自然神は人の営み【創界神イザナギ&イザナミ】2
お久しぶりです。バトスピが楽しくて更新が遅くなっちゃいました。くノ一ジョロウです。えへ( ´•ᴗ•ก)
最近「コネクテッドバトラーズ」が発売されましたが、収録カードが転醒編と真・転醒編らしいですね(まだ買えてない)。
そのカードプール内で組みやすい、いい感じのデッキがあるんですよ!
イザイザっていうんですけど!
……とっても自然な導入をしたところで本題に参りましょう。
前回は、イザイザの生まれと、大仕事の一つである国産みについてお話しました。今回はその続き、神産みについて書いていこうと思います。
↓↓前回↓↓
◆イザナギとイザナミの仕事〜神産み〜
国産みで日本の国土を生み終えたイザイザ。続いて取り掛かったのは神産みです。そのままの意味で、神々を生み出したということです。バトスピの「神産」の元ネタですね。
すでに今までも数多くの神々がいましたが、ここからいよいよ八百万な感じになっていきますので、大事な神々やバトスピにいる神々以外はザックリと行きます。
あ、後半にちょっと汚い表現が出てくるのでほんのりと注意してください。
最初に生み出されたのはオホゴトオシオ。「大事忍男」と書き、国産みという大事を成し遂げた記念の神様だとか、これから神産みをする意気込みの為の神様だとか、おうちを建てる(この後、家の神様が出てくるので)大事をなす神様だとか、古事記の編纂者が間違ってここに混ぜちゃった神様だとか……情報が少ないせいでめっちゃ色々言われてる神様です。
この後は、自然に関する6柱の神々が生み出されます。
1.イワツチビコ
この次に産まれるイハスヒメと共に、岩や土を神格化したものであるという説があります。アタックはできませんが効果を受けない、どっしりしたスピリットです。
2.イハスヒメ
3.オホトヒワケ(門の神様)
4.アメノフキヲ(屋上の神様)
5.オホヤビコ(家屋や木の神様)
6.カザモツワケノオシヲ(風の神様)
これら6柱を、家宅六神と呼びます。家を表す、あるいは家を守る神様たちです。昔は竪穴式住居とかだったので、ゴリゴリに自然派のおうちです。自然の力は現代以上に大切でした。
自然の神様は樹魔として出しやすそうですから、ぜひ神産陣営の足場となるカードとして、これからも出てきてくれたら嬉しいですね。
次に生まれたのは、オホワタツミ。海の神様です。
その次にはハヤアキツヒコとハヤアキツヒメ。男女一対の神で、水の神様です。
1.アハナギ・アハナミ
2.ツラナギ・ツラナミ
3.アメノミクマリ・クニノミクマリ
4.アメノクヒザモチ・クニノクヒザモチ
という4対8柱の水の神々を生み出しました。
次に生まれたのはシナツヒコです。
風の神様であり、バトスピの名前のところにも「風神」とあります。なんと蒙古襲来の際に神風を起こしたのがこの神様だと言われており、アタステ終了メタというよりはアタステ強制終了してきそうなイメージが私にはあります……(笑)バトスピの方は「追い風」のイメージなのかもしれません。
次にククノチです。
木の神様です。まさに樹魔ですね。「クク」はいわゆる「木々」であり、草木が立ち伸びる様を表しています。「チ」は自然の単語の後に付いて神秘性を表す「霊」のことです(オロチとかイカヅチとかもそうです)。つまり名前は「木の精霊」という意味です。
バトスピにおいても、コアブできる上に霊獣・樹魔を召喚できるという、なんとも生命力あふれる効果をしています。あとフレーバーテキスト面白くて好き(世話係である理由はわかりませんでした)。
次にオオヤマツミです。
山の神様であり、後述するカヤノヒメとは夫婦で、8柱の神を生み出すことになります(あっちはかわいい女の子でこっちはデカい熊だけど)。
余談ですが、『古事記』のもう少し後の方にもオオヤマツミの子を名乗る神がおり、有名なのがイワナガヒメとコノハナノサクヤビメです。この二柱は姉妹で、アマテラスの孫であるニニギにセットで差し出されましたが、醜女であったイワナガヒメは送り返されてしまいます。オオヤマツミはこれに「イワナガヒメが表す永遠性を拒絶したってことか!天孫(ニニギ)の命は短くなるからな!」と怒り、そこから神にも寿命ができてしまったとされています。オオヤマツミとイワナガヒメ、神の永続性を左右してしまう、すごい親子です・・・・・・。
もしかしたら、スピリット・ネクサス耐性付与は、神の生命力すら操ることから来ているのかもしれません。
