憧れの人が5年ぶりに創った新アルバムの話をさせてください
誰?
初めまして、kuroto(くろと)と申します。
普段はIIDXメインで音ゲー遊んでたり、SpotifyでDIGしてたり、コンカフェオーナー代行、指揮官としての任務遂行や香水ガチャにハマってます。
たまに音ゲーの曲でDJをします。
これは何?
私が所属している
熊本音楽ゲーム中心DJクラブイベント
『THE SAFARI』(通称:熊本サファリ)discordサーバーにて開催の『アドベントカレンダー2024』12/21担当として寄稿する記事です。
どんな内容?
推しであるところのDirty Androidsさんの新譜について語ります。
※全く知らない人向けに念の為少し解説を入れたので
前フリが長いです
※手っ取り早くアルバムの感想だけ読みたい人は
下記目次の『本題:アルバムの感想など』
へ直接飛んでください
※出来れば今回述べる『Classic』を購入、聴いた上で読んでいただけると大変嬉しいです。
長文読むの大好きな𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬な方は頭から尻尾まで、
たっぷりお楽しみいただけたら光栄です。
無理だと思い始めたら閉じるんだ、いいね?
ではどうぞ。
浜松町21時54分発、羽田行・東京モノレール
地元の九州から出て東京へ前日入り、あるイベントに参加した後、ひとしきり都会を楽しみ宿泊先に帰る時刻だ。
秋葉原を楽しむ
参加したイベント離脱後に熊本サファリのくろまるくん、しあちゃん、推し活戦友のくろのんと。
秋葉原にある、都会にしかないHUBで。
大してお酒強くないのにギネスビールをちびちび飲みつつ、ハラペーニョフライの良さに気づきそれしか食べない体になり。
チバチャンで。
からあげではなく、初めて食べた梅結晶を気に入り一生つついて。
その後ビートマニアIIIやクラッキンDJ、キーボードマニア等のレトロゲームをひとしきり遊んで。
解散。
しばし仲間と楽しい時間と別れ、一人。
Googleマップで目的地への行き方を調べつつ歩き、
山手線経由で東京モノレールへ乗り換える。
東京モノレール
羽田から都心へ向かう時は絶対モノレールと決めている。
乗り換えも楽だし。
何より高所を走るから景色も抜群に良い。
上記の画像通り、座れば自分の胸腹より上が窓。
デカいと思うが、多分モノレールだから気持ち床高の所為かもしれない。
でもデカいと感じるからデカ窓だし、
そこから全身に景色を浴びせられるのだ。
いつも明るい時にしか乗らないのに。
週末の夜に、自分以外誰も居ない車両に乗っている。
この日普段体験しないことを沢山楽しんだ高揚感と、一日が終わるんだなあという虚無感でグチャグチャになり始めていた。
各駅というゆっくりとしたスピード感で。
浜松町から進み始め、しばらくぼーっと景色を見ていた。
窓の外が変わり始める。
しばらく山手線などの線路と並走し、ビルの間を抜け、運河沿いへ、海沿いへと向かっていく。
ビルというビルの、一つひとつの窓が輝きを放ち、時に圧し寄せ、少し遠くの建造物は上へ伸びたり沈んだりしていくような錯覚を起こす迫力。
田舎の、周りは山と低いビルとマンションばかりしか見てきてない私は、何故だかとても嫉妬してしまっていた。
(こういうのにも良さがあることはもちろんわかっているけれど)
こんな景色を見る機会が沢山あるなんて
都会は羨ましい。
そしてもう一つ
つい最近見た映像を思い出してしまった。
【一つの街をテーマに時間の流れと共に進化していく…】
『いま車窓から見てるの、Sapphire Cityだ…』
この景色を頻繁に見れる人が創った、都会と人の営みが入ったアルバム。
憧れで、遠い存在。
車窓越しの景色が変わる。
クロスフェード元のアルバムを手に入れた会場、
東京流通センターが視界に入る。
実際にこのアルバムを創った本人と会って、直接買えるイベント。
あの時もう少しこんなふうに喋れたら、とか、これ聞けばよかった、とか、ついこの間ブレイクマイケースにも曲提供してたの嬉しいし曲良かったです、とか。
今の今になって伝えたいことを沢山思い出すし、あの時の自分のことを悔やむことしか出来ず、グチャグチャの感情のままモノレールを降りた。
(宿泊先に戻った途端頭痛ひどくて薬飲んで寝たらアニメ版ブルーアーカイブを見逃してた)
Dirty Androids 4th ALBUM『Classic』
2024.4.28(土)にこのアルバムは、M3という音楽メインの同人即売会でリリースを開始しました。
私はこのアルバムを買うために
憧れのDirty Androidsさんに会うために
このイベントに足を運んでいました。
イベント当時前後の話を出来るには出来ますが、
必要ないと判断しているので書きません。
書いたとしてもこの記事の奥底で有料にします、恥ずかしいので…。
壮大な前フリでしたが実際ここから読んでも差し支えないです。
が
自分にとってはアルバムに関する近しいものを感じたので書いた次第です。
そもそも誰のアルバム?てか書いてるお前も誰?
