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イニストラード真夜中の狩り ドラフト 環境初期案内書

2021.09.22 

はじめに

はじめまして、ラヴニカのギルドから毎拡張MTGAでリミテMythicに到達しているJako1910といいます。
今回イニストラード真夜中の狩りで
Game Record: 103 - 37 (73.6%)
Total Events: 19 (11 Trophies) の7勝率57.8%でプラチナ3から2位まで行きました。
//いい感じの書き出し
//いい感じの環境初期の1個人の意見であることを伝える文章


環境全体の印象

試合内容は降霊FBキャントリをプレイしてロングゲームする試合と、それらのカードを使い切られる前に殴り切る試合で2極化していて、どちらかの展開を意識的に狙えるデッキが7勝に乗りやすい。
タッチをする価値があるカードもマナサポートも少なく、マナパスを取り返しづらいので、デッキは2色まででまとめるのが推奨。

強力なマナフラ受け

イニストラード真夜中の狩りは、キャントリップ付きクリーチャーや、降霊、フラッシュバック(以下FB)でマナフラ受けが強い環境で、デッキをしっかり組めればゲーム終了時まで毎ターンスペルをプレイできる。

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除去も強い環境なので、お互いがマナカーブ通りに動いた場合、脅威となるクリーチャーを弾いてから、キャントリ降霊FBをぶつけあうロングゲームの展開になりやすい。

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相手がマナフラ受けのカードを確保できていない場合、ロングゲームではスペル枚数差で一方的に勝てるので、これらのカードを取れているかは勝敗を大きく左右する。

マナカーブの重要性


マナフラ受けが強い環境なので、マナパスした場合、相手が毎ターン動き続け、テンポ差を取り返せずに回避能力や腐乱でライフを詰められて負けという展開になりやすい。
そのためアグロデッキ以外でも、低コストの枚数を確保してマナカーブを守ることが重要である。
キャントリや降霊を持ったカードはスタッツが控えめで、パワー2あれば後半の盤面に影響できること、マナフラ受けの強さから低コストを多く採用しても後半息切れしづらいことも低コストの価値を上げている。
2コストを6枚、3コストを5枚をベースに、ゲームレンジ次第で枚数を変えたい。

色の強弱

赤が極端に弱く(最重要)、他の色はポジションが悪くなければどれも強力
順位付けするなら青>黒>白>緑>>>>>赤

各色紹介

各色で目指すべき方向性とキーカードとなるコモンの紹介


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キーカードは《影野獣の目撃》と《風変わりな農夫
影野獣の目撃》は4/4/4の良スタッツに、少し重たいFBのついたハイバリューカード。
風変わりな農夫》は、”デッキの土地枚数を減らせる”、”降霊FBを墓地に落とせる”、”ランドを伸ばして重たいFBまでマナを伸ばせる”とマナフラ受けの申し子。
2枚の相性もよく、3,4コスト域をこの2枚で埋めるだけでゲーム終了時までスペルを使い続けることができる。

緑はこの2枚でマナフラを受けるのが強い色で、除去が弱いので相方の色で除去を補ってロングゲームを目指すとよい。
緑は強さがこの2枚に依存しているので、取れないときは避けたほうが無難。
※これは個人の感想です。筆者は取れるので結構緑やってます。

サンプルデッキ 7-0 黒緑
https://www.17lands.com/deck/5c9064209e7340bbab44488b110a8df9

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除去が取れない場合ロングゲームに持ち込めないので、諦めてアグロ気味に組むとよい。
アグロする場合は回避能力を持つ2コストの《収穫祭の歩哨》と、アドバンテージを失わずに2アクション取れる《旧き道の力》がキーで、集会意識で組むのを推奨。

サンプルデッキ 5-3 耐えの緑単
https://www.17lands.com/deck/d33dc7d42cfe44bfaa59f9efc893a5c8




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白は集会が強いアグレッシヴな色
集会で回避能力を得る《蝋燭林の魔女》、集会に重要なパワー0で、ブロッカーをタップできる《ガヴォニーの罠師》がキーカード。これに4コストで《クラリオン吹きの聖戦士》か《ガヴォニーの銀鍛冶師》をプレイすればすぐ集会してガンガン殴れる。
マナフラ受けは《捜索隊の隊長》が強い。
基本3コス枠での採用で、2パスした場合3ターン目もパスで負けるため、採用時は取りすぎと2コスの枚数に注意。

