シルクロードS 考察&予想
☆レースのポイント
22年のG1(高松宮記念・スプリンターズS)や重賞の結果を見ても明らかに戦国模様の1200m路線。
これだけ勝ち馬や連対馬が変わり、人気薄が馬券になる1200m路線なら1400mや1600mなどの別路線組を狙いたいところだが、今回のシルクロードSで別路線組と言える馬はおらず、距離短縮もレイハリア1頭のみで、そのレイハリアは能力的に流石に足りない印象。
能力的には大混戦の1200m路線からの争いなら、展開やラップ不利がありながら着順に恵まれずにオッズが取れそうな馬は上位評価したい。
☆ラップバランス傾向:【前傾持続型失速ラップ戦】
週中の雨や雪の影響で内がキツイ馬場になれば外差しを警戒。
2歳戦や下級条件は前有利レースも多いが、上級条件では4F目(坂下)まで平均44.5前後で厳しい追走ラップになるだけに、重賞のここはフラットか差し寄りの競馬になりやすい。
☆狙い馬の傾向
・近走能力を出し切れていない展開負けの馬
・不利な展開を強い競馬で勝っている馬は素直に評価。
上位評価馬以下はいつも通り記載していますが、
本命は早々に決めました。
☆本命馬
◎ トウシンマカオ
この馬は2歳時の京王杯2歳Sの予想で本命にしたときからずっと高く評価してきた馬で絶対能力の高さは何度も書いてきた。
朝日杯FSでは差し追い込み決着の瞬発型加速ラップ戦になり、適性外のラップバランスながら直線半ばまで踏ん張り0.5秒差の6着。
NHKマイルCでは、距離延長+差し追い込み+瞬発型ラップを逃げる展開の三重苦のなか、1200mの通過タイム(1.08.5)をやや抑えながら走り、1400m地点で止まったがあわやのレースぶりは距離短縮でこそと思わせる走りだった。
それを証明した近走の1200m戦だが、キーランドCに関しては、外差し顕著になってきた芝を意識した騎手たちが必要以上に外回しした結果、大外枠のトウシンマカオは更に必要以上に外を回すコースロス+直線入口で接触する不利、結果芝の半ばをコースロスなく走った上位馬に足元をすくわれたが、大外から差し込んできた走りは最も強い内容。
2走前は前有利になりやすい阪神1200を先行して押し切りに出たサンライズオネストを外から差し切り着差をつける快勝。
前走もキルロードが押し切れる流れを、好位から上がり最速で差し切り勝ちは文句なしのパフォーマンス。※他の上がり上位馬が3コーナーで12番手以降の馬だったことから、好位5番手から上がり最速は能力が頭一つ抜けていた証明。
左回りも問題なく、スプリント路線で底を見せていないトウシンマカオが、戦国スプリント路線を統一できる能力をこの一戦で見せると考え本命に推奨します。
※上位評価馬
・ナムラクレア
前走のスプリンターズSは、内前有利のレースを好位から進み、直線入口で外6~7頭分大外を回すロス。内で立ち回った馬とのコーナータイムロス差を考えると0.2秒差は勝ち馬と同等かそれ以上の内容と捉えられる。
夏場に良績が上がりやすい牝馬らしく、夏場のほうが良さそうではあるので厳冬期の今がどうかはあるが、今のスプリント界では能力上位で前走からの上積みは見込めるだけにここは人気でも上位評価。
・マッドクール
近2走は差し追い込み決着を先行・好位からの競馬で強い内容、まだ上積みありそうで今回は試金石の一戦。前走の知立Sの1.07.2は今回のメンバー中の同コース持ちタイム3位だが、タイムが出づらい冬場でのタイムだけに価値が高い。
知立Sの2着馬が次走先行有利の阪神1200で追い込みを決めて勝っているように、能力が高い2着馬を先行抜け出しで完封した走りはここで通用しそうな感は強い。人気はしてしまうと思うが既存勢力に対して風穴を開けるだけの能力は示している。
・シゲルピンクルビー
中10週以上の間隔を空けてフレッシュな状態の時が好走率が高い馬で、今回は中21週と大きく間隔が空いたことがプラスに出そう。
