2025-02-02 | 萌えと祈り

今日は私用で新宿まで出向いた。
新宿駅というダンジョンは日々変化しており、訪れる人間を迷宮へと誘う。熟練の冒険者でなければ、ものの数分で新宿駅を彷徨う亡者となるだろう。
迷宮を放浪する人々の例に漏れず、私も迷い込んでしまった。
(南口から出るつもりが中央西口から出てしまっただけ)

新宿駅から都庁へと向かう道中には広い空間・「新宿駅⻄⼝広場」があり、その日によって異なる催しが行われている。

普段なら目もくれないのだが、その日の催しは少し異質だった。
新宿矯正展。
全国各地の刑務所作業製品の展示と販売が行われていた。

時間に余裕があったので見て回ると、靴や財布といった革製品から、箪笥やテーブルセットといった家財道具まで多種多様な製品が展示されていた。(嵩張るため購入はしなかったが、コーヒー豆の焙煎機が5000円で売られていた。家庭用焙煎機にしてはかなり破格の値段だと思う)

中でも目を引いた製品があった。

メモ帳・四季 (広島)

萌えが売られていた。

広島刑務作業所で作られたメモ帳だそうで、デザインから受刑者が行なっているらしい。

この可愛らしいイラストに萌えを感じ、購入させていただいた。

服役者がどのような法を犯して収監されているかは想像もできないが、顔も知らない彼(もしくは彼女/彼ら/彼女ら)と萌えで繋がったという意外性・偶然が単純に嬉しかった。

それだけ記録したかった。

受刑者の更生支援や犯罪被害者支援活動といった大義名分も大事だが、刑務所作業製品は安いという実益がある。
オンラインショップでも刑務所作業製品が売られているので、気になった製品があれば購入したい。



恵方巻きは買っていない。
恵方ではなく、自分自身が進むべき方向だけを見据えれば良いから。


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