次に、カヤノヒメです。
前述した通りオオヤマツミの配偶者であり、野や草の神様です。
「カヤ」は萱という植物であり、屋根を葺くのに使われていました。古代の人にとっては身近で、自分たちの暮らしを物理的に守ってくれる大切な草だったんです。
フレーバーテキストでは、「風(シナツヒコ)」「草(カヤノヒメ)」「樹(ククノチ)」「山(オオヤマツミ)」で「イザナギの四神」のようです。やはり草担当なんですね。
オオヤマツミとの間には、
1.アメノザヅチ・クニノサヅチ
2.アメノサギリ・クニノサギリ
3.アメノクラド・クニノクラド
4.オホトマトヒコ・オホトマトヒメ
の4対8柱の神を生み出します。ハヤアキツヒコ・ハヤアキツヒメと同じ4対8柱です。この数字には、何か意味があるのでしょうか・・・・・・。もう少し詳しく後世に遺しておいてよと思ってしまいます。゚(゚´Д`゚)゚。
次はちょっと変わり種で、トリノイハクスフネという神です。神が乗る船そのものです。これも神様です。
次はオホゲツヒメ。食べ物・養蚕の神様です。同一人物かは定かではありませんが、『古事記』のもう少し後の方にもう一度名前が出てくる神様で、高天原を追放されたスサノヲに食べ物をあげる神様です。ただ食材を鼻やら口やら尻やら陰部やらから取り出して調理していたので、「汚ぇもん食わせやがって!」と怒ったスサノヲに殺害されてしまいます。その遺体からさらに蚕やら穀物やらが生まれるのでもうすごいです。糧があふれる神様です。
あ、「オホゲツ」の「ケツ」は「食の」という意味です。お尻からも食材が出るから「ケツ」なわけじゃないです。
次はヒノヤギハヤヲです。別名をヒノカグツチ、ヒノカガビコといいます。
バトスピにカグツチドラグーンがいたので、私の記事ではヒノカグツチと呼ぶことにします。
ヒノカグツチは火の神様です。故に出産する際、イザナミは陰部に火傷を負ってしまい、病に苦しむこととなります。
イザナミの吐瀉物からはカナヤマビコ・カナヤマビメ(鉱山や鍛冶の神)が、大便からはハニヤスビコ・ハニヤスビメ(土の神)が、尿からはミツハノメ・ワクムスヒ(水の神)がそれぞれ生まれました。ちなみにワクムスヒにはトヨウケビメ(食物の神)という子供がいます。
イザナミが火により苦しんだ末の神々なので、みな火に関わる神様です。鍛冶には火が必要で、祭祀用の器を作る土は火で焼くことで完成して(「ハニ」は土のことで、「ハニワ」の「ハニ」とおんなじです)、鎮火には水が必要で、食べ物の煮炊きには水と火どちらも必要です。どれも火と関わると完成したり、火を制御する上で必要なものだったりします。
そしてイザナミは、病の末に死んでしまいます。イザナギは嘆き悲しみ、その涙はナキサワメ(井戸の神様)となりました。ほんとに何でも神様になります・・・・・・。
イザナギはイザナミを比婆の山(現在の島根県にある山)に葬りました。
その後、妻を失った怒りのあまり、ヒノカグツチを十拳剣(別名アメノヲハバリ、イツノヲハバリ)で斬り殺してしまいます。剣に付着した血や岩に飛び散った血からは、
・イハサク・ネサク(農機具の神)
・イハツツノヲ(岩に関わりそうだが不明)
・ミカハヤヒ(甕の神)
・ヒハヤヒ(樋の神)
・タケミカヅチノヲ(雷の神)
・クラオカミ・クラミツハ(谷の水流を表す神)
が生まれました。どれも農業に関わる事象を神格化したものです。
さらにヒノカグツチの死体からは、部位別に
・マサカヤマツミ(頭)
・オドヤマツミ(胸)
・オクヤマツミ(腹)
・クラヤマツミ(陰部)
・シギヤマツミ(左手)
・ハヤマツミ(右手)
・ハラヤマツミ(左足)
・トヤマツミ(右足)
が生まれました。これらは火山を表しているとされています。
これでようやく、イザイザの「神産み」に括られる行いは全て終わります。
◆まとめ
……後半、怒涛の神列挙がすごかったですが、大丈夫でしょうか。書いている側は消費カロリーがすごかったです。
「神産み」というだけあって、ここで神が爆発的に増えます。あなたの近くの神社に祀られている神様は出てきましたでしょうか?ちなみにカードバトラーにオススメはタケミカヅチノヲです。戦勝祈願、しよう!
次回はいよいよ黄泉国訪問・逃走譚をお話ししていこうと思います。やっとイザナミの軍勢が出てきます。
↓↓次回↓↓
長くなってしまいましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!