質感を考えるテクスチャデザインについて
こんばんわ。今回は「質感を考えるテクスチャデザインについて」というタイトルでお送りいたします。
質感の重要性
まずは質感の重要性について言及してみたいかなと思います。私たちの身の回りにデザインは溢れていますが、中には質感をとても大切にしているものも多くあります。触ったとき以外でも、紙やインクの種類などで見た目上の質感が変わることもありますし、質感によって私たちは「高級そう」とか「柔らかそう」とか様々な印象を持ちます。
デザインによって同じ媒体をみても全く違う質感を私たちは経験上の推測から感じ取ることができるわけです。これをうまく利用できれば、視覚情報から雰囲気を伝えることに大きく役立つはずです。
テクスチャという選択肢
先ほども述べたように、印刷物であれば印刷する紙をコピー用紙から和紙に変えたり、艶消し加工をしてみたり、質感を実際に変えてしまうという手法も使えますが、実際はコストの制限があって、「高級路線なんだけど、紙は安いもので済ませたい」という要望であったり、「ウェブ上での公開に限定したい」という場合がとても多いです。
そこで「テクスチャを使う」という質感を出すための選択肢があります。
例えば、ツルツルの紙やPC、スマホの画面であっても、背景などに実際の和紙の写真(テクスチャ)を用いることによって、擬似的に質感の持つイメージをユーザーに伝えることができます。
よく利用されるテクスチャの例
質感を生み出すためによく利用されるテクスチャを少しまとめてみました。
和紙のテクスチャ
まずは先ほどもあげた和紙のような紙のテクスチャです。一言に和紙と言っても様々な種類があるので、シチュエーションによって使い分けていくことが望ましいですが、例えば日本酒の広告や、神社の配布物などによく用いられている印象です。日本固有のものというイメージも強いので、日本製を謳うときにも利用されることがあったりします。
大理石のテクスチャ
大理石のテクスチャは、高級感を演出するときによく使われます。個人的な印象だと、高級マンションの広告や、富裕層向けの雑誌などに広く使用されている印象です。白ベースのものも多く、柄自体もあまり煩くないので、背景として利用しても文字が読みにくくなることが少なく、利用しやすい点もメリットだと思います。
水彩テクスチャ
次に水彩画のようなテクスチャです。厳密にいうと、画用紙に水彩絵具を使ったような質感のテクスチャですが、柔らかい印象を与えられたり、身近に感じられるというのも大きな特徴です。絵具の数だけ色の種類があるので、様々な場面で色を変えて使用できるという一面もあり、子供向けの広告やパンフレット、「優しさ」や「思いやり」の啓蒙ポスターなどでよく利用されている気がします。
木目調のテクスチャ
木目調のテクスチャもよく利用されます。DIYなどの流行りもあり、木を使った商品などの広告でもよく見られるきがします。食卓に木のテーブルも多くあることから、料理などとの相性もよく、オシャレなランチのお店でもさりげない木のテクスチャを用いていることもあります。
まとめ
デザインをする際に、背景を何色にしようかと悩むことも多いかもしれませんが、適材適所で背景にテクスチャを利用してみるという選択肢も持っておくと幅が広がるのではないでしょうか。無料で利用できる素材も多くありますが、使いやすそうなクオリティの高い素材は有料のものも多いので、著作権などには留意して利用するように心がけてくださいね。
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