自分の主観で定義された「上手い字」を求めていく
私は字フェチです。
上手な字を眺めて、この字にはこんな特徴があって、それゆえこのような字になるということを発見するのに何よりの至福を感じる。
私の思う「上手い字」とは、教科書に載っているような楷書のことだけを指すのではない。
「あ、好きだ」と思ったら即座に私の中にある「上手な字リスト」に追加される。完全なる主観である。フィーリングである。だからこそ、好きになる字に共通点があるとも限らない。
たぶん自分でも、書く字にはこだわりがある方だと思う。だからこそなのか、それなのに、なのか、昔は苦手な字が多かった。ざっと思い出すだけでもこれらの字は特に苦手だった。
「か」「な」「ね」「は」「ふ」「る」「れ」「2」「8」
ちなみに私の誕生日はまさに2と8で構成されていて、誕生日を書くたびにもやもやしていた。こんな悲しいことがあるだろうか。
今ではほとんど克服したが、「か」と「な」に関しては未だに納得がいかないと感じることが多い。
「た」と「4」に関しては書き方の変遷が多かったと思う。
このような感じだからこそ、好みの字に出会ったときは、本当にその字に穴が開くんじゃないのかというくらい見つめる。こういうのは本当に見ていて飽きないのだけど、周りの人からの理解は得られないことが多い。
こんな風に書きたいな、この曲線は曲線だけど角っぽくしているのかな、などなど。もっといろんな人の字を見てみたいし、好みの字を見つけたいと思う。
いろんな人が書いた字を集めました!という、それこそ字典というか、そういうのって売ってないのかな。あったら速攻で買うと思う。
最近、武蔵野美術大学 基礎デザイン学科4年生の吉田大成さん (@yoshi_typo)が卒業制作として明朝体「はくれい」を制作したというツイートを見かけた。
3枚目の画像に至っては筆舌しがたいほどの至高感を覚える。
最高じゃないか。最高すぎる。
再三言うけども、こういうのは本当にいつまで見ていられる。
そしてこの卒制に行くことが叶わなかったのは本当に残念すぎる。
このような感じで、私の好みの字探索の旅はこれからも続くのである。
reinakb
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?