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チューリップ賞 週中無料コラム


過去10年のラップ傾向

・瞬発型加速ラップ戦(過去10年で9回)※例外はメイケイエールが暴走気味に逃げた21年のみ)
・L2F目最速が9回(これも21年のみ例外)
・4F目-5F 目が12秒台で溜めを作り、馬群も詰まりトップスピード(キレ)が求められやすくなる。

L3F目からの急加速ラップ戦になるので上がりのスピードは当然必要だが、近5年は上がりのスピードよりも道中で前目のポジションにいることが重要に。

こうしてラップバランスを見ていくと、近年はL2F目が10秒台に突入するような、究極のトップスピードを瞬間的に必要とされるレースになる年は、当然だが全馬脚を溜めていて余裕がある状態で直線に向かうので、良いポジションである程度しっかりと脚を使える能力が求められるレース。

近年の有力馬、穴馬からの傾向だと

① 先行好位で競馬ができる
② 上がり2位以内

この二つの経験は重要で、よりレベルの高いラップバランスでこの二点をこなせている馬は有力。


ラップバランス該当馬短評



・ガルサブランカ

新潟1600mの新馬戦で、1分36秒台&上がり33.3以内で走破した勝ち馬は軒並み重賞でも好走。
前走は前半63.5のドスローからの究極の上がり勝負で、自身も上がり33.2を使うも半馬身届かずだが、新馬戦以上のスローで悲観する内容ではない。
イクイノックスの半妹で鞍上も再度ルメールだと過剰人気気味になりそうでオッズ妙味はないだろうが、それでも好走できるだけの能力の裏付けはあり軽視できない。


・ショウナンマヌエラ

新潟2歳SでG1馬の2着。
前走はスタートでフラついてバランスを崩しながらもスッとハナへ立ったところは多少の不利(負荷)あり。
新潟外回りコースを逃げて2着しているように、ロジカルラップアプローチ的には新潟外回りコースは持続力の適性が高まるレース。
前走を見る限り瞬発力勝負だと分が悪そうで、持続力を求められるようなレースの方が向きそうで、能力は高いがチューリップ賞に対してのラップ適性という面ではどうか。


・スウィープフィート

前走はスタートを決めて新馬戦以来の先行競馬、鞍上が『馬場の悪い内を通ったぶん、最後は勝ち馬に伸び負けてしまいました。申し訳なかったです』とコメントしているように、元々決め手はある馬なので、馬場の良い開幕2週目で良馬場であれば、瞬発型加速ラップ戦で上がり最速を2度(未勝利勝ち・白菊賞)計時しているように面白い一頭。
鞍上をレジェンド武豊騎手にスイッチしてまで獲りたい権利、ここへの本気度は高い。


・スティールブルー

新馬戦から3戦連続瞬発型加速ラップ戦、その中でも近2走は重賞の純加速ラップ戦で少差のレースと、このラップバランスへの適性は低くない。
前走のフェアリーSは、(8-12-11)の位置取りから純加速ラップ戦を上がり3位で4着まで押し上げた内容は見どころ十分。
ルメール騎手に『重賞を勝てる器の馬』と言われるだけの素質は秘めていて、新馬戦の決め手などを見ても有力馬の一頭になる能力は十分示している。


・タガノエルピーダ

新馬戦は、(前後半60.6-57.9)ラスト4Fは45.5と新馬戦としてはかなりの好タイム勝ち、瞬発型加速ラップ戦で上がり最速でもあり注目していた次走だったが、差し有利の朝日杯FSで(3-3)の位置取りから0.2秒差の3着と相当強い競馬。
鞍上が位置取り一つで勝ち馬ともっと勝負できたとコメントしているように、デビュー2走目でこれだけ走ったのは非凡な才能の証明か。
調整面でよほどのアクシデントがなければ人気でも本命候補最有力。


・ハワイアンティアレ

新馬戦は前有利レースを後方から上がり最速も0.7秒差7着だが及第点。
前走は純加速ラップ戦を先行競馬で上がり最速で1着ではあるが、2月の未勝利勝ち&スローのL2F戦で高評価するには現時点では材料が乏しく、同日1勝クラスとの比較でも特筆すべきものはないが、ポジション取って上がりが使えることは評価。
未勝利勝ちで人気もしない感もあり、印を回して損は無さそう。


・ミラビリスマジック

前走の菜の花賞で計時した、1.33.4は過去10年の菜の花賞で最速タイム。
菜の花賞を1分33秒台で走破したのは、コントラチェックのみ(1.33.8)で、時計が出る馬場だったとはいえ、今年記録したタイムの価値はタイム面でみても価値が高い。
スタートの1F目以外は全て11秒台で推移した、溜めを利かせない高速持続ラップ戦を好位で追走し、直線は前でふらついた馬の影響を受けながらも外へ切り替えし、上がり最速で勝ち切った内容は濃い。
新馬戦は調教不十分の中での勝利、2走目も直線でやや不利がありながら差し切っているように未だ底が見えない。
G1の舞台のように強いメンバーでラップが流れたほうが向きそうだが、キレを問われるであろうチューリップ賞で上がり勝負に対応できるか注目。


・ラーンザロープス

サフラン賞の勝ちタイムは、未勝利戦よりもかなり遅く平凡。完全に前有利の瞬発型加速ラップ戦で位置取りが明暗を分けた競馬、差した2着馬が阪神JFで2着と差しに回った馬で上がり最速の本馬も当然評価は大。
次走のシンザン記念も伸びづらいインをついて少差の4着、牡馬混合の重賞で牝馬では最先着。
3着馬がきさらぎ賞2着と再度好走できているようにレベルも決して低くない。
瞬発型加速ラップ戦は新馬戦とサフラン賞で経験済み、好位で競馬ができる折り合い面と機動力も魅力、人気になりづらそうな感もあり、オッズがつくようなら積極的に買いたい一頭。


・ワイドラトゥール

紅梅Sの勝ち馬だが、中盤に(12.2-12.5-12.1)と1400mとしてはかなり緩い中盤ラップを刻み、ラスト2Fのキレ勝負で勝ち切った内容だが、ここまで中盤が緩み、勝ちタイムも遅いと高く評価することは難しい。
新馬戦から3戦連続で上がり最速を記録していることもあり穴人気になりそうな感もあるが、過去3走のメンバーレベルを考えると横の能力比較でも強気になる材料がなく、ここで印は回せない。



※最終結論は土曜日の無料noteをご覧ください😌

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