万が一ここまで何も知らずに読んだ奇跡の人のために少し説明を入れます。
いるのか?
簡単に必要最低限で済ましましたが足りるだろうか。
15,6・・・・・・?????いや、やめよう
とりあえず彼のYoutubeチャンネルを登録し、素晴らしい曲が沢山あるので聴いてください。[shita big red]
登録者数見たらちょうど3000人になってました、おめでとうございます。
Spotifyもあるのでこちらもどうぞ👀
コチラの方が曲が多くまとまっててすぐ聞けます。
下記から再生してみると、つまみ食い的になんとなく曲の傾向が伝わると思います。
まるで映画のワンシーンを切り取るかのように
ストーリー性を感じさせるオシャレな曲を書く
オシャレを楽しむ素敵な人です。
加えて要らない補足
※筆者のこと大して興味ない人は飛ばしてください※
2023年5月以降に筆者のX(旧Twitter)をフォローされた方や、面識なくてたまたまこの記事を開いた上にここまで読んでしまった方は
お暇でしたらコチラの記事も読むと更に味が増します。
もう自分じゃ恥ずかしくて読めないんですが…
去年初めてD/Aさんに会いに行った話(※M3に行った話)
を中心に述べているので色々な理解度が増します。
……読まなくていいです。味濃くて塩分過多でしにます。
ただ
「推す」とか「人を応援する」という感覚が
ず~っと私は分からなかったんですが、
それが何なのかを気づかせてくださった特別な人なのは間違いないです。
勝手に私が気づいただけなんですけどね。。
タイトルに「5年ぶり」とありますが
「On The West Coastline」EPを含めると3年ぶりです。
このEPの収録曲は全て配信されているので、良ければ聴きながらどうぞ。
このうちの『LAST NOTE』は
今回述べるアルバムの中にRemixが収録されています。
ついでに購入していただけたらとても嬉しい。
アルバムは2019年活動10年の集大成「Decade Archives」以来、5年ぶり。
Amazonの在庫が切れてるので
今回はDIVERSE DIRECT様のページを貼っています。
Dirty Androidsさんがどういう曲を書かれるかを味わえる傑作なので、入門用に是非どうぞ。
5年ぶり。
言及されていないので、意図はないと思われますが
活動約15年目で制作されたのが
今回述べる最新作の4th ALBUM『Classic』です。
本題:アルバムの感想など
オマタセシマシタ🐎
ここからはアルバムに関して述べていきます。
極論全く知らない人を置き去りにしてココから書けば良かったんですが…ここまで書いちゃったからには……もう……ネ……✂️
コンセプト
今一度クロスフェードを引用します
「一つの街をテーマに時間の流れと共に進化していく」
とあるように、動画をご覧になった方はわかると思いますが…
各曲ごとに「時間」「場所」を指定し
それに加え「動画としてのイメージ」の3セットで
元からある曲の世界観を、更に押し広げています。
ブランド構築力の高さに唸ってしまう、素晴らしい…
ちなみにフルスクリーン1080pHDで見たほうが迫力倍で
うわぁ…良…まるで街の中に入ったみたいだぜ…
となるので大変オススメです。
ジャケットについて
うお………
初見は思わず「うお…」て呟いた。うお細か…
この唯一無二でありつつもおしゃれでどっしりと、余白のバランス感…球体になにか詰まってるような…
これは筆舌に尽くしがたい美しい作品だ…アートは難しいな…。
幾何学模様とフランスっぽいトリコロールカラーだなあ…
程度でしか汲み取れず、凡人は悔しい気持ちでいっぱいです。
Googleレンズを一応かけてみる
使えるものは使ってみるか…と、使用すると面白い記事を見つけました。
NFTアートとして、地図会社が地図をベースに作品を作って販売していたり
気軽に地図アートを作りグッズを作成できるサービスがあるようです。
憶測の域を出ませんが…
幾何学模様は区画や道路要素を持ち、サイズ・模様・色・傾き等で一つとして同じものはおそらく無い。
