神保町よしもと漫才劇場リニューアルについて。
毎日投稿をはじめて1週間になります。
そんなに毎日書くことも無いしキツイだろうなと思っていたのですが、意外と話題に事欠かないもので。
今回は神保町よしもと漫才劇場が僕のnoteの為にシステムを変更してくれました。
あたたかい劇場です。
先に断っておくと、この記事は新しいシステムの内容を事細かに説明するものではありません。
僕も完璧に把握している訳では無いですし、もし誤情報を出してしまったら、善意でやった事なのに劇場にたしなめられて僕が可哀想な感じになってしまうので、あくまでもリニューアルに対する感想がメインです。
とは言え一切の情報無しではお話にならないので、大まかに説明します。
まずは新しいシステムの前に、元々のシステムを説明しなければいけません。
少し弄りましたが、丁度良い画像がありました。
要はレベルによって4つのクラスに分かれていたのが今までの花鳥風月システムです。もう無くなるシステムなのでざっくりの理解で大丈夫です。
そして、新しいシステムがこちら。
こっちは僕が勝手に作った画像です。
『劇場メンバー』
花鳥風月システムの花、鳥クラス全組と風クラスのバトルライブ上位メンバー(組数未定)。
『オーディションメンバー』
それ以外。
とするのが新システムです。
超簡単に言うと。
劇場内で4つに分けていたのが今まで。
劇場ごと2つに分けるのがこれからです。
後の細かいところは先程更新された公式ブログと、
公式より先に纏めていたウチのinfoを参考に。
大体分かりましたでしょうか。
更に詳しい事は、なかむら復活次第YouTubeで解説します。
こちら花鳥風月システムを解説した時のものです。再生数増やしておいてください。
ではここからが本題です。
このリニューアルは芸人にとって、お客さんにとってどうなのか。
芸人にとって
元の花鳥風月システムでは、もちろん全員がピラミッドの一番上「花クラス」を目指していました。
このシステムの惨いところは、一度花クラスに入るとそこから落ちる事がないところです。
今でこそ10組だと分かっていますが、はじめの頃は最終的に花クラスが何組になるのか分からない状態で戦っていました。
いつ無くなるか分からない枠が毎月着実に埋まって行くのです。
分かりますか。
1/?組を奪い合う感覚。
これもう心理実験ですよね。
それに比べると、劇場メンバーになるチャンスが半永久的にある新システムは今までより健康的ですし、何より鳥風クラスの劇場メンバーは自動繰り上げなのでラッキーでしかありません。
では花クラスメンバーは損するのかと言うと、別にシステムに助けられて残留していた訳では無く、実力で花クラスにいた10組なので、形式が変わろうと結果は変わりません。何度入れ替え戦をしようが、花クラスメンバーがオーディションに落ちることは絶対にありません。いいですか。僕は今、他の花クラスメンバーを巻き込んで大口を叩いています。
とにかく、花も鳥も風も損しませんし月は月にいるのが悪い。
可哀想なのは一年目のみんなですね。
今回のリニューアルにおいて最も大きな変更点は、勝ち上がらないと劇場にすら立てないという点です。
今までのシステムならNSC卒業後は無条件で漫才劇場所属でしたが、今年からは「駿河台下スタジオ」と言う場所からスタートします。
ビッグエコーの下らしいです。
「スベりすぎて上のカラオケ聞こえた」というボケは禁止にします。取り急ぎ。
駿河台下スタジオがどんな所か調べてみました。
個人的には凄く懐かしい気持ちになりました。
僕も大阪のNSCを卒業すると同時に劇場のシステムが5upからマンゲキに変わり、中崎町という梅田の影みたいな街の地下の地下にある、世界一太陽から遠い会場でオーディションライブに出ていました。
雰囲気ほぼ一緒ですよね。
寄せたのかもしれません。
と言うのも、今回のリニューアルはこの大阪マンゲキのシステムをもろに踏襲しています。
つまり大阪では大成功したこのシステムが、東京で、もとい、神保町でハマるかどうかがカギとなっています。
ここで少し自慢をさせていただきます。
僕は歴史上全ての芸人の中で唯一、東西の漫才劇場両方に所属した芸人です。
つまり「どっちのシステムが良かったか」を経験で語れるのは全人類で僕だけなのです。
ハッキリ言います。
どっちも良かったです。
ごめんなさいね。
優劣は本当につけられませんが、別会場でオーディションをする事には大賛成です。
無条件で良い舞台に立てているとそれだけでお笑いをやった気になったりしますので、その辺の勘違いを無くす為にも、やはり漫才劇場は「頑張らないと立てない舞台」であるべきです。
ただご時世ですから、出待ち無しで駿河台下スタジオに客を呼べるかと言われるともしかしたらキツいかもしれないですね。
あまり芸人の立場で認めない方がいいかもしれませんが、こういう本当の意味での地下ライブって、実質出待ち込みの公演なんですよね。
出待ちが無いとファンも応援し続けるのはしんどいし、芸人も繋ぎ止めるのに苦労します。
一年目のお客さんがいる初めの内に盛り上げる事と、劇場の方でオーディションメンバーのプレゼンをしっかりする事が大事だと思います。
お客さんにとって
もちろん一概には言えませんが、少なくとも推しが劇場メンバーになった方にとっては良い変更ではないでしょうか。
まず、推しのライブが増えます。
劇場の人数を絞ったという事は、劇場のライブの枠が増えたという事です。
今まで鳥風月のバトルライブだった枠が、単純な寄席や企画や主催ライブに替わります。
そして以前までは花クラスにしか無かった、ライブを主催する権利が劇場メンバー全員に与えられます。
最高ですよね。
推しのグッズが増えます。
大阪では、キーホルダーぐらいなら全メンバーを対象に作っていました。
譲り求めが増えるのでエゴサパブサ的には鬱陶しいですが、ファン同士の交流が増えるのは良い事です。
もしかしたらロビーにガチャが設置されるかもしれませんね。
グッズに関しては完全に予想でしか無いのですが、劇場メンバーにはネイチャーバーガーの三浦がいるので提案してくれると思います。
後はとにかく分かりやすくなります。
これに尽きますよね。
「劇場メンバー」と「それ以外」という区分しかないので、「花鳥風月?どれが一番上?」となりません。劇場に行けばどの公演も劇場メンバーの公演です。
推しがオーディションメンバーになってしまった方も、今までより推し甲斐がありますのでポジティブにいきましょう。
会場の場所的にはほぼ神保町よしもと漫才劇場と同じですし。
月から風へ、風から鳥へ、肩書きが変わるだけで大きく状況が変わらなかった今までよりも、勝ち上がった時の喜びは大きい筈です。
纏めると、今回のリニューアルは最高です。楽しみです。
身も蓋もないことをあえて言うと、劇場が盛り上がるかどうかは演者の力量によるところが大きく、システムは直接関係のある部分ではありません。
ですので。
僕達は。
どんなシステムであろうと。
ただ頑張るのみ。
次のシステムでも、よろしくな。