前有利レースになりづらい上級条件の中京1200mを先行して押し切った鞍馬Sは高評価。
前走は瞬発型加速ラップ戦の上がり勝負をキレ負けと適性ラップ外でもあり、上積みあっていい近走内容で人気もなさそうなここは穴で期待。
・エイティーンガール
追い込み脚質でどうしても展開や馬場に左右されてしまうが、近2走は展開負けも重馬場のG1では内から差して0.3秒差と少差。中京1200mで外差しは単純にキツイが、休み明け4戦目は(3-0-0-0)と使って調子を上げてくるタイプでもあり、更に重馬場になればもうワンパンチ利かせられる可能性は高く、天気と馬場次第で評価を大きく上げたい一頭。
☆その他の上位人気馬短評と気になる馬
・ウインマーベル
先行・好位差しと脚質の柔軟性が高く、自在性に富んでいる馬。
前走のG1(スプリンターズS)2着は素直に評価したいが、内を上手くついた好騎乗で、3・4走前は展開に上手く乗じた形で上積みは疑問。
近走の結果がオッズに盛り込まれ上位人気は必至だが、上積みを考えると単勝では嫌いたいし、馬券構成を考える上では人気馬で嫌いたいのはこの馬になる。
・キルロード
G1含め重賞の近4走を0.5秒差以内の少差で走り、3走前の高松宮記念は差し追い込み決着を先行してタイム差なしの3着と好走。
前走は前有利レースを2番手から進み2着は上がり目は薄い。
前走好位差しのトウシンマカオに完敗した内容から逆転は厳しく感じるが、中京1200mへのコース替わりで内が使える馬場なら抑え評価。(人気するようなら馬券からは切っても)
・シャインガーネット
昨年の2着馬、高松宮記念では0.3秒差と近走はG1含む重賞でも少差のレースができているが、近走展開はかなり向いての走りで必要以上の過大評価は禁物。
近5走は差しに回っても上がり3位以内で走れていないので、決め手があと一歩足りない印象。
前走は1400m→1200mの距離短縮を、外枠から上手く逃げを打って押し切った内容なのでここへの上積みは薄い。
人気がないなら押さえてもいいが、積極的に買う材料には欠ける。
・ショウナンバニラ
7歳牝馬でOPはまだ2走と常識的には苦しいが、前走はハイペース縦長の持続型ラップ戦で内が使えたレースを後方よりの外差しで0.5秒差9着ならそこまで悲観する内容ではない。
時計が出る芝とそうでない違いはあるが、豊明Sの1.07.5の持ちタイムは同コースのメン
バー中4位の時計で、ジャスパージャックを差し切った内容は3勝クラスといえど評価できるもの。人気は全くないので展開がハマった際の大穴で。
・ファストフォース
やや差し追い込み有利のセントウルSを先行して2着は評価できる内容、近2走は前有利のレースを差し追い込み競馬で中団・後方からと展開負けでもあり、ここでパフォーマンスを上げられる可能性はある。
不安要素は近2走が馬体重を大幅に増加しているので、年齢的に成長というよりは単に絞れていない可能性はありそう。
絞れてくる夏場のほうが良さそうで馬体重に注意したい。
・マリアズハート
千直の韋駄天Sで勝利しているようにスピード能力は高い。
1200mでも展開厳しいスプリンターズSで0.5秒差に走っているように能力は高く、前走も展開的には厳しいなかで4着まで差し込んできているだけに展開が向けば馬券に食い込めるチャンスはありそう。
ただどうしても展開の助けは必要だし、中京1200mで外差しではきついので、内差し前提で相手評価まで。
のーむーの印
◎ ⑯トウシンマカオ
〇 ⑧マッドクール
▲ ②ナムラクレア
☆ ⑤シゲルピンクルビー
☆ ④エイティーンガール
△ ⑨ファストフォース
△ ⑩ショウナンバニラ
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