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PLA Metalで遊ぼう

BambuLabのPLA Metal (Iron Gray Metallic) を購入し使ってみたので感想や作例を紹介します。

*記事内の制作物は基本的に全て自分でデータを作っています。どなたかのデータを使用させていただいた場合は注釈をいれます。

基本情報

  • メーカー:BambuLab

  • 名前:PLA メタル

  • 色:アイアングレーメタリック

  • 価格:6080円(2025年1月時点、公式サイト)

  • 特徴(公式サイトより)

Bambu PLA メタルは、プリントの美しさを高めるためにデザインされたメタリックな質感のフィラメントです。金属の表面テクスチャーを模倣するように設計されていますが、実際の金属フィラーは含まれていません。
優れたメタリックな輝きを持つこのフィラメントは、通常のPLAとほぼ同じ総合的な性能を維持しながら、プロフェッショナルでハイエンドな仕上がりと洗練されたタッチをプリントに提供します。

https://jp.store.bambulab.com/products/pla-metal

*上記リンクはアフィリエイトではないです。そのうちアフィリエイト申請します。

いろいろ確認

フィラメントの観察

印刷する前にフィラメントの観察をしてみましょう。

🔍

シルバーっぽい細かな粒子が含まれているように見えます。公式サイトのサンプル画像の見た目は濃いグレーのような色ですが、実際に見てみると鈍く光る黒といった印象です。
手触りは同社のPLA Matteよりザラザラではないですが、PLA Basicほどツルツルでもないです。(個人の感想)

色味

サンプル用のモデルを印刷して色味などを確認してみます。

写真を見ているディスプレイなどによって色の見え方が変わってしまうかもしれません

印刷してみてもやっぱりグレーというよりは黒っぽいですね。光の反射具合はギラギラしているわけではなく、鈍い落ち着いた反射(?)をします。

手元にBambuLab PLA Basicのブラックがあったので比較してみます。

黒と比較するとグレーに見える

PLA Basicのブラックと比較すると、PLA Metalの方が灰色に見えます。光の反射具合もありますが、暗い環境だとほぼ変わらなく見える場合もあります。

フィラメントサンプルは上からしか見ていないので、Top面だけではなく積層面の様子も見てみましょう。
金属風のフィラメントなので、縞鋼板のような模様を作って印刷してみました。

(左)積層 (右)Top

Top面は平らな面積が広い分ギラギラとした反射をしますが、フィラメント吐出ムラも見えやすいです。(設定次第かもですが)一方積層面はテクスチャが細かく、ムラも少ないので上品な反射(?)をし、細かな粒子も見ることができます。

透け感

LEDの光を当ててフィラメントの透け感を見てみます。

厚さの異なる9マス(0.2mm~1.8mm)に光を当てています
サンプルは積層ピッチ0.2mm

0.2mm層(1stレイヤーなので正確には0.2mmではないですが)のみ透けます。2層以上重なるとほぼ光を通さないです。ただしパターンによって見え方は変わってしまうかもしれません。今回の印刷条件はデフォルト設定です。ビルドプレートはTexturedプレートを使用しました。表面のざらざらが模様になって透けていますね。
ちなみにこの透け感チェッカー自体も今回のPLAメタルで作りました。

フィラメントサンプルと透け感チェッカーは以下のリンクからダウンロードできます。使ってみてください。

フィラメントサンプル(MakerWorld)

透け感チェッカー(MakerWorld)


いろいろ作ってみる

フィラメントの確認が済んだところでいろいろと作っていきましょう。
ここからは作ったものを見せびらかしたいだけなので写真多めになりますがご容赦ください。

作例1 (ペン立て)

ダウンロードはこちら(MakerWorld)
口みたい

まずはペン立てを作りました。
滑らかな表面がどのように見えるかを確かめるためにカーブが多めの形状にしました。表面が滑らかなので光の反射も滑らかになり、光沢感はそれほど目立ちませんが、落ち着いた雰囲気が出てこれはこれで良いです。

モデルはblenderで作成し、BambuLabX1Cで印刷しました。

作例2(花器)

よくわからん形でも花を挿せばそれっぽくなる
カッコイイ!

次に花器を作りました。日電理科硝子株式会社さんの試験管P-18Sを挿して使用しています。
曲面を作りつつ、エッジを立てているので光の反射にメリハリがでました。3Dプリンターから取り出す前の様子が良い雰囲気だったので写真を撮りました。重厚感があっていいですね。

モデルはblenderで作成し、BambuLabX1Cで印刷しました。

作例3(手)

ただの手

もっと光を反射させてギラギラ感を味わいたかったので、ローポリ風な手をつくりました。メッシュを整える技術は持ち合わせていないため形は汚いです。
面をたくさん作ることでいろいろな反射面をつくることができ、ギラギラ感を出すことができました。
このように平面がたくさんある形が金属風のフィラメントの持ち味を1番出せるのかなと思います。

モデルはblenderで作成し、BambuLabX1Cで印刷しました。

作例4(器)

横から見ると餃子
貝殻をイメージしたつもり

以前購入したPLAメタルのイリジウムゴールドメタリックで作った器があったので、今回のアイアングレーメタリックでも印刷してみました。どちらも光沢感は控えめです。同じPLAメタルだと自分はゴールドのほうが好みです。

モデルはblenderで作成し、BambuLabX1Cで印刷しました。


おわりに

以上がPLA Metalのアイアングレーメタリックを使ってみた記録になります。
商品ページのイメージ写真よりも濃いグレーで黒っぽいので購入を考えている方はそこだけ気をつければいいかなと思います。

誰かの何かの参考になれば幸いです。

ありがとうございました。

Thank you!

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