夢が無くなってから気付いたこと
私は去年の9月からドイツのデュッセルドルフ専門大学に留学している。
現在ドイツに来てもうすぐ8ヶ月が経とうとしている。
私の夢
留学をすることは私にとってずっと抱いてきた夢だった。
幼稚園にいた時、ハーフの友達がいて親と英語でコミュニケーションを取っていたり、定期的にその国に行っているのを見て羨ましかった。私もいつかは海外で生活したい!!!とその時から思っていた。小学生、中学生の時は新たな英語のボキャブラリーを増えることが楽しかった。できる限りはやく海外に行きたかった私は中学生の時、留学をすれば学生の間にでも海外に住むことが出来ると知る。中学生の私は香川県のド田舎に住む部活バカ。でも英語を話すという環境、日本では全く味わうことが出来ない文化面を実感したくてうずうずしていた。
なんでこんな夢をもってるの。
高校生のとき初めて英語の道を外れようとした。中学生までの私は問題を感覚で解いていた。中学の学習内容まではそれが通用したが高校では全く通用しなかった。テストの点ががくっと下がり、英語を得意科目とは言えなくなってしまった。この時から海外の大学に留学するにはある一定のスコアが必要であることを知る。テストが出来ず苦手意識が付いてしまっていた私は絶望した。なんとしても叶えたいけど科目として英語は壊滅的。なんでこんな夢なんて持っちゃったんだろう。なんでこんな英語が出来なくて苦しまなきゃいけないの。普通なら英語に力なんて入れなくても良いのに。高校生の私は大学に入るまでこの夢を持っていることで苦しめられた。でも絶対諦められなかった。持つ夢に苦しめられる一方で出逢い、経験を通して夢が具体化、現実に近づいていたことを実感していたから。1人ではなんでこんな夢を持っているんだろうと思っていたとしても親や身近な人たちに公言していたのはいつでも「留学に行きたい。」だった。それを周りの人間は肯定してくれた。だから本気で諦めようとは思ったことはないし、苦しめられても頑張ってこれた。大学で絶対留学すると決めてた私は大学探しをするとき第一優先事項を留学制度の充実さで選んだ。そのため、また科目としての英語に苦しめられ投げだしことはあってもちゃんと戻ってきた。今覚えばなんでこんな留学にフォーカスした学部の選び方をしちゃったのだろうと後悔する部分はあるが当時は周りが忠告出来ないほど留学一筋だったみたいだ。大学に入学して高校の先生に会いに行った時「留学と枠をどけたらもっと偏差値が高い大学に行けたけど、口を開いたら留学しか言わないからこっちも押せなかった」と言われた。実は親も同じ事を思っていたらしい。今思うと、凄いリスキーな事してたんだなーと少々反省。。。でも晴れて留学制度がしっかりしている大学に入学出来た。
夢が現実に
大学に入学してからはとても楽しかった。大学の入学時に選別がある長期派遣留学に特化したクラスに所属し同じ留学に行きたい仲間が出来た。正直私の英語力が一番最低レベルだった。高校が国際科だった子もいれば既に1年間留学を経験したことがる子もいた。でも私にとって同じ夢を追う仲間が出来たことはとても大きかった。今まで1人で戦ってきた。留学行きたい!!と友人に言っても、「すごいねー」としか言われなかった高校時代とはがらっと変わって「私も!!!」といってくれる存在が大学生に初めて出来た。それから英語の学習に不満を持ち貯める事が無くなった。全て相談して解決出来たから。あれだけ渋っていたIELTSも頑張って誰よりもスコアを伸ばしたいって思えた。1年間で1.0上がったらいいとされていたところを2ヶ月で1.5あげた。みんながいたから頑張れた。そして私はやっとスコアを満たすことが出来き土台は整った。もともと教育分野に興味があった私は協定校の中で教育の学部があるイギリスとドイツに絞りドイツの教育制度、社会福祉に興味を持ってドイツに留学を決めた。
コロナのおかげ
本当は3年生の春学期から留学をする予定だったがコロナの影響で中止が決定した。当時はこんなにコロナが長引くとは微塵も思わず、絶望だった。留学をするために大学に入ったのに、1年生の時あれだけ頑張ったのに、私から留学を取ったら何が残る??何もないじゃん。え。どうしよう。。。なにかしたい。けどなにを?自粛つまんない。そんな変に焦っていた私に好きなアーティストが一緒の友達からオンラインスクールのお誘いがあった。とにかく何かしたくて参加してみた。それが私がオンライン、オフラインで人と繋がることを大切にするようになったきっかけ。もともと好奇心旺盛過ぎる私は新たな出逢いとこれまでしたことがなかった経験に興味津々。そして沢山の人達とお話することで今までの私、これからの私、私の性格的部分をたくさん考えて知る事が出来た。この時間は留学中の今からすると本当に大切な時間。この期間に自分の大切にしている価値観とビジョンを整理出来た。だから私にとってコロナの期間はなくてはならない期間であって”コロナのせいで”じゃなく”コロナのおかげ”での言い方の方が合ってたりする。
