ドーナドーナの話
長文で感想が書きてぇ!
ので、アカウントを作りました。ドーナドーナの話がしたいがために。書くの初めてやからちゃんと他の記事みたいな目次とか設定できるか怪しい。ネタバレは重要なものは避けるけど自分自身されても気にしない方なので多少はあると思う。
このゲームめっちゃ楽しみにしてたってのもあるけど、期待通り楽しかったです。
「ドーナドーナ」
令和2年秋。平成最後の年にランス10にて完結させたアリスソフトの令和初の新作が出たぞ~!同人レーベルでなら今年の8月ごろに1本出てるけど、アレは同人向けの別名義なのでノーカン。
ランス01~03でリメイクを担当したアリス社内でも新進気鋭の面々が出した新シリーズで、がっつり目な規模のゲームはコレでランス03ぶりで2つ目。
ざっくりとどんなゲーム?って言っちゃえば
「コンシューマーゲームのキャラっぽい子がエロい目に合うのって良いよね。」
「うちもペルソナ5みたいなオシャなゲーム作りたくない?作ろうよ。」
の2つは絶対考えて作っただろうなって感じた。
シナリオ
全体通しての脚本の出来はやや微妙。60点を平均点として話の展開だけなら50点ぐらい。ただ、キャラの会話は全編通して見てて楽しく、面白い話っつー感じではないけど楽しかったと感じられる話ではあったかな?
自分は映画見た後とかに「~のシーン良かったよね。」みたいな感想がいの一番で出てくるタイプだけど、そういう人なら良いシーンや会話が沢山あって楽しめると思う。
ざっくりと話すと物語の舞台は亜総義(あそうぎ)市と呼ばれる架空の地方都市。亜総義重工に数代に渡って支配されていて、警察や政府の介入も懐柔しちゃってる管理社会じみたディストピア。一般市民の生活はそれなりに豊かだが、その豊かさは非正規市民とされた人間の犠牲の上に成り立ってる。
主人公は抗亜と呼ばれる亜総義に対する反乱分子であるクラン、ナユタの所属。
それで主人公達は拉致や略奪(ヒトカリ)や売春宿経営(ハルウリ)を行って亜総義を転覆させてやろうと頑張る。そんな話。
気になった点
・主人公達が拉致した人間を売春させるって結構ひどい事をしているんだけど、それをする程亜総義市民に罪があるのかって所。
一応抗亜としては「犠牲になっている非正規の存在を黙認してる奴らも同罪」って思想の上でヒトカリ、ハルウリさせてて、プレイをしてると幕間のイベントとかでこの街の住民がどれだけモラルから外れた狂った市民なのかは多少分かってくるけど、抗亜もやっている事が人を食いつぶすって意味で亜総義と同じ事をしているのがモヤッとする。アリス2010のハルウラレって売春宿経営SRGが企画の根っこにあるってのが理由だろうけど。
・風呂敷だけ広げて、全くその後触れられない要素がちょいちょいある。
続編を出すのなら良いのだけど、序盤出た情報で、出したっきり、みたいな話が多い。研究所で見つけた少年が「例の病原菌への抗体持ち」と言われてたりだとか、後半拾われるのかなって思うような情報がそこそこの数何も拾われないまま終わる。
良かった点
・キャラの変化の描き方、対比
話全体を通して見ると人に勧めにくい感じがするけど、この1点でかなり印象は良くなってる。ここで25点加点して最終的なシナリオの評価は75点ぐらい。無駄を嫌い、効率重視のクマと酔狂を好んで、楽しくやるザッパみたいな対照的な男二人がナユタって自由なクランで一緒にやってる事だったり、クマ、ポルノ、キラキラ、菊千代、メディコあたりは話の中で変化していく描写が多く、良いシーンも多かった。
他のキャラも魅力的で、特に天才で文字通りの電波キャラのアンテナはいかにもアリスソフトのキャラって感じですごく良かった。
頭のネジがちょっとだけゆるくなってるキャラとか、地味子ちゃんを魅力的に描写する事に関してはアリスソフトっぽさみたいなのがめっちゃ出て良かったです。
ゲーム部分
バトル中のモーションがヤバすぎ、めちゃくちゃ良い。メイン原画兼彩色兼バトルアニメーション兼ゲストキャラクターデザインのディレクション。今回の魚介の仕事量は心配になるレベル。
BGMもすげー良い、ASTLYREってアリスソフト社内サウンドチームがやってるんだけど、マジでこの人らはホントいつもいい仕事します。今回は通常戦闘曲,OP,ラスダンの曲あたりが特に良かった。Shade氏の作曲も好きだけどこちらの方がBGMゲームにマッチしてると感じる曲が多いと思う。
ゲームバランス、軽い攻略
途中何度かシナリオの展開に併せて急に敵が強くなるので、ちょいちょいレベリングと素材集めをする必要があるけど基本的に簡単。多少無理に低レベで進行した後にダンジョンで稼ぐとレベル差補正があるのかある程度のレベルまではスルッと上がる。
ポイントとしては
・まとめ買いできないので毎日ショップを見て消耗品を中心にアイテムを買おう
回復系、アジト系、研修系(LKS,MEN)、デバフ系は特にあると便利。
・設備投資は程ほどに、部屋数だけ確保できれば十分
・基本的にはハルウリよりヒトカリ優先。ハルウリは感謝祭や破砕日だけで十分
・ジンザイの中から特徴を厳選したエースを数名作ろう
・中盤から解禁されるハケンではジンザイのバリエーションが重要なので、エースは3~4人程度で残りの面々は使い潰しながらバリエーションを維持
・クマのフィーリングレベルは一番高いキャラと同じになる。10で超強いアビリティを覚えるのでフィーリング上昇アイテムはある程度絞って上げるのもオススメ。
まとめ
ランスでも思った感想だけど、面白いって言うより楽しいゲームでした。戦闘のモーションの凝り方やBGMの良さ、マウスホイールでの操作のレスポンスの良さだとかでプレイしてて気分が良いってのと、サイケデリックなまでのポップなビジュアルと雰囲気、そんなキャラが活き活きした掛け合いを常にしててくれるってのが本当に良かったポイント。続編あるといいなー。
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