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ヨーロッパの石畳の模様

ヨーロッパの道は石畳で舗装している。といっても現代においては高速道路や幹線道路は流石にアスファルトで舗装していますが、、、石畳は使用していると表面が研磨され摩擦が小さくなり非常に滑りやすく、安全性が低くなる。また高速で走ると石畳の凹凸で騒音が発生するからである。
しかし市街地の路地や旧の街道においては今でもたくさんの石畳の道が残っているのである。景観保護のためや石畳の方が耐久性が高いというメリットがあるため、保存・維持しているらしい。
日本人からするとおっかないのだが路面が乾燥していてもロータリー式交差点ではタイヤがキュルキュル音を立てて、今にも滑りそうである。
そんな中雨の日でもヨーロッパ人たちは持ち前のMTドライビングテクニックでそこそこの速度で突っ込んでくる。
前置きはここまでにしといて、、、私は今までスロバキア、チェコ、ポーランド、イタリア、スペインを訪れたことがある。
石畳には共通した模様があることを発見した。
それはこのような模様である。

イタリアの路地の石畳

どこの国の石畳もこのような扇のような模様をしている。歩道も車道も同じ模様。
この模様は石橋のアーチ構造と共通点がある。
石橋が扇に石を組むのは上からの方向をうまく分散して強いからである。

石橋の力分布

ここで考察をすると、この石畳の模様は下記図の方向からの力に強いことになる。

なぜ矢印の方向からの力に強くある必要があるのか。
道に勾配が付いているからが答えになるだろう。

実はこの写真奥が高く手前に来るにつれて低く斜面になっている。
車は坂を登るためアクセルを強く踏み地面を押し、ブレーキでも同様、斜面下方向に強く力がかかる。
アーチ構造は力がかかるたびに互いに締め付け合う効果で道路自体が強くなる。

そうしてヨーロッパの道路の模様はこのようになったのだろう。

その他意見がある人はコメントにて教えて下さい!

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