第２号試し読みー「Emi」居ぬいたち

９月８日文学フリマ大阪で販売します「第九会議室　第２号」の、掲載作品の冒頭試し読みコーナーです。今回は、２号から参加の居ぬいたちさん。

居ぬいたち　著者紹介（本文抜粋）

俺たちは自由だ。

「Emi」居ぬいたち　冒頭

　目つきで肝のすわった風体のスーツ姿の男が横に座った、座ったと思ったら立ってどっか行かはったな、シャツが赤かったから、多分頭イってる人やろ、まあええわ。電車降りてあたし大学行かんと今日はガンジャやってタケとセックスしてすんごいねんな、自分はどこかに行ってしもてあたしのアレとタケのアレだけになんねんな、まっいやらし、でイきまくるんやんか。これは相当気持ちええと思うわ。でもいつでもええのが手に入るとは限らへんし、お金かってなんぼでもあるわけちゃうし、ていうかないし、まあ、こればっかりに頼るわけにはいかへんし、普通にかってセックスちゃんとして愛し合いたいし。うん。そやな、なんでもバランスやねんで。