また、変化をし続ける様子として
外側は歪な形の区画が多いが
中央に行くにつれ整った密度の高い区画に成っていくように見受けられる。
ちょうどというわけでもないが、皇居周りの区画密度が
なんとなく細かいかも…と印象を受けた。
改めてジャケットを見ると、
紛れもなく『一つの街』を表しているように思える。
とても「しらんけど…」を付けたいが…
私は以上のように解釈することにした。
ブックレットについて
CD媒体で買う時にだけ味わえる、個々の魅力が詰まっているブックレット。
今回の『Classic』ではクロスフェードで使用されている各曲をイメージしたビジュアルが載っている。
是非一個一個、丁寧に作り上げられたイメージビジュアルを眺めながら、街の様子を目と耳で味わって欲しい。
私は1ページ目の曲目横にあるグラデーションがその時間を表す空の色っぽく表現されてるのがめちゃ好きです。
収録曲について
配信でも聴けますが、CD媒体のみ収録の曲が3曲もあるので是非CDで。
せっかくなので時間経過を楽しむために
1曲目から順に味わってみてはいかがでしょうか。
意図があってその曲順にしたと思うので…
(順番に本当にこだわりがあるなら配信しない気もするので、そこまで気にしなくても良いかもしれない、とも思ってます)
物が増えるの嫌なのわかります
が
完全版のCDだけをオススメしたい。
もし読んでいた小説本が落丁していたら、
間に何があったか気になって仕方ないですよね?
逆にCD買った上で配信も買う人が居るならかなり猛者すぎですが……
『Classic』で初
今まで出ているアルバムだと必ず1,2曲は他のコンポーザーさんのRemixも入っていましたが、今回の『Classic』は全てDirty Androidsさんの曲のみで構成されています。
今まで1枚はあるかと思ってましたが、意外にも今回が初(ミニアルバムは除外で…)
それにより、最初から最後までたっぷりと、世界観に統一感・説得力がより増しているように感じます。
…ぎりぎりLAST NOTEは共作なので違うかもしれない…。
では…
買いました?
手元に届きました?
聴きました?
じゃあ大丈夫ですね。
ここまで念押すのは私の解釈を通した後に聴いてもらうのはあんまりしてほしくないからです。
まずは自分自身の目と耳で受け止めて欲しいので…。
各曲の感想などを述べていきます。やっとです。
※DJもやっているのでrekordbox調べでbpmとキーを参考程度に載せています
※音楽用語詳しくないので本来の意味と違って使っていたらすみません(勉強したい)
1.Sapphire City
AM0:00 / Skyscraper / bpm118 / Fm
摩天楼。風切り音の後にフェードイン。ずるすぎる…
クロスフェードのアルバムタイトルと共にピアノが鳴るのマジ好きです。
アルバム全体のコンセプトである街の印象を提示・味わせる大事な1曲目。
夜、高いマンションが多く建つ中。
部屋の外へ、気分転換にバルコニーへ出る瞬間
(こんな風切り音鳴るのか分からないけど)
眼前には人の営みが光り輝く街並みが出迎え、まるで宇宙の中へ放り出されるような浮遊感を、中盤に向かうにつれ感じ始める。
たまに挟まるサクソフォンやベースが一瞬主張する所めちゃ好き。
ブレイクのD/A氏おなじみのきれいめな女性コーラスも好きすぎる………
ここで小休止を挟み、ふわふわ浮かんでたのが更に上へと向かう準備。
ブレイク後の後半にはそのまま上昇するようなシンセリフがメインを引き立てるよう添えられ始め、それと同時に気持ちも高揚していく。
アウトロでもまだ止まらない。自分を後ろから追い越し、突き抜けていく…さながら流れ星のような尾の長いシンセを見届け、自室へ戻っていく。
所々にD/Aさんの趣味の音が入ってるな…と感じました。
2.Hazy Sky
AM 5:20 / City Park / bpm165 / Em
コスメみたいな曲名。都市公園にて。
Hazyは霞んだ、という意味なのと
霞は春の季語なので春の空かも。
指定時間…朝早…!都会の人はこんなに早いんですか…?
