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USCMA試験の難易度 (本音)

私はこの試験を何度も落としています。そんな経験から本当のところの難易度を体験に基づいてお伝えします。


そもそもの合格率は?

本音の前にデータを見てみましょう。TACのリーフレットでは世界平均がPart1/Part2共に50%。Beckerによると2020年1~2月では45%、2020年は50%以下。CMA Coachというサイト上では45%と書かれています。見ている期間も異なると思いますので、大体50%前後と見ておけば良いでしょう。

合格率は参考になるのか?

そもそもこれらは世界平均の合格率であり、本試験は日本人にとっては外国語試験です(英語または中国語のみ)。この為、母国語ではない日本での合格率が含まれた状態で50%前後なので、日本での実態してはさらに下回っていると推測されます。

また日本に的を絞って考えてみても既にCPAや海外MBAを取得している方が受験をしているケースもあります。したがいまして、そういった前提がなくはじめてUSCMA試験に臨むという方は、この合格率をあまり参考にしすぎないほうが良いというのが私の結論です。

わたしがまさにそういう状態での、初めてのスタートでしたので実際に
何度も何度も試験に落ちました。50%という数字を見て、楽観視しすぎないことをお勧めします。

難易度を語る前提

難易度は人によって変わりますので、これを語っている筆者の前提をご紹介します。
・英語TOEIC750
・日商簿記2級
・日々英語を使う環境
・仕事も家庭も激務 (短期集中できない)
・USCMA勉強時間1000時間 (約3年)
・資格試験受験は20年ぶり

難易度(本音)

総論:年単位の勉強が必要であり、それでも落ちる

何が難しいのか?
これは意外かもしれませんが、学ぶ内容自体はそこまで難しくありません。例えば、試験内容が日本語で、試験時間が無限にあれば、その難しさは
簿記3級レベルと言って良いでしょう。

つまり、試験内容が英文であり且つ試験時間に限りがあるので、長文英語
(なお且つ難しい言い回しを含む)を、短い時間内で読み解き、急いで計算を完了させる事が求められます。しかも計算には貨幣の現在価値を計算できる特殊な電卓を用いる必要があり、この電卓が非常に使いにくい代物です。

一番苦戦したのは、一番簡単だと思っていたはずの非計算問題です。
この中でも特に、倫理やITはインプットが最も簡単であるにも関わらず、結局ふわっとした話なので、問題の英語の言い回しのバリエーションが問題によって変わり大苦戦しました。恐らく英語ネイティブにとっては点数稼ぎの場所になりますが日本人にとってこれは厳しいと思います。

総括

USCMAの試験難易度は、受験者の現在の状態によりけりです。
・CPA保有者であれば、短い期間で合格が望めるでしょう。
・初めて臨む方は、TOEICや簿記資格に関わらず覚悟が必要です。
・ネットの溢れている情報は鵜呑みにせず懐疑的になってください。

上記以外にも、試験場での注意点など様々な記事を書いていますのでぜひご参考ください。

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くうや@CMA (米国公認管理会計士)
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