に依存しなくても自立して生きていける人間であることの象徴だったのだと思います。

重ね付けを覚える

次に手に入れたのが、同じくヴァンドーム青山の、シンプルなV字のリング。ウェブサイトを検索したけれど残念ながら情報はなし。確か6万円ぐらいだったと思います。手元の保証書によると、購入したのは2020年3月20日。

この頃には今の夫と出会い、交際も始めていたので、記念に新しいリングを買って、気分を一新したいなーという思いがありました。
同じお店で買った方が思い出に残るかな、ということで、前回同様ヴァンドーム青山にて購入。
スパークルフロウを着けていったので、自ずと一緒に着けられるようなデザインのものを選んでいました。
ちなみに、他の人に一番褒められるのがこのV字リングです。

この指輪を買ったあと、3つの指輪を買いましたが、この指輪が一番つける頻度が高いのは、普段使いと重ね付けがしやすいからだなーと思います。

カラーストーンに手を出す

2020年、30歳を迎えるにあたり、30歳の記念に指輪を買おうと決めました。選んだお店は、そのころツイッターやインスタで見かけることが多くなっていたbizoux。

30歳の記念なら、自分の誕生石がほしい→カラーストーンなら最近よく見るbizouxだ!という流れで、彼氏とのデートで心斎橋に行ったときに、お店に寄ってみました。予約なしで行ったにも関わらず丁寧に接客をしていただいて、とても好印象でした。

セラム。王道ジュエリーという感じで気に入った!
フラヴィ。下見の段階で、フラヴィとセラムに絞った。
セパージュ。大粒すぎるかなーと思ったけど、これはこれで特別感がある。
名前がわからず…。2種類の石が使ってあるのが魅力的。

この日初めて「ルース」という言葉を知り、せっかくの機会なのでルースから選びたい、とますます気持ちが盛り上がって、ご機嫌で店を後にしました。写真で見る限りでは、この日は3種類ぐらいのルースを見せてもらったようです。

後日、オーダーする気持ちが固まったので再度お店に連絡したところ、「タンザナイトのルースが完売してしまった」とのこと。再入荷を待つことになりました。

そして約2週間後、休日をぼんやり過ごしているとお店から入荷のメールがあり、「今から行ってもいいですか!」と電話をかけて、その足で心斎橋まで行きました。我ながらフットワークが軽いというか、勢いがあるなーと思います。笑

前述のとおりフラヴィとセラムで迷った結果、シンプルなもの、ジュエリー感がよりあるもの、という観点で、セラムをオーダーしました。確か¥85,000ぐらい。それまでに買った指輪とは、価格帯がひとつ違う気がしてドキドキしながら注文しました!
今ウェブサイトを見たら、同じタンザナイトセラムが11万円超え…カラーストーンや地金の値上げが影響しているのでしょう。あの時買っておいてよかったです。

完成後はお店で実物を見て持って帰りたい、という希望がありましたが、コロナ禍で大阪と兵庫の往来自粛が呼びかけられている時期だったので、郵送にしてもらいました。

誕生日までに届いて大満足

大きな仕事を任された記念

社会人9年目に、初めて高校3年生の担任をすることになりました。どの校種でも、「卒業生を出す」という経験は教員にとって特別な経験だと思います。「やっと高3の担任ができる!」という喜びと、諸先輩方から聞く様々な困難への不安でいっぱいでした。

そんな私が思ったこと、「そうだ、記念に指輪を買おう」。

何かと理由をつけて指輪が欲しかった、という見方もありますが。(というか半分それが真実でもあります。)

大きな買い物をすること自体が与えてくれるものってありませんか?大きな買い物をするという非日常が、日常を乗り越えるパワーを与えてくれるというか。

大役を任された記念の指輪を探す私のところに、タイミングよく、ヴァンドーム青山から「エタニティリングのオーダーキャンペーン」のハガキが届きます。
行かない手はありません。

気づいたときには10万円越えの指輪をオーダーしていたのでした。

このとき買った指輪は、確かセミオーダーだったと思います。指輪の幅や素材、ダイヤモンドの埋め込み方を自分で選べたような気が…。
刻印もしてもらえる、ということだったので、on your mark(「位置について!」)と入れました。

自分へのご褒美

1年後、無事に卒業生を送り出した私は、開放感からお金を使いたくなります。
一人で東京ステーションホテルに泊まる(1泊47,000円。それでもコロナ禍で安かった。)だけでは飽き足らず、またしても「記念の何か」を求めるようになりました。今度は、「頑張った自分へのご褒美」です。

このときの指輪探しはそれまでになく難航しました。「特別なものがほしい!」という思いが強すぎたのかもしれません。何を見てもピンとこず、盛り上がらない心で帰宅すること数度、ふと、「真珠の指輪が欲しい」と思い立ちました。

なぜ真珠だったか。
特別なもの→「ジュエリーらしい」もの→大きな石がついているもの→誕生石はもう持っている→ダイヤモンドは結婚するとき(するかわからないけれど)に取っておきたい→それなら真珠!

真珠と言えばタサキ!ということで、お店に行ってみるものの、人気のバランスシリーズは私には高級すぎて手が出ませんでした。そんなとき、AHKAHがタサキの系列(?)ブランドであることを知ります。

タサキもAHKAHも大丸神戸店に入っていて、タサキでバランスシリーズを見たあと、たまたま入ったAHKAHで「さっきタサキを見てきたんですよ~」と何気なく話したのがきっかけでした。

ちなみに、2019年に冠婚葬祭用のパールのネックレスをタサキで買いました。そのときに接客をしてくれた店員さんが素敵な方だったので、それ以来タサキには良い印象を持っていて、婚約指輪か結婚指輪のどちらかはタサキでその方に接客してもらって買いたいなーと思っていました。結局タサキでは買わなかったのですが、またご縁があればいいな、と思います。

そして見つけた似たこの子

他にはないデザインに魅かれ、お迎えしました!値段は過去最高額を更新。
(後半にかけて値段をぼかしているのは、これを読んだ夫に浪費家だと思われたくないからです。もう思われているかもしれませんが。笑)

何かが満たされた今

2022年の4月にAHKAHのパールリングを買って以来、自分では指輪を買っていません。
2023年に婚約、そして今年結婚したので、婚約指輪をいただいたり、結婚指輪をお互いにプレゼントしたりはしたのですが、自分のお金で自分のために指輪を買う、ということは2年半していないことになります。

そして今、何となく、しばらく指輪は買わないだろうな、という気がしています。

カルティエやティファニーなど、憧れのブランドはあるし、タイムラインに流れてくる指輪を眺めてうっとりする時間もありますが…。

結婚したことと指輪熱(指輪を買いたい気持ち)が落ち着いたことは、関係がある部分もあるし、ない部分もあります。
このことに関してはまだ自分の中でも考察が深まっていないので、また別の機会に考えることにします。

指輪が欲しい気持ちは落ち着いても、指輪が大好きな気持ちは変わらないので、今後はその日のファッションやTPOに応じて、今持っている指輪を楽しんでいきます!

あなたのお気に入りのアクセサリーは何ですか?



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