残念ながら私は寝ています。
それとも起きっぱなしで気分転換に散歩……いや始発も動いてる時間だし出勤前の朝活か。
無駄に検索すると都市公園にも様々な規模があることを知りました。
今回は結構広い公園で、ランニングしてる人が居たりベンチに座って飼い犬とじゃれ合う人とか居そう。いや朝早。
こういうリズム隊全部ドラムンベース!としか言えないジャンル把握能力しか持っておらず、謝罪しかできない。
もっと踏み込んで述べるならAmbient Jungleだろうか…?
眠い目をこすりランニング、少し休んでまた走り出す。
まだ肌寒い空気感。希望の朝。
3.Blind Shadow
AM 8:30 / Business District / bpm109 / Em
ビジネス街。
時間も出勤時間と同じくらいなので、
忙しいかと思いきや仕事が捗る感じのCHILL。
ゆったりしてて、大変心地よいです。
個人的にはようやく休日起きるかな…といったところで
カーテン…ブラインド越しに陽が入ってまどろんでる印象がありました。
ビジネス街といえども、
土日祝で誰も居ない朝を散歩しているイメージかもしれません。BPMもいい感じにお散歩してるし(ほんまか?)
でもBlind Shadowて曲名、室内感あるな?
まあ、、建物内の休憩スペースに座ってたりもありそう。
都会で平日たくさん人がいるのに、休日の誰も居ない街…
自分だけがゆったり歩いてる感、ゾクゾクしますね。
ちなみに
同じ声ネタが使用されているせいか
ほんの少し親戚のLueurも置いておきます。
こちらはAM5:50くらいかもしれません(適当)
4.Broadway Walk
PM 0:15 / Central Avenue / bpm117 / Bm
中央通り。
Avenueはフランス語語源で並木通りを意味し、
両側に建物・歩道・植栽の3セットを指すようだ。
KONAMI版権その1🚕
DANCERUSH STARDOM初出の明るいダンスナンバー。
御本人曰く『Funk Shuffle/サンプリングじゃない方のFuture Funk』(旧Twitterより)とのこと。
3曲目と打って変わり、ショッピング街の賑やかなガヤ、車のクラクションで渋滞具合も伝わる環境音で始まりフェードイン。ずるい2
街へ足を運んできたのを見つけられ、カフェのテラス席にいた人も、ベンチに座ってた人も、全員こっちに駆け寄り囲まれてフラッシュモブ的に手拍子で出迎えられます。
その後はもうず〜〜っとウキウキでスキップしながらホコ天になってる道の真ん中を移動してるし、ニッコニコでショッピング楽しんでるご機嫌な人のテーマ曲。買い過ぎ注意。でももう遅い。
両手いっぱいに持てないくらいショッパーがぶら下がっている。
Extended化で追加された2:17〜ピアノソロでご機嫌最高潮に。最高だ。
KONAMIさんが頑なに公式配信しないのでプレイ動画引用
ちなみにゲーム版ジャケットはイエローキャブ(ブロードウェイ…ニューヨークにあるタクシーの通称)がメイン。
調べるとタクシー使うより徒歩の方が速いらしい。
実際どうなのかニューヨークに行って確かめてみよ🗽
この曲がアルバム内で一番明るく活動的なのですが、配信版だと収録されていないため、CHILL続きの夜要素が増すアルバムになります。そういうところも好きです(?)
是非CD媒体で買ってね!