やっと出発
コロナの規制が少し弱まったことでドイツ行きが正式に決まったのは出発の1ヶ月半前。凄く急だった。もしかしたらもう大学生活の中では留学は出来ないのかも。と少し覚悟はしていたけど決まって本当に嬉しかった。それまで準備を全くしてなかったから準備はとにかく大変だったけど。実家に帰ったタイミングで高校の時お世話になった塾の先生に留学の報告と挨拶へ。そこでまさかのコテンパンにされた。「今から留学行って就活どうするの?」「どこに就職したいの?」「将来何したいの?詳細は?」留学に行ってからのことの質問攻め。その時の私は就活なんてこれっぽっちも考えてないし、ましてはどんな所に就職しいかも曖昧。ただ、小さいとこからの夢が叶って一緒に喜んで欲しかった。頑張ったね。って言って欲しかった。けれどかけらた言葉は「今からが心配」「こんなんじゃ留学行かない方がまし」そんな言葉だった。思っても無かった言葉。日本を発つまでは私が今まで見てきた夢、それを叶えるために努力してきたことが全て否定されたようで腹が立った。なんでそんなに言われなきゃいけないのか全く分からなかった。なんなら今でも分からない。留学がしたいという私の夢から、就活の話になり夢を否定された。就活で有利になるから行くんじゃない。夢を叶えに行くねん。ってずっと思ってた。けど、先生がそこでこんなことを言った意味がすこーしは分かる。言い方と言葉は分かんないけど。ドイツに来て2ヶ月経った時急に自分が何をしているのか分からなくなった。今までずっと追い続けてきた夢が叶ってしまった。だからその時の私にはこれだ!!!という夢が無かった。日々がつまらなかった。起きて授業を受けて友達と買い物してご飯食べて。夢を追い続けてきてたのに夢が叶ってしまった。今後何を目標にして頑張ろう。単位取得?おもしろくない。そんなの努力が無くても叶う。しなきゃいけないこと。夢を探すこの時間が無駄に感じてしまった。そうするとなんだか焦ってしまい、自分の悪い癖が目立つ考え方、生活スタイルになってしまっていた。夢を叶えにドイツに来たのに一瞬で終わってしまった。塾の先生が言ってたことってこのことか。自分自身の将来のことをもっと知ろう。キャリア設計しよう。自分の次の夢を見つけよう。そう思った。私のビジョンは世界中の子ども達が夢を追い続けられる場所や経験、きっかけを作り出すこと。これは高校のリー塾に参加してから変わっていない。でもこのビジョンを実現させるためにしなきゃいけないことは??どうやってそこへ?ということが全く分かっていなかった。だからまずはそこから考え直した。1人で考えててもきりが無いから誰かとお話しながら自分自身も知っていこう。自粛中の時みたいに。そして私のオンラインでの人との繋がりはだい2章を迎えた。
夢って偉大
自粛中は主にこれまでとこれからの自分の内側。性格的な部分を主に考えた。だけど今回はこれからの私のキャリア。ビジョンを実現させるための道しるべ。オンラインでお話していくうちに自分は本当に子ども達と直接関わりたくて、自分自身も成長して行きたい想いが強い事が分かった。そしてそれを叶えることが出来る場所を見つけた。正直就活は日本に帰ってになるだろうと思っていた。だから正直、その場所を見つけたとき焦った。え、、、キャリセンのガイダンスとか全部すっ飛ばしてきたけど大丈夫???ドイツで就活しちゃって大丈夫???いや、でもここに行きたい。ここで成長したい。プラスの面があふれ出してまずスーツを買ってみた。次にES、学チカ。急にドイツにいる学生から就活するんでESの添削お願いします!ってびっくりしたと思うがzoomを繋いで添削して頂いた。コロナがあってオンライン説明会だったりオンライン選考会になっていて本当にラッキーだった。ドイツにいても就活は可能だから。深夜3時~選考会だったときはさすがにびびったけど。それはドイツにいるんだから仕方ない。私がドイツから選考会に参加すること、ドイツにいるから出来ないことも多々あったけど無理!!!諦める!とはどの企業にもならなかった。それ程私の今後のキャリアにとって大切だと思ったから。
今の夢
やっぱり夢に向かって突き進むことは気持ち良い。
一回夢を失って確信した。
留学に行くことが夢だった私の次の夢は【子どもたちの生涯の記憶に残る大人になる】こと。でかいこと言ってるし、何年後の話やねん。ってなるけれどこれが今の私の夢。もちろんその中に小さな目標はある。とりあえず、自分が働きたい!と思っている企業に内定をもらって就職。そして、3年後までに保育士資格取得。
これから私は第二の夢に向かって突っ走る!!!!
またくじけることもあるかもだし、なんでこんな夢なんて持ってるんだって思うこともあると思う。変化はそりゃ私も成長してるからあると思う。だけど絶対諦めないし逃げ出したりしない。だって夢を失うことがどれだけ辛くて面白くないか実感したから。
やっぱり子ども達が夢を追える環境、きっかけを子ども達と作りたいな!!!