HSPを詳しく掘り下げ。
こんにちは、空想と秩序。です。
前回はASDについてお話ししましたが、今回はHSPについてお話しします。
要するに繊細な人って意味なのですが、HSPには4つの気質があると言われています。
Depth of processing…物事を深く考えて行動する
Overstimulation…過剰な刺激を受けやすい
Empathy and emotional responsiveness…高い共感力
Sensitivity to subtleties…些細なことに気が付きやすい
HSPさんはこの4つに全て当てはまるのだそう。ちなみに当てはまらない項目がある方は内向的な性格ということになります。(HSPだって気質なんですが)
ここで個人的に注目したいのが、「共感しようとする力が強い」ということで「相手の心が読めるわけではない」こと。むしろ、深く考えて予測しようとしすぎて良くない未来ばかり想像するのがHSPなんじゃないかと私は考えます。不安な感情から来ているんですね。実際はそこまで悪い結果にならなかったりします。
用心深く、傷つきやすい。「どこが良いんだ!」って思う方もいるかもしれませんが、「幸せを感じる度合い」についてはハードルが低い傾向にあります。つまり、他の方がスルーしそうなことでも多幸感でいっぱいになれるということです。芸術に秀でている方々もいらっしゃいます。
ただそうは言っても、この社会は外交的な方中心で出来上がっているようなところがあります。会社や学校とかもそう。誰も傷つく機会を増やしたくなんかありませんよね。
そんな時は、他の人の性格を認めてあげてください。「この人はよくイライラしているけど、イライラしやすい人なんだな」→「イライラしているのはこの人の気質なので、私のせいではない」みたいに。難しいと思います。でも意識するようにしてみてください。良いものも悪いものも、「これがこの人なんだな」と思えるようになれば、あれこれ杞憂しなくなってきます。
それでもモヤモヤする場合は、紙に書きだして情報を整理しましょう。よっぽどのことでない限り、周りのイライラや慌ただしさはあなた一人のせいではないはずです。
また、自分が苦手としている環境に身を置かないようにしましょう。出来る範囲で、苦手な環境を避けるのです。転職引っ越しするでも、嫌なことがあったら部屋にこもって耳を塞いでみるでも良いのです。それで落ち着けるのであれば。
さっきから難しいことばかり!それが出来たら苦労しないよ!という声が聞こえてくるような気がします。えぇそうですよね。私もかつてそう思っていました。ですが厳しいことをあえて言います。自分から動かなければ状況は変わりません。行動しないで状況が変わるほど、残念ながら世間は優しくありません。私も恐怖と戦いながら色んな挑戦をしてきました。そうやって成功体験を積み上げるしかないだなんて、少し悲しいですが。
最後にASDとの違いについてですが、私は「強いこだわりがあるかどうか」だと思ってます。ルーティーンとかコミュニケーションもそうですが、似通っている部分はあるので。ASDの大きな特徴はその人なりの独特なこだわりだと思ってます。ご参考までに。