5.Slow Down
PM 3:00 / Vintage Shop, Cafe / bpm86 /Bbm
古着屋、カフェ。
いや、古レコード店併設カフェかな?そんなとこある?
(調べたら地元にあるらしいので今度行ってみる)
レコードに針を落とし
スクラッチノイズのプツプツ…から始まる。ずるい3
ほんの少しの間、不安定なメインコードの裏でもスクラッチノイズを鳴らしていて、レトロ感も生まれニクい演出とこだわりが垣間見れます。好きだ。
朝昼歩いたし、ウキウキで買い物もしたし、しばし休憩。
多分音数が少ない方だと思われますが
その代わりベースがメインで大暴れしています。
音楽、詳しくないのでこういう表現合ってるかわからないですが…音の引き算をしていても、やりたいことを表せていて本当に素晴らしいです。
終わり方もしっかりスクラッチノイズで終わらせて一貫してて好き。
6.Silent Waterfront
PM 5:45 / Waterfront Area / bpm172 / Cm
ウォーターフロント。田舎民にとってはサッパリ馴染みが無い。
関東だとお台場や横浜みなとみらい21が該当するらしいですが…
平たく言えば海辺にあるおしゃれスポットだろうか。
今検索したら、みなとみらいのきらびやかなビルとか観覧車の夜景を見せつけられてシンプル羨ましくて泣いてます。
しかし曲的に賑やかな場所ではなく落ち着いたストイックさがあり、5曲目Slow DownのBPMの倍になっているので、しっかり休息を取ったし切り替えて仕事しますか…的な印象も受けた。
午前休だったの…?午後休が良いですよ!(?)
いや、指定時間的に終業近いから全日休ですね(??)
「ドラムンベース!」としか言えないですが
足りない知識で敢えて言うならLiquid Drum'n'bassと判断しています。
終盤に向かって音数が段階的に増え
小休止を挟んでは全盛りになって行き
終盤にはギターと思われるメインメロの比重が増えていく部分が大変エモく、潮が満ち引きしているんだなあ、陽も段々と落ちて夕方に、夜になっていくんだなあ…と感じ取れ、忙しくも時間経過を感じられるスマートな曲だと思えます。
7.Infinity Mirror
PM 7:30 / Glass Corridor / bpm148 / Eb
ガラスの廊下・回廊。?
少し噛み砕くと「ガラス張りの連絡通路」とも解釈出来ます。
えっぐい構造してますね
こんな感じに解釈しましたが絶対関係ない。
個人的には行ってみたいので機会があれば足を運びます。
回廊というよりかは首都高走ってるイメージ強いですね…こればっかりはIIDXのBGAに引っ張られてる所もありますが、あれはあれでイメージ通りの完璧さがあると思います。
KONAMI版権その2💄beatmaniaIIDX初出
― NEO 90's CINEMATIC TECHNO ―
属性全部載せなのでこんなんチートキャラです。
実際最初の一音だけで心臓は持って行くし、その後のイントロからAメロに行くまでの疾走感と高揚感(特に35秒くらいの音の連続の表現ずるい)
光が反射しては前から後ろへ通り過ぎて行き、ブレイクのサクソフォンでセクシーアピールされつつ並走されるし
心臓がいくつ合っても足りません。
イケオジオーラフルパワー。あいてはしぬ。
制作秘話もお話されていたので、こういう細かいこだわりが詰まった話は無限に聞きたいです。Infinity…
ここから3連続違うベクトルのテクノが続いていきます。
8.Neonlit Factory
PM 9:00 / Bayside Industrial Area / bpm128 / Fm
湾岸工業地帯。工場夜景好きなのでツアーがあれば行ってみたい。
日本各地の工場夜景をまとめているサイトもあるので、
併せて味わってみてはいかがでしょうか。
様々な光を放ち、海沿いに連なる無機質な集まりは、非日常的な異世界感に好奇心がくすぐられます。
曲はいきなりベースソロから入る大胆さ。
オラオラと胸ぐら掴まれます。
(14秒~の左右パンで視線も思わず移動させられるのが面白い。まるで光を目で追ってるかのような錯覚を受ける)
テクノの中でもビッグビート的な要素で工場の重厚感。
個人的には懐かしい伸びのあるシンセは哀愁を含んだ妖しさをまとい、工場全体を覆う空気感。
1:30~小刻みに揺れている音は海に反射しているライトのように、耳から光り輝く様子を染み込ませていくようだ。
工業夜景てどうしてもFF7の魔晄炉を思い出すので、何気にダンジョンや敵の根城に向かうハラハラする緊張感も含ませているようにも思えました。
9.Structure Line
PM11:40 / Subway Station / bpm135 / Dbm
地下鉄。
デカキックで始まるの大好き。
電車侵入音も混ぜるのずるい4(ほんとすき)
今回のアルバムで一番好きです。
正統派テクノでミニマルに展開にしつつも、ストーリー性を維持してる凄い曲だと思っています。
時間的には終電が近い時間帯かと思われる上に、効率的に乗り換え出来るかどうかの焦燥感が常にまとわりついているかのようです。
この曲ほんとに凄くて、57秒あたりから入ってくる金物?ハイハット?なんて言えばいいかわからないんですが
電車に乗ってる時に聞こえる走行音に酷似していると思いませんか?