サンプルデッキ 7-0 白単 集会アグロ
https://www.17lands.com/deck/53432088ee27461f89af1858232ba6b3

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リスナーの話を聞いていて過小評価されてると感じたのはこの二枚。
この環境ではマナフラ受けや腐乱と回避能力でのプッシュが強いので、ダメージレースの展開に強くて、スペルをプレイする時間を作れるこれらのカードは見た目以上に強い。
短期戦を狙うデッキの場合《月皇の古参兵》は殴れないので評価が下がる。


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青はロングゲームに持ち込んで飛行と腐乱で削りきりを目指す色
後半腐乱でプッシュできる飛行の《異形の隼》、序盤トレードできるスタッツを持っていて、死んでも余ったマナで1/2飛行になって帰ってくる《餌鈎の釣り人》がキーカード。
マナフラ受けとしては《臓器の溜め込み屋》が環境コモン最強格。
4/3/2ワンドローでも十分強いのに、降霊FBを落として2ドロー以上にもなりうる。
基本取り得カードだが、地上が崩壊するとメインプランの飛行で殴り切る前にライフを削られて負けるのと、もう1枚の青の4コストである《突風漂い》も強いので取り得じゃない場合もある。

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バウンス以外の除去が《墓地への幽閉》しかなく、墓地5枚ないと弱いので、《考慮》などの墓地が増えるカードを取れるかもポイント。降霊が強い色なのでそことも相性がよい。
相方の色で除去が補えるなら価値は下がる。

サンプルデッキ 7-2 青白
https://www.17lands.com/deck/ec7f9e74015146e5a12ff448aa2d1f3c


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黒はコモンの強力な除去が特徴の色
除去さえ取れればどの色とも組み合わせることができる。

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除去以外では腐乱トークン絡みでライフをプッシュしていく動きが強くて、特にキーカードは画像の3枚。
戦墓の大群》は墓地対策で相手の降霊やFBを弾くことができて、腐乱トークンでライフを詰めに行けるシンプルパワーカード。
有頂天の呼び覚ます者》は腐乱トークンをサクれば4/4/4ワンドローとロングゲームに強い。サクり先の確保だけ重要で、相方が青だと腐乱トークンを出せるので特によい。
包囲ゾンビ》はマナが必要ない起動型能力で、ライフを腐乱トークンで削りきれる圏内まで持ち込んでくれる。
ただの熊と侮るなかれ、MIDドラフトではこのカードに除去を打たされるシーンを何度も見ることになる。

サンプルデッキ 7-1 青黒https://www.17lands.com/deck/4429e005af904bfba34bc1dc66623476


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※筆者は最初のドラフトで赤緑で3-3してから一枚も赤いカードをプレイしておらず、17landsのデータから考えただけなので話半分に聞いてください。

最弱の色(ここまでは自信あり)
赤のデッキの重要なポイントは、赤いカードをコモンの優秀な除去と、アンコモン以上のパワーカードで固めることである。
17lands.comで高ランク帯の7勝デッキを見ると(ダイヤ以上で10デッキぐらい見ました)、赤のコモンはこの除去2枚とマナカーブを整える最低限のカード以外採用していないデッキが多い。
アンコモン以上は強力なカードが多く、卓1なら良いデッキが組めると思うが、環境初期で弱さが周知されていない今は基本避けた方がよい。

サンプルデッキ 7-0 17landsから拾ってきた良さげな赤黒https://www.17lands.com/deck/e05cfccd91054941ae587a0785713827


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事でイニストラード真夜中の狩りのドラフトを楽しめる方が増えたら幸いです。

普段Twitchでリミテッドの配信をしているのでもしよければ来てください。
Twitter配信で感想お待ちしてます。

//ウィットに富んだ締めの言葉

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