どうでしょう…
そういうサンプリング音があるのだろうか。
カタンカタン。一定のリズムで線路の継ぎ目すら感じる。
前半は反響してる音で地下走ってるし、
後半は反響していない音で、地上に出てる。
ここまでくるとすごい執念では…(※全部憶測です)
2:30~ブレイクでは鳴ってないし、停車する様子も描写されているのでおそらく乗り換えのために降りて移動しているし
3:30~乗り換え完了してまた電車進み始めてますし(多分地上走ってる)
ホァン…と鳴ってるシンセは窓に映り込む光が出ては通りすぎて、を繰り返して進み
4:30~は電車降りて最寄り着けてよかったな~…の安堵して帰路につく。
全部憶測で勝手に書いてます が
インストでここまでされるともう…感嘆の声を上げます…。
10.Urban Constellations
AM0:20 / Building Rooftop / bpm167 / Bm
ビルの屋上。高いな…
風が強い。さむい。たかい。こわいだス。
…
Sapphire Cityは摩天楼でしたが位置情報はおそらく含まれておらず、こちらは明確に指定されています。
高いな…
でも高いところにいないと『都市の星座』見れないしな…
Constellationsには
「(星のように美しい)集まり」
という意味もあるので
ただ単にビル群!!なだけかもしれない。
それだとあまりに夢がないか…
この曲が最後のKONAMI版権曲。
初めてIIDXで聴いた時は
こんなにも細かい音を詰め込んだ、
City Never Sleepsとは別アプローチのムンベ…
ではなくFootwork/Jungleというものがあるのか、と
知らないジャンルの扉が開いた新鮮さ。
それでいてDirty Androids氏特有の洗練さが噛み合い、
自分のカラーが更に色濃く出ていたので、
D/Aさん自身も進化し続けているんだなあと感動してた覚えがあります。
譜面は難しい。光らない。都市は星のように輝いているというのに。
11.Highway Driving
AM 1:30 / Capital Expressway / bpm172 / Fm
首都高。
ムンベといえば首都高走ってるイカした車。
古事記にも書いてある。
いつ頃からこの方程式が自分の中に植わったのかマジでわからない。
TranceやHOUSEならレースゲーで使われているからまだわかるのに…
bpm帯やドラムンベース特有の疾走感が
高速走ってる車とお似合いだから、位しか思いつかず…。
こういうすっきりしたムンベは自動的にリキッドの枠に入れてしまう。
首都高はどういう路線が走ってるのか田舎の人間は知らないので調べましたが
水っぽい「ぽわっ…」と反響した音が使用されているのと
海がお好きなはずなので…おそらく湾岸線だと思われる。
景色を見るためだけに目的もなく走るのも楽しそう…でも高速怖いね…
今度Youtubeでそこ走ってる車載動画でもあるなら見てみようかな。
きっとこの曲のように、都市と海に映った光両方を味わえる美しさがあるに違いないです。
同タイトルのDJイベントのために書き下ろしされたとのことなので機会があれば行ってみたいですが、九州からだと少し難しそうだ…
12.LAST NOTE (Mouillette Mix)
AM 3:00 / Hideout Lounge / bpm105 / Am
隠れ家的(カクテル)ラウンジ。滑り込むmidnight…
原曲は冒頭で取り上げた
「On The West Coastline」EPに収録されており
bpmはRemixの方が1速いがどっちかというと遅く聞こえる。フシギダネ。(52.5?)
普段歌詞を意識して読んでないのですが改めて確認すると
「On The West Coastline」EP
なんと全て失恋と別れの内容でビビリました…笑
でも好きな曲、大体失恋の曲。フシギダネ。
番外:「On The West Coastline」と「LAST NOTE」の関係性について
なぜ今回のアルバムで「LAST NOTE」がRemix対象になったのか。
歌詞にヒントがあるので良ければ確認してみてください。
Spotify先でも歌詞確認できるけど、面倒に違いないのでワンクリックで確認できるようにしときました。
読み解くのがお好きな方は歌詞を確認して
記事を読み進めてもらえたらと思います。
面倒な方はそのまま下へ読み進めてどうぞ。
👉️「On The West Coastline」歌詞
👉️「LAST NOTE」歌詞
『On The West Coastline』は
一人称について言及されてはいないものの
「彼の好きだった」とあるので大方女性だと
見受けられます。
あんまり歌詞解釈うまく出来んのですが、
おそらく未練なく(彼女の方は)別れてるし、
前向きにひとりで堂々と人生という旅へと向かう力強ささえ感じます。
で…今回Remixが収録されている
『LAST NOTE』は歌いだしが
「滑り込むmidnight」ですが、
『On The West Coastline』の歌詞の中には
「滑り込むsunset」とあり
まるで対になっているかのようです。
では気になる『LAST NOTE』の一人称ですが
「僕を包む過去」とあるのでこちらは男性視点かもしれない。
定かではない気もします、
あゆの曲大体僕達は幸せになるためこの旅路を行ってるし(?)
まあ疑わずベタに。
対になっているからこそ今回Remixされたんだなと判断がつきやすいです。
未練がない彼女側。
LAST NOTEの彼はどうだろうか。
何度も読んだけどめっちゃ難しいな…
多分だけど、
今カノいるけど過去カノ(=on the west coastline)
は忘れられないし、
未だに思い出す未練タラタラなおかげで
(=~それが君のLAST NOTE:不意に触れる甘い影~過去に眩んでしまうほどに)
今カノとの経験も印象にのこらないし(=崩れ落ちるHEART NOTE)
うわ……
甘い香りって結構残る気すんですよね、それがLAST NOTE。バニラかな。ムスクかな。
まだ勉強中なのでそこはわからない。
香りは記憶と密接に関係がある、というのは知っている方は居るかと。
つまり今カノとの思い出を上書きするほどの、
忘れられない強い記憶(不意に思い出すほどの香り)というのを読み取れなくもないかな、と推察。
ハートノートは現在進行形で発生している香りのはずなのに、それさえをも崩すラストノート、強烈過ぎます。
終いには最後のほうではおそらく元カノが残した香水自分につけてるし。
もう鍋にこびりついてる落とせない焦げ並に未練タラタラです。
多分お互い好きだったに進めなかったんでしょうね、
なんで?(圧)
きつすぎだろ…
(解釈違ってたらごめんなさいぷにぷに電機さん…)
番外2:何故 "Mouillette" mixなのか
『Classic』での「LAST NOTE」のRemix名が
Mouillette Mix
なのですが
フランス語で意味は試香紙、ムエット。
香水売り場に行くと、大体白い紙に香水を載せて
どんな香りかを試させてもらえます。
香水関係なので香りが強くて持続力の長い
「parfum(パルファム)mix」でもいいのでは?
と思った時もありました が
香水そのものではなく
ムエットの方が良い理由 があると
最近経験したことを通して思い至っています。
確かに手首につけているから、元カノの香水を持ってる。
でも付けても1日経てばどんなに強い香りでも消えます。
そして使いまくってたら当然なくなる。
また、何度も同じ香水をつけ直すことはできますが、
それは最初からやり直す行為に等しい。
ヨリを戻そうとしても、もう戻せないのに。
そして1日経てば結局消える。
彼の中に残っている記憶はラストノートのみ。
上書きをせず、その強烈なラストノートだけに直接いつでもアクセスするには、どうやればいいか。
そこでムエット、試香紙。
ムエットに香水を載せると、トップノート(吹き付けた瞬間)やハートノート……ミドルノート(数分〜数時間)はその日のうちであれば経過を味わえますが、1日経てば残るのは持続性のあるラストノートのみです。
そしてムエット自体が名刺サイズの大きさで(大きいと香りが確認しやすい)
空気に触れないようフタ付きスリーブに入れて保管すれば、香りが強ければ強いほど数カ月は持ちます。
ラストノート、"思い出を閉じ込めたムエット"の完成です。
でも無敵ではないので時間経過で消えはします。
が、今現在私の手元にあるムエット。
約一ヶ月以上前にもらったのにも関わらず、香りが強ければ強いほど今なお鮮明に、どんなものだったか確認することが出来ます。
自分が香りを確認したい時に
(自分が思い出を振り返りたい時に)
好きなだけ、何度も、何度も。
いや〜…想い強すぎワロタでしょ…
原曲は軽やかなバンドサウンド【Jazz Hop、Swing JazzやFusion等を掛け合わせたもの】ですが
Mouillette Mixはより音数が少なくdeepに染み入るので
湿度というか…
忘れられない度が増してて末恐ろしささえ感じます。
ここまで憶測で述べ続けているので『そういう解釈もあるんだなあ』と軽く流してもらえると幸いです。
まとめ
ここまで余すこと無く
Dirty Androidsさんの4th album『Classic』を聴き
自分が感じうる全てと、
興味の穴を埋める知識を敷き詰めさせていただきました。
多少どころか、かなり主観と憶測しかないので鵜呑みにしないでください…半ば自分のためのメモですこれは…
HOUSE、TECHNO、DRUM'N'BASS
大まかに3つのジャンルに分け作成出来る多才さ。
さらにその中で別々のサブジャンルにもチャレンジしてもなお、自分自身が持つ好きな物とやりたいことを詰め込んで成立させる力。
自分の色とストーリー性も含んだ楽曲、全てが素敵です。
これは個人的に思っていることですが
D/Aさんはガラッと変わるようなアップデートではなく(誰しもがそうかもしれませんが)
今も昔も大事にしつつ、徐々に枝葉が分かれるように、多様に進化していってる印象があります。
自分というしっかりとした幹を持ちつつ、上へと、様々な方向性へと。
『Classic』は確かに一つの街が時間の流れと共に進化していましたが、同時にD/Aさんも共に進化をしていってると感じた最高の1枚です。
Classic[名] 傑作
あとがき
書いてしまった。
書きたいとは思っていたが、
本当は書くつもりがなかった。
いや、勇気が出なかった。
憧れ尊敬し、好きすぎるがゆえ。
自分の感覚の稚拙さ、知識のなさで。
ちゃんと自分の中で解釈し受け止め
納得いくような表現なんてできないと。
逆に申し訳ないと。
しかしせっかく創り上げられたものを堪能しといて、
感想の一つも述べられないのも創作している人へは失礼かもしれない。
創り上げたものに反応一つ。
感想までいかなくとも、反応をもらえただけでも嬉しいのは、私も知っているから。
それでもかなり時間を要しました。
本当は聴いてすぐにでも書きたい、でも。
満足できる深度を捉えられていない。
書くまでに約8ヶ月のフィルターを通して。
沢山聴き、現住所はSapphire Cityだと思いこむ程に。
正直まだ足りないとすら思っています、悔しい。
まあ……
めっちゃ書きましたね……。
こんな長い文章誰も読まないよ…
いや、、読まなくていいよ………。
書きたいなら書けばいいし、書くし、書いた。
読みたい人が読んでくださるだけで、私はうれしい。
こんな長文、ここまで読んでくださった方。
毎度絶対いるわけがないと思っていますが
もし居るなら本当にありがとうございました。
𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬…♥感想も貰えたらとても嬉しいです。
………
Classic
もちろん買って聴いた上で
読みましたよね?
ね?
念の為、貼っておきます。
またどこかでお会い出来たら乾杯しましょう🍻
では、良いお